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板上に咲く の商品レビュー

4.2

136件のお客様レビュー

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    47

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/08/19

チヤとスコの愛の物語。天才板画家棟方志功の魂のほとばしるような半生と同時に、2人の魂のぶつかり合う音が聞こえんばかりの夫婦愛に、思わず涙するシーンがたびたび。削った板のにおいまで伝わってくる作品に、怒涛のような読書体験をさせてもらいました。感謝!

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2024/08/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 ゴッホのひまわりに魅力され、美術に興味を持ち、版画絵に全てを捧げる夫とそれを支える妻の物語。  経済的に豊かでもなく、絵の才能があるかもわからない夫のことを、信じ、直向きに支える妻の姿に胸を打たれた。戦時中に富山に疎開した後に、東京の家に戻り、版画をどうにかして空襲から逃すために必死になる姿に、夫のことも、夫の作品のことを好きなんだなと感じた。  夫は版画よりも妻が大切だと明言したこと、妻がひまわりなんだとなった時には、ほっこりした気持ちになった。  原田さんならではの芸術満載の物語で、物語に出る絵の発想を自分で思い浮かんだのなら、発想力がすごいなと思ったら、ムナカタさんは実在する人。作品を見てみたいと思った。

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2024/08/12

原田マハさんの作品なので面白いのだが、ゴッホなどの歴史上の人物の作品と比べて、多分、棟方志功さんはあまりに有名で、幼い頃にお姿や声を聞いたこともあるせいか、他の作品に比べて謎が少ないため、史実としての、夫婦関係や人間関係、戦中の話が興味深いものの、若干物足りない感じがした。

Posted byブクログ

2024/08/11

お金もなく、目も不自由な棟方が辿り着いた布置き法の板画。 極貧の中でも棟方の才能、情熱を信じ、棟方を支えた妻チヤ。ゴツホのひまわりに魂を奪われ、画家の道に進んだ棟方にとってひまわりの存在であるチヤ。 自由な創作を標榜する国画会に版画絵巻を出品し、柳宗悦と賓田庄司に民芸の美の概念に...

お金もなく、目も不自由な棟方が辿り着いた布置き法の板画。 極貧の中でも棟方の才能、情熱を信じ、棟方を支えた妻チヤ。ゴツホのひまわりに魂を奪われ、画家の道に進んだ棟方にとってひまわりの存在であるチヤ。 自由な創作を標榜する国画会に版画絵巻を出品し、柳宗悦と賓田庄司に民芸の美の概念に近いものを見いだされ、やっと世間に評価され出した棟方。 民芸的な無心の自然な健康の美、手仕事の美は言われてみると棟方の作品に通じるものがあると納得。 戦火に大事な版木を守れず、棟方に詫びるチヤに自分の命に等しいものは版木でなく、おめメだと返す棟方、また、棟方が板上に咲かせた最も美しい大輪の花、棟方という太陽をどこまでも追いかけてゆくひまわり、それが妻チヤであるとの記述にこの本の主題を理解しました。

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2024/08/08

昨年10月 棟方志功展に行った。 洋画 日本画はよく行くけど 版画は興味もなく 「棟方志功は目が悪く這いつくばる様にして作品を作る人」位の知識しかなかったけれど 実際の作品を見て 圧倒されたのを覚えてます。 原田マハさんの「板上に咲く」 もちろん小説ではあるけど、 史実や実際の...

昨年10月 棟方志功展に行った。 洋画 日本画はよく行くけど 版画は興味もなく 「棟方志功は目が悪く這いつくばる様にして作品を作る人」位の知識しかなかったけれど 実際の作品を見て 圧倒されたのを覚えてます。 原田マハさんの「板上に咲く」 もちろん小説ではあるけど、 史実や実際の作品に基づいてるので 棟方志功さんの人柄とか 妻のチヤの事 とても感動しました。原田マハさんのアート小説はさすがです。 読後 棟方志功展図録を見直したら お話に出てくる作品あれもこれも 実際見てて あーこの本を読んでから 展覧会行きたかったです。

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2024/08/06

妻チヤの目を通して語られる棟方志功の生涯。 かわいいおじさんだったんだろうなー。 原田マハのアート小説を読むと実物を見に行きたくなる。だけど、書籍化されてからでは遅いということにようやく気づく。 たいてい新聞や雑誌などで連載していて、連載中に企画展の会期をむかえる、というあらすじ...

妻チヤの目を通して語られる棟方志功の生涯。 かわいいおじさんだったんだろうなー。 原田マハのアート小説を読むと実物を見に行きたくなる。だけど、書籍化されてからでは遅いということにようやく気づく。 たいてい新聞や雑誌などで連載していて、連載中に企画展の会期をむかえる、というあらすじなのよね。 終わってしまったものは仕方がない。まずは日本民藝館かな。

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2024/08/05

マハさんの本はとっても読みやすい。 いつか棟方志功の事書いてくださらないかな~と思っていました。 奥さんとの出会いから、貧しかった時。 そして奇跡的な出会いがあってから、世界のムナカタになるまで。 一気に読めて楽しめました。 学生さんの課題図書とかにいいですね。

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2024/08/02

Amazon Audibleで読了。 渡辺えりさんの朗読がとても良かった。津軽弁を耳で聴くと、チヤさんの生の声を聴いているような気がして、真に迫った語り口でした。 棟方志功の版画家としての人生を支えたチヤさん。 不遇な時代を二人で乗り越え、世間に版画家として認められるようになっ...

Amazon Audibleで読了。 渡辺えりさんの朗読がとても良かった。津軽弁を耳で聴くと、チヤさんの生の声を聴いているような気がして、真に迫った語り口でした。 棟方志功の版画家としての人生を支えたチヤさん。 不遇な時代を二人で乗り越え、世間に版画家として認められるようになってからも、戦争という困難にもそれぞれ思いやって立ち向かう。 理想的な夫婦の関係。最後の章のチヤさんの語りから、夫への愛と理解がひしひしと伝わり、涙が出そうになった。

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2024/07/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

板画 奥さま、チヤさんの視点で語られています。 墨を磨る。津軽弁。 出逢い、支えてくれた人達。 思想⁉︎ スゴイの、だけど…。 モノ足りなさが残ります。 棟方の作品に出逢いたいかな。

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2024/07/25

著者のこういう美術家をとらえて、その人の人生を 読むのは面白いと思います。読みながら 作品を見るのも面白いと思います。

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