学芸員しか知らない美術館が楽しくなる話 の商品レビュー
美術館に行きたくなりました。 展示品を鑑賞する楽しみに加え、展示方法やパンフレットも含めてこれまでよりさらに美術館を楽しめそうです。
Posted by
大学生になってから美術館に行けていなかったのですが、この本を読んですごく行きたくなりました。今までは、作品を見て色がきれいだとか、筆づかいが細かいなといったことしか考えていなかったのですが、これからは作品に心を動かされた理由や、展示方法にも注目して鑑賞したいです。アートの楽しみ方...
大学生になってから美術館に行けていなかったのですが、この本を読んですごく行きたくなりました。今までは、作品を見て色がきれいだとか、筆づかいが細かいなといったことしか考えていなかったのですが、これからは作品に心を動かされた理由や、展示方法にも注目して鑑賞したいです。アートの楽しみ方で、わからないことを楽しむというのが心に残りました。現代アートにあまり関心がなかったけれど、見に行きたくなりました。学芸員はもちろん、その他のたくさんの人によって展覧会が成り立っていると知って感慨深いです。
Posted by
私がいい加減、ある程度いろいろな経験を積んだ大人になってしまっているので、ああそうだろうな…、そういうことよね…と想像できてしまうお話も多かったのですが、学芸員さんの得意分野や企画展を立てるときの組み立て方、心がけていることなどはとても面白く読みました。 一番うれしかったのはコン...
私がいい加減、ある程度いろいろな経験を積んだ大人になってしまっているので、ああそうだろうな…、そういうことよね…と想像できてしまうお話も多かったのですが、学芸員さんの得意分野や企画展を立てるときの組み立て方、心がけていることなどはとても面白く読みました。 一番うれしかったのはコンテンポラリーアート(現代アート)の楽しみ方を伝授してくださっている最終章。ああ、こんな風に感じるだけでよいのだな、好きなものを好きって感じるだけでも十分なんだな、と自信を持たせてもらったところでしょうか。
Posted by
美術館が好き、学芸員とは?、芸術に関係する人たちに興味がある方には強くオススメの一冊。 ちいさな美術館の学芸員、という名でnoteに仕事に関するコラムをコロナ禍に書き始めた作者の一冊。作者としても、学芸員に興味を持ってもらい嬉しく思ったそう。子どもから大人まで楽しめる。 学芸員は...
美術館が好き、学芸員とは?、芸術に関係する人たちに興味がある方には強くオススメの一冊。 ちいさな美術館の学芸員、という名でnoteに仕事に関するコラムをコロナ禍に書き始めた作者の一冊。作者としても、学芸員に興味を持ってもらい嬉しく思ったそう。子どもから大人まで楽しめる。 学芸員は、雑誌芸員、と言われるほど仕事が多岐にわたる… それぞれを外注できるほど潤沢な予算がないから、結局は色々に手を出すことになるそうだ。 大きな企画展は学芸員だけでなく、新聞社の文化事業部からの企画だったり、大切な美術品の修繕のプロ、油彩画なら『修復研究21』 日本画なら『半田九清堂(関東)、修護(関東)、岡墨光堂(関西) など。 初めて知ることもあり美術館がさらに楽しくなる! 美専車、荷台には空調管理可能、振動吸収機能、長時間輸送にも適したコンディションを保てる、 ヤマトや日通の、美術品梱包輸送技能取得士認定試験1〜3級を合格している人も多い。 p. 47 温湿度は自分の肌でわかるようになれ!、と上司に言われた、 瞬時に室内の変化にきづけるようになれば学芸員一人前 p.108 学芸員が真贋鑑定しない。理由は、簡単には分からないから。金銭トラブルを避けるため。うっかりすると、oo美術館の学芸員のお墨付き、なんてことになりかねない。 公平な展覧会がやりにくくなるから。作品の市場評価額を変える力がある。 作品は、エアタイトケースという密封状態になるものに入れ展示、アートソーブやニッカペレットなどの名の調湿剤をケースに入れることも。 p.125 アートを前に心が震えるのは、その作品があなたの常識や固定概念をコツコツと叩いてひびを入れている証拠です。 p.133 来館した子どもに美術を分かろうとさせてはいけない。ただひたすら楽しみ、面白いところを見つける手助けをするのだ。そうやって面白いと感じることが、実は情操にとってはとてもためになっているのだ。その成果が1〜2年で出るものではなく、10年、20年後にふと、幼い時に出会った美術を思い出すということがあれば、それでよいのだ。一見無駄のようにしか見えない美術体験こそ、美術館に求められる最大の役割りではなかろうか。 p.136 平田オリザさんは大阪大学でロボットを使った劇を。人間らしさの表現には、ノイズ、と呼ぶ無駄な動きをあえてプログラミングすることかわ重要だったそうだ p. 137 この無駄な動きを、認知心理学の世界では、マイクロスリップと呼ぶそう。 p. 138 ギャラリーは、イタリア語のガレリアgallerìaから来る、回廊の意味。ヨーロッパの貴族は自邸の回廊に所有する美術品を並べて市民にも開放した、そのことが由来に。 p. 140 ☆☆タイパではなく、ファスト教育の新逆にある価値観、役に立つ、立たない、ではなく、自分から能動的に学びたいと思える何かと出会うためには、壮大な時間と無駄な手間がかかせないことも理解しています。
Posted by
美術館の黒子である学芸員について知ることができ、美術館に行きたくなる一冊。 その作品に会うタイミングというものがある。 それがいつかなんて誰にもわからない。 だから、好きな時に好きなように美術館に行くしかない。 作品は好きに見ていい! 今、私のお気に入りの美術館内にあるカフェ...
美術館の黒子である学芸員について知ることができ、美術館に行きたくなる一冊。 その作品に会うタイミングというものがある。 それがいつかなんて誰にもわからない。 だから、好きな時に好きなように美術館に行くしかない。 作品は好きに見ていい! 今、私のお気に入りの美術館内にあるカフェで読了。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
学芸員は、何をやっているのかがわかりにくい職種の一つだろう。 展覧会は晴れの舞台で、成果の発表会みたいなもの。実際はほぼ裏方。 美術鑑賞に興味はあるが、敷居が高いと感じている。 ついでに知識も足りないので、なんとなく、ふわぁっとしか観ることができていない。 「一つの展覧会ができるまで」 こうして大きな展覧会が企画開催されるのだとわかる。規模が大きくなるほど、関わる人も多くなる。 「美術館をささえる仲間たち」 美術品の運搬や印刷物のデザイン、空間デザインなど、なかなか知り得ない専門家たちがいる。
Posted by
よく美術館に行くが、学芸員がどんなことをしているかは知らなかったので職場見学をしているような感覚でサクサク読めた。
Posted by
とにかく美術館に行きたくてたまらなくなりました。もともと美術館めぐりが好きですが、漠然と自分の美術館の鑑賞の仕方に不安があり、(もっと楽しめるのではないか…)と頭でっかちに考えてみたり、逆に(そんなこと考えずに自由に心で感じたい!)と思ったり。そのへんの葛藤についても現役学芸員さ...
とにかく美術館に行きたくてたまらなくなりました。もともと美術館めぐりが好きですが、漠然と自分の美術館の鑑賞の仕方に不安があり、(もっと楽しめるのではないか…)と頭でっかちに考えてみたり、逆に(そんなこと考えずに自由に心で感じたい!)と思ったり。そのへんの葛藤についても現役学芸員さんが優しく答えてくれていて、嬉しくなりました。 東京の有名美術館もいいけど、地元のあの美術館もお気に入りなことを改めて思い出せました。
Posted by
学芸員による学芸員のお仕事の話など 展覧会場で会話を奨励する意見には賛同できない、作品を前にして大声でしゃべる客に何度うんざりしたことか、小声での会話は許容できるが、静かに自分と会話したい。
Posted by
単純に、たのしかった。学芸員さんのお仕事を覗き見できた感覚。キュレーターと名乗る人との違いや海外の博物館で働く人の役割がはっきり分かれていることなど、初めて知る内容がおもしろい。水族館が好きでよく行くが、絶滅危惧種の保護や研究などをしている意味も、なるほどと思った。
Posted by