経済評論家の父から息子への手紙 の商品レビュー
株式投資は、リスクを受け入れて行うものであり、その分リターンを得ることが出来る 世の中はリスクを取りたくない人が、リスクを取ってもいいと思う人に利益を提供するように出来ている。 取替可能な労働者は立場が弱い。工夫のない人は損をするというのが経済の現実。 他人と同じであることを...
株式投資は、リスクを受け入れて行うものであり、その分リターンを得ることが出来る 世の中はリスクを取りたくない人が、リスクを取ってもいいと思う人に利益を提供するように出来ている。 取替可能な労働者は立場が弱い。工夫のない人は損をするというのが経済の現実。 他人と同じであることを恐れよ。無難を疑え。
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経済学者である著者がこれまでの人生経験を振り返り、息子宛の手紙という形式で自ら得た教訓や知見を伝授する。 執筆時点で著者は癌を患っており(2024年1月に永眠)、遺作のひとつとも言える。 内容はお金にまつわるものがメインだが、仕事に対する向き合い方や幸せとは?といった部分にも著...
経済学者である著者がこれまでの人生経験を振り返り、息子宛の手紙という形式で自ら得た教訓や知見を伝授する。 執筆時点で著者は癌を患っており(2024年1月に永眠)、遺作のひとつとも言える。 内容はお金にまつわるものがメインだが、仕事に対する向き合い方や幸せとは?といった部分にも著者の考えが述べられており、まさに大学生や若手社会人に読んでもらいたい知識が盛りだくさんだ。 この本にあるような人生における基礎教養を早い段階でキチンと身につけておくか否かは、後々大きな差になるだろう。もちろん全て真似すれば良い、というモノではないが、いざ自分が実際に決断する場面での判断材料には必ずなるものだ。 親世代の読者にとっては、自分が若い時に読みたかった&子どもに読ませたいと思う一冊だろう。(私ももちろんその1人)
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感想 最初の方は、ホウホウとワクワクしながら読んだが、全世界インデックスでガクッときた。でも、言っていることは正しいと思う。 自分の方向性を確認する意味でも読んで良かった。 個人的なオススメ経済書はこれと、お金の大学かな もう少し若い時に出会いたかった著書。 あらすじ ...
感想 最初の方は、ホウホウとワクワクしながら読んだが、全世界インデックスでガクッときた。でも、言っていることは正しいと思う。 自分の方向性を確認する意味でも読んで良かった。 個人的なオススメ経済書はこれと、お金の大学かな もう少し若い時に出会いたかった著書。 あらすじ 大企業に入って出世を目指す昭和の働き方は効率が悪く、オススメしない。人事は好き嫌いで決まるから 適度なリスクを取って、早く大きなリターンを得ること。そのためには株式投資すること 方法としては、起業する、起業メンバーで働く、 ストックオプションで株式を取得して、成果主義の形を作り出す。 インデックス投資では速度感がない。不動産、FXもオススメできない 資本主義はリスクを取りたくない人間から、リスクを取ってもいい人間が利益を上げる仕組み お金の運用は、生活費の3-6ヶ月分を確保、運用資金は全世界インデックスに投資、追加資金が出たら追加投資する。 投資のキーワードは、長期、分散、低コスト。 健康保険に入っていれば、民間保険は不要 2年で転職出来る人材になること 一つの分野への自己投資は2年 45歳がキャリアの曲がり角、セカンドキャリアを考える 転職を常に意識する お金は必要なだけ稼げばいい 幸福の要素は自己承認感
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それは、幸福感は一時のもので、「人生は通算成績で計るものではない」ということです。 「本人」は、最後まで幸福感を感じることができます。一方、「通算成緑」を最後の最後まで持って行くことはできない。 つまり、幸福のための努力は最後までできる。しかし、通算成績は個人にしか見えないし、こ...
それは、幸福感は一時のもので、「人生は通算成績で計るものではない」ということです。 「本人」は、最後まで幸福感を感じることができます。一方、「通算成緑」を最後の最後まで持って行くことはできない。 つまり、幸福のための努力は最後までできる。しかし、通算成績は個人にしか見えないし、こを持って行くことはできません。こちらについては、将来のあれこれが見られないことが純粋に「残念」ではありますが、「希望」もまた捨てる必要がありません。 つまり、「幸福」と「希望」の両方に対して、それぞれに誠実に向き合うといいのです。
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父親のスキーマが示され、同じ枠組みで生きるもよし。先に読んだ本からは相手のスキーマで理解されたものは伝えた側のものと同じことはないとあり、ちょっと違った方向に役立つもよし、と読めました。
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資本主義経済は、リスクを取りたくない人間から、リスクを取ってもいい人間が利益を吸い上げるようにできている。 投資はオルカン一択。
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このような父親を持ちたかったなあと。それはそれで大変なところもあっただろうけれど。お金の使い方、投資のスタンスなどが学べた。
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お金や人との関わり方、そして自分の人生の考え方を思いを持ってまとめられた1冊でした。 資産形成をはじめた頃に、山崎さんの本に出会って私の今があります。お亡くなりになったのが今でも信じられません。ご冥福をお祈りします。
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ロジカルに人生のことを語りながら、同時に息子さんへの溢れんばかりの愛情も両立している。 書いていることはかっこよすぎて、家では違う顔があるのかもしれないけれどこの方の家庭だから素敵な息子さんが育ったのでしょう。 自由に生きろと言いながらも人生の先輩としての指針は示す。 それも押...
ロジカルに人生のことを語りながら、同時に息子さんへの溢れんばかりの愛情も両立している。 書いていることはかっこよすぎて、家では違う顔があるのかもしれないけれどこの方の家庭だから素敵な息子さんが育ったのでしょう。 自由に生きろと言いながらも人生の先輩としての指針は示す。 それも押し付けがましくなく。 自分も息子にとってこんな父親になりたいなと思った。
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# 若者に向けた、資本主義社会を駆け抜けるための羅針盤 ## 面白かったところ - 昭和・平成・令和という変遷を見たうえでの金融資産の取り扱い方と攻略方法が書かれていてよい - 経済評論家とは思えない、男社会を生き抜くための小技がふんだんに書かれていて面白い - 最後に書...
# 若者に向けた、資本主義社会を駆け抜けるための羅針盤 ## 面白かったところ - 昭和・平成・令和という変遷を見たうえでの金融資産の取り扱い方と攻略方法が書かれていてよい - 経済評論家とは思えない、男社会を生き抜くための小技がふんだんに書かれていて面白い - 最後に書かれた御子息様へ宛てた文章が、ずば抜けて素晴らしい ## 微妙だったところ - 特になし ## 感想 経済評論家としてではなく、物書きとしての山崎元さんが好きだった。だからこそ最後の一冊を手に取ったわけだが、なかなかに良いことが書いてあった。 今際の際の著書なのでガン保険のコストとリスクに関する話題が多いのかと見当していたが全くそんなことなかった。 むしろ本当に御子息様に向けられた本で大変読みやすかった。フォントや行間のスペースまで気を配られており誰でも読みやすいだろう。 現金としての金融資産を必要最低限+αを預金し、あとは全世界インデックスに回す投資手法は間違いなく外さない基本の形だと読んでいて思った。 そして、報酬としては現金ではなく株式型のほうが跳ね方が違うというのも腑に落ちた。現金で受け取らないことのリスクとしては、せいぜい自分が差し出した労働力が無に帰す程度だろう。コストも自分の労働力、もしくは投資してもいいだけの余剰資金である。上場ゴールを目指している会社に、少しの現金とストックオプションを報酬としてもらう働き方は、経営者だけじゃなくてもできるサバイバル術だ。 だからといって、金が必ずしも人生の豊かさと紐づくとは限らないとも明言しており、抜け目がないなと敬服擂るばかりであった。 本当に最後の手紙は素晴らしいものであった。
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