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カラフル の商品レビュー

4.4

51件のお客様レビュー

  1. 5つ

    24

  2. 4つ

    18

  3. 3つ

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2024/04/07

良かったです

若い人たちがこの様に世の中の問題に対して、解決できなくても真剣に話し合い、その中で答えを見つけて行ってくれると、良い世の中になるんだろうな。
小説の中だけど、世の中に希望が持てた気がした。
皆に幸あれ。

KT

2024/10/21

みんな良い子。 タイトルの「カラフル」になるほど! 差別、障がい、という言葉の使い方、受け取り方の難しさ、色んなカラーが集まり綺麗な虹は出来る。 P194の駅員 長谷川さんの言葉が良かった。 「いつかどこかの駅で迷惑そうな顔をする駅員と会うかもしれない。その時、きっと渡辺さんは...

みんな良い子。 タイトルの「カラフル」になるほど! 差別、障がい、という言葉の使い方、受け取り方の難しさ、色んなカラーが集まり綺麗な虹は出来る。 P194の駅員 長谷川さんの言葉が良かった。 「いつかどこかの駅で迷惑そうな顔をする駅員と会うかもしれない。その時、きっと渡辺さんは嫌な気持ちになるだろうし、かなしくもなると思う。でもどうか、失望しないで。渡辺さんが当たり前に電車に乗って好きなところへ行けるといいなって考えるひとはたくさんいるし、そのために働きかけて、少しずつ色んなことを変えていこうとしている人たちもちゃんといる。〜未来を楽しみにしてね。それがちゃんと素敵なものになるように、私たちががんばるから」 私たちががんばるから!

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2024/10/08

爽やかな青春小説ながらも障害との向き合い方を真摯に考えさせられる1冊。綺麗な感情だけでない面もさらけだして、登場人物1人1人が本当に真っすぐぶつかり合う姿勢に胸をうたれる。自分自身も知らず知らずのうちに持ってしまっている偏見や差別感情にハッとさせられた。1人1人感じることや受け止...

爽やかな青春小説ながらも障害との向き合い方を真摯に考えさせられる1冊。綺麗な感情だけでない面もさらけだして、登場人物1人1人が本当に真っすぐぶつかり合う姿勢に胸をうたれる。自分自身も知らず知らずのうちに持ってしまっている偏見や差別感情にハッとさせられた。1人1人感じることや受け止め方は違って、一方向からだけでははかれない。絶対的に正しくあることは不可能で、だからこそ理解しようとする姿勢、わかり合おうとする気持ちが本当に大切なんだと切に感じた。すごく大切なメッセージをもらった1冊。 個人的に駅員の渡辺さんが素敵。押し付けじゃなくごくごく自然に相手を思いやれる、広い愛情で包めめる、気持ちを和ませられる、そんな器の大きな人になりたいなぁと思いました。

Posted byブクログ

2024/10/04

近所の図書館で借りて。 障がいとか、差別とか、しっかり考えさせられるお話しでした。 六花と伊澄のやりとりもかなり考えさせられたし、心を揺さぶられたけど、クラスメイトみんながそれぞれで思いを表現して、なんとか前に進もうともがいている姿にも感動しました。うん、カラフルだね。 ちょっと...

近所の図書館で借りて。 障がいとか、差別とか、しっかり考えさせられるお話しでした。 六花と伊澄のやりとりもかなり考えさせられたし、心を揺さぶられたけど、クラスメイトみんながそれぞれで思いを表現して、なんとか前に進もうともがいている姿にも感動しました。うん、カラフルだね。 ちょっと逆ソクラテスを思い出したりもした。 読んで良かった。

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2024/09/29

けんごさんがオススメしていた森絵都の「カラフル」を借りにいったはずなのに、実は間違えて借りてきた。 いやぁ、すばらしかった。 チンケな青春ものでも、弱者救済ものでもない。 みんな違うけど仲良くやりましょう、チャンチャンでもない。 クラスの女子の歯に衣着せぬ言い方も良かった。 担...

けんごさんがオススメしていた森絵都の「カラフル」を借りにいったはずなのに、実は間違えて借りてきた。 いやぁ、すばらしかった。 チンケな青春ものでも、弱者救済ものでもない。 みんな違うけど仲良くやりましょう、チャンチャンでもない。 クラスの女子の歯に衣着せぬ言い方も良かった。 担任の先生のうまくまとめようとしない一言も良い。 気持ちの強い主人公の女の子を好きになってしまうところもスルッと入っていけた。 決着なんてつかない、みんな違うのだから。 それかカラフルという意味かなと思えました。

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2024/09/16

中学生の時に病気で車椅子ユーザーになった六花 中学時代、夢を追うことに夢中になるあまり無二の親友と決裂してしまい、無気力に日々を過ごしていた伊澄 乗り合わせた電車で泥棒に遭遇したことから出会った2人。それぞれの過去と向き合い、今の自分が望むことはなにか?自分らしく人と共生するには...

中学生の時に病気で車椅子ユーザーになった六花 中学時代、夢を追うことに夢中になるあまり無二の親友と決裂してしまい、無気力に日々を過ごしていた伊澄 乗り合わせた電車で泥棒に遭遇したことから出会った2人。それぞれの過去と向き合い、今の自分が望むことはなにか?自分らしく人と共生するには?と悩みながらも前に進んでいくのが読んでいて心地よかった 障害者差別解消法について。自分の接し方もまた、障害を持つ方にとって差別と感じられることだったのだ、ということを知った ではどうしたらよいか。答えは1つではないけれど、六花とクラスメイト達の話し合いがヒントを与えてくれた。さくら、彩香、田所、矢地先生、それぞれの言葉がすーっと心に入ってきた。 失敗しない人はいない。理不尽な悲劇は誰にでも起こりうる。自分の醜さ、ズルさを許せない(けれど誰にだって醜い部分やずるい部分はある) けれど「神様は扉をひとつ閉じる時、別の扉をどこかに開けてくれている」 今、辛い時期を過ごしていても、どこかにきっと別の扉が開いていると信じたい。 ラストはもう、きゅーん!ときた。 続編があったら絶対読みたい。

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2024/09/02

とても良い話でした。高校生の爽やかな青春の話がキラキラ私には眩しかったです。そして障害のある人たちの想いにも触れてて、改めて考えさせられました。 読んでて確かにと思ったのが、道路の段差問題。今まで気にしたことなかった事に反省。作中で車イスユーザーの六花はある程度訓練を受けてて、...

とても良い話でした。高校生の爽やかな青春の話がキラキラ私には眩しかったです。そして障害のある人たちの想いにも触れてて、改めて考えさせられました。 読んでて確かにと思ったのが、道路の段差問題。今まで気にしたことなかった事に反省。作中で車イスユーザーの六花はある程度訓練を受けてて、自分でどうにかできると言ってたけど、限界があるよね。助けが必要な時、気軽に助けて下さいと言える世の中になってほしいな。 生徒たちの真剣さに感動したところが、学校の行事で40キロ歩くというのがあって、六花が「参加する」と言った場面です。「何かあった時どうすればいいのか分からない。責任が取れない」と生徒たちが言っていたところがあって、ここにドキッとした。私も同じことを言ってたなと思い出しました。だいぶ前に、ある障害がある子と接する機会がありました。その子が来る前に上司に「その子がパニックになった時の対処が分からない、心配。」と言いました。たぶん同じような障害を持っている子がパニックに陥ってしまって、私達にはどうすることも出来なかった事を思い出したからかな。今なら変なこと言っちゃったなと思えるけど、当時は本当に対処が分からなかったからなー。作中では、生徒たちがとことん話し合ってた。自分の思っていることをぶつけ合うのは大切。自分たちの納得がいく答えが出るといいなと思いながら読んでました。あと、"差別"という言葉はよく考えてから言わないといけないことに気づかされました。 爽やかな青春も良かった。主人公の伊澄と六花がいい感じでドキドキ。伊澄が六花に「俺の世界、カラフルになったんだ」と言ったのにジーンときた。青春だな。キュンキュンしちゃう。 台風に振り回された1週間。私の住むところは、先週の火、水曜日に台風が来ると最初言われてたけど、だいぶ来なかった。台風はずっと遠い所にあるのに毎日雨、雷に悩まされてた。テレビで九州の被害を見て、あれが来るのかと恐怖を感じた。など台風に疲れてたけど、この作品を読んでる時は、台風の事なんて忘れてしまいました。元気を貰えました。

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2024/08/26

細やかな表現方法が素敵ですね。読んでいてカラフルの意味がわかりました。 個性豊かなそれぞれの色が調和し、輝いたり和らげたり美しい世界が広がり、夢がふくらみそうで楽しみです。

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2024/08/16

若いね〜青春してるね〜って思いながら読んでた。 みんな違ってみんないい。 そりゃあ相性の善し悪しはあるけどそれでも相手の良い所が見えてくる。 長谷川さんが特に好き。 もともと渡辺さん見送るので穏やかで優しい人だなって思ってたけど、渡辺さんがいつもありがとうと伝えた時に長谷川さ...

若いね〜青春してるね〜って思いながら読んでた。 みんな違ってみんないい。 そりゃあ相性の善し悪しはあるけどそれでも相手の良い所が見えてくる。 長谷川さんが特に好き。 もともと渡辺さん見送るので穏やかで優しい人だなって思ってたけど、渡辺さんがいつもありがとうと伝えた時に長谷川さんが未来を楽しみにしてねって頑張るからって言ったのがとても素敵でこんなに嬉しい言葉があるなんてって思いましたね。

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2024/08/16

表紙に車いすで進む制服姿の女の子が描かれていて、障害を扱った本なのかな、ちょっと重い内容なのかなと、読み始めるまでに時間がかかったが、読み始めたらとても軽やかな物語であっという間に読み終えてしまった。伊澄は、速く走ることだけを考えて、他人の気持ちや他のことをないがしろにしてきた結...

表紙に車いすで進む制服姿の女の子が描かれていて、障害を扱った本なのかな、ちょっと重い内容なのかなと、読み始めるまでに時間がかかったが、読み始めたらとても軽やかな物語であっという間に読み終えてしまった。伊澄は、速く走ることだけを考えて、他人の気持ちや他のことをないがしろにしてきた結果、怪我によりすべてを失う。世界は白黒映画みたいに色褪せて閉ざされていて、新しく始まる高校生活に何の期待もしていなかった。でも、車いすユーザーの六花が自分自身であるために闘う姿を見て世界がカラフルになったと言う。いろんな人がいていろんな考え方がある。世界はカラフルだ。担任の矢地は、差別とは相手を分かろうとする意思を手放した時に始まるものだと生徒たちに話していた。常に目の前にいる人の気持ちを想像し敬意を持って接して欲しいと。 一見無愛想だが、相手を否定せずに良く聞いて考え行動できる伊澄が良い。そして、六花の凛とした姿に目を奪われている様子に何度もキュンとした!きっと彼らの高校生活はキラキラした忘れられないものになるだろう。楽しみだ。 『神様は扉を閉める時、別のどこかで窓を開けてくださる』というサウンドオブミュージックのセリフは、人生にくじけそうになったときのお守りとして私も覚えておきたいと思った。

Posted byブクログ