黄土館の殺人 の商品レビュー
ミステリー書評 読書レベル 中級 ボリューム 611頁 ストーリー ★★★★★★! 読みやすさ ★★★★★ トリック ★★★ 伏線・展開 ★★★★★ 知識・教養 ★★★ 読後の余韻 ★★★★★ 一言感想: 「紅蓮館の殺人」を読んだ方、長編の本格ミステリーが好きな方にオススメの一...
ミステリー書評 読書レベル 中級 ボリューム 611頁 ストーリー ★★★★★★! 読みやすさ ★★★★★ トリック ★★★ 伏線・展開 ★★★★★ 知識・教養 ★★★ 読後の余韻 ★★★★★ 一言感想: 「紅蓮館の殺人」を読んだ方、長編の本格ミステリーが好きな方にオススメの一冊です。 これは良かった!シリーズ3作目。「紅蓮館の殺人」「蒼海館の殺人」も読みましたが、この作品が一番好きです!ジェットコースターのようなテンポの良さで途中からページを捲る手が止まらなくなりました。 ストーリーは「紅蓮館の殺人」の出来事を前提に進みますので、読んでおいた方が断然面白くなります(逆に「蒼海館の殺人」は読んでなくても十分楽しめます)。 また、令和の十角館の殺人と言っても過言ではない「衝撃的なの一行」に出会えました(笑。 個人的に第1章がかなり自分好み!名探偵の葛城が犯人の心を見透かしたかのように軽快な話術で犯人を追い詰めていく様は最高に面白い!もはや私の大好きな古◯任三郎でした(笑。
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館四重奏シリーズの3作目。 大学生となった名探偵・葛城とその助手・田所、2人の友人・三谷が、芸術家一家が暮らす荒土館を目指す中で地震による土砂崩れにより引き離され、 荒土館の連続殺人事件に田所and三谷が、街の旅館で起きかけてる事件に葛城が巻き込まれるという内容。 三人の絶妙なバ...
館四重奏シリーズの3作目。 大学生となった名探偵・葛城とその助手・田所、2人の友人・三谷が、芸術家一家が暮らす荒土館を目指す中で地震による土砂崩れにより引き離され、 荒土館の連続殺人事件に田所and三谷が、街の旅館で起きかけてる事件に葛城が巻き込まれるという内容。 三人の絶妙なバランス、成長具合が嬉しい。 そして、一作目「紅蓮館の殺人」から繋がる内容、元名探偵・飛鳥井さんの登場にワクワク。 連続殺人の顛末、トリック、思わぬ犯人など楽しめた。 山火事、洪水、地震と来たので、次は「台風」かなぁ。 早くも続編が楽しみ!!
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前二作って繋がってたんだっけ?ってとこから始まったので完全に記憶にない登場人物に付いていけなかったけど、もうそこをふっ切ったら普通のクローズドサークルミステリーとして楽しめた。 阿津川さんの小説、理解できたことが一度もないけど今回1番分かりやすかった。難しいけど、、、
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『館四重奏シリーズ』の第3弾作品! 毎回安定感のあるシリーズなので安心して読めますね〜! 今回は名探偵葛城と助手の田所が土砂崩れで離れ離れになりますが、それぞれに事件が起こります。 今回は構成も良かったし章事のタイトルのつけ方もまた良し!
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黄土館に集う才能あふれる一家を襲う大晦日の大地震。そして顔の見えぬ相手から持ちかけられた交換殺人、謎めく閉ざされた館での連続殺人。 コレは面白くないわけない! 阿津川さんの四部作だそうで、これは三冊目。『名探偵』の才能もますます研ぎ澄まされてゆく。 ミステリの愉しみを噛み締めながらも、 元旦に起きた大地震に思いを馳せる。 ときに、現実は小説以上に人を揺さぶる。
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阿津川さんの【館四重奏】の3作目。 旅行先で「名探偵」の葛城と引き離され、荒土館に滞在することになる。孤高の芸術一家を襲う連続殺人。葛城はいない。僕は惨劇を生き残れるか。 今回も惜しみなくミステリーたっぷり、エンタメ要素満載といった内容で読み応えがありました。 1作目の落日館での...
阿津川さんの【館四重奏】の3作目。 旅行先で「名探偵」の葛城と引き離され、荒土館に滞在することになる。孤高の芸術一家を襲う連続殺人。葛城はいない。僕は惨劇を生き残れるか。 今回も惜しみなくミステリーたっぷり、エンタメ要素満載といった内容で読み応えがありました。 1作目の落日館での事件が関連しているので、そちらを読んでからがおすすめです。 葛城・田所・三谷も大学生となり、それぞれの成長した姿も良かったです。 シリーズが進むに連れて、クオリティが高くなっており、阿津川さんの進化を感じられます。すごい作家さんです。最後の続編も楽しみです。
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読了!読み応えたっぷり!お腹一杯になりました〜。初めて葛城・田所コンビが分断されどういう展開になるの?とワクワク感が止まりませんでした。トリックも秀逸、奇想天外です。館は4重奏らしく、残りは風。復活した飛鳥井にも次回注目していきます。ここからはネタバレ含む感想〜、小笠原と満島は登場一覧に年齢記載有り、早い段階で双子の片方とは分かったけど、地震で分断されており、どう絡むのかがさっぱり分からずドキドキしながら読みましたよ。流石阿津川先生。あと黄来が読めず、一度フリガナ出るとそれ以降は無いみたいで、こうらい?きらい?きく?おうらい?何だっけと。登場人物一覧にフリガナ欲しかったなぁ。最初はp96にフリガナ有りました。 一つ分からないことも有ります。p399で飛鳥井は雪絵と月代を連れて戻りました。そこから雪絵が離れた描写が無いのですか、p403で月代が雪絵を部屋から呼んでいます。何処の部屋へいつ雪絵は行ったのかさっぱり分かりません。どなたか教えて下さい。 小説発売時期が能登半島地震と重なりすごく悩まれたと思いますが、読み終えて発売ありがとうございますと阿津川先生や出版関係者の皆さんにお礼が言いたくなりました。次回作も期待してます。
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〈館四重奏〉シリーズ三作目。名探偵の葛城とその友人であり助手の田所は地震による土砂崩れで道が分かれてしまう。葛城は旅館へ、田所は荒土館という場所へ。別々の場所でそれぞれ事件に遭遇してお互いが推理し始める。ネタバレになりそうなのであまり書けないけれど、葛城ともう一人の探偵とのやりと...
〈館四重奏〉シリーズ三作目。名探偵の葛城とその友人であり助手の田所は地震による土砂崩れで道が分かれてしまう。葛城は旅館へ、田所は荒土館という場所へ。別々の場所でそれぞれ事件に遭遇してお互いが推理し始める。ネタバレになりそうなのであまり書けないけれど、葛城ともう一人の探偵とのやりとりや、解決に向かう推理は見事。
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のっけから交換殺人が出てきて、これ一体どこに着地させるんだ???って思ってたらちゃんと着地した。しかも序盤のプロバビリティーの殺人方法が後半にもちゃんと効いているのが良い。地水火風シリーズで後一冊刊行されるらしいので、いまから楽しみです。
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お館ものミステリにオマージュを捧げたような長編。まあ、クローズドサークルの内と外で交換殺人と言われただけで、ミステリファンとしては思い浮かぶ題名があるはずで、他にも屋敷に秘められた大仕掛けのからくりを利用した物理密室とか、さすがにこれはふれちゃいけないだろうメイントリックだとか、...
お館ものミステリにオマージュを捧げたような長編。まあ、クローズドサークルの内と外で交換殺人と言われただけで、ミステリファンとしては思い浮かぶ題名があるはずで、他にも屋敷に秘められた大仕掛けのからくりを利用した物理密室とか、さすがにこれはふれちゃいけないだろうメイントリックだとか、なんだかニヤニヤしてしまう。作者さんも楽しんで書いたんではないでしょうか。こういうのに目くじら立てちゃいけませんよ。
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