世界は経営でできている の商品レビュー
上司はなぜ無能なのか というサブタイトル 全てにおいて、経営的な思考が必要という話。 著者のカッコ書きの皮肉や自虐、遊び心が読み物として面白い。 要するに恋愛や勉強、何事においても、理論的に目標に向けて進めるかどうか。 これは仕事であっても難しいこと。 マウンティングには敗北し...
上司はなぜ無能なのか というサブタイトル 全てにおいて、経営的な思考が必要という話。 著者のカッコ書きの皮肉や自虐、遊び心が読み物として面白い。 要するに恋愛や勉強、何事においても、理論的に目標に向けて進めるかどうか。 これは仕事であっても難しいこと。 マウンティングには敗北しかない。 ごもっともだが、モチベーションを保つという意味ではゼロでもダメでバランスが大事だと思う。自分を見失わないように。
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なんとも不思議な新書だ。 下記のコラムが半分おふざけのような語り口で、 これでもかこれでもかと、それぞれのテーマについて 「分析」?する。 はじめに で結論を書いていたことなど忘れてしまい、 「こいつは何がいいたいんだ?何が経営だ?」 と半ばいらいらしながら、でもどこかで相槌を打...
なんとも不思議な新書だ。 下記のコラムが半分おふざけのような語り口で、 これでもかこれでもかと、それぞれのテーマについて 「分析」?する。 はじめに で結論を書いていたことなど忘れてしまい、 「こいつは何がいいたいんだ?何が経営だ?」 と半ばいらいらしながら、でもどこかで相槌を打ちながら、 読み進める。 そして最後にあらためて「経営」の意味が書かれているのを読み、 ゼロサム社会、パイの奪い合い、自分さえよければではなく (著者はゼロサムとかパイとかの言葉は使ってない) 価値創造し、自分も他人も幸せになろう、と叫ぶ。 そう、 この、貧乏やら家庭やらをちゃかすようにシニカルな目で見、 分析していたのは、自分さえよければで生きているから こんなことになっているんだよ。 そうじゃなくて、新たな価値を作ろうよ。 といいたいがためだったのだ。 納得。 はじめに:日常は経営でできている 1 貧乏は経営でできている 2 家庭は経営でできている 3 恋愛は経営でできている 4 勉強は経営でできている 5 虚栄は経営でできている 6 心労は経営でできている 7 就活は経営でできている 8 仕事は経営でできている 9 憤怒は経営でできている 10 健康は経営でできている 11 孤独は経営でできている 12 老後は経営でできている 13 芸術は経営でできている 14 科学は経営でできている 15 歴史は経営でできている おわりに:人生は経営でできている 謝辞:本書は他力でできている タイトルはパロディでできている 【本書の主張】 1 本当は誰もが人生を経営しているのにそれに気付く人は少ない。 2 誤った経営概念によって人生に不条理と不合理がもたらされ続けている。 3 誰もが本来の経営概念に立ち返らないと個人も社会も豊かになれない。 「結論を先取りすれば、本来の経営は『価値創造(=他者と自分を同時に幸せにすること)という 究極の目的に向かい、中間目標と手段の本質・意義・有効性を問い直し、 究極の目的の実現を妨げる対立を解消して、豊かな共同体を創り上げること』だ。 この経営概念の下では誰もが人生を経営する当事者となる。 幸せを求めない人間も、生まれてから死ぬまで一切他者と関わらない人間も存在しないからだ。 他者から何かを奪って自分だけが幸せになることも、自分を疲弊させながら他者のために生きるのも、 どちらも間違いである。『倫』理的な間違いではなく『論』理的な間違いだ」 ――「はじめに:日常は経営でできている」より
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あらゆる物事に経営の視点を入れることで幸福を手に入れることができる。目から鱗ではあるが、各章のエピソードにピンとこないものが散見される。最終章の文体で通した方が読み易いし、理解し易い。
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なんか文体が読みづらく、頭に入らなかったです。相性が悪いんですかね。いろいろと例えを挙げてくれるんですが、筆者の実体験からではないので、響かない…読んでいて頭に入ってこない…内容も薄っぺらく感じました。タイトルと内容も合致しているとは思えない。副題の映画、小説の元ネタを推察する...
なんか文体が読みづらく、頭に入らなかったです。相性が悪いんですかね。いろいろと例えを挙げてくれるんですが、筆者の実体験からではないので、響かない…読んでいて頭に入ってこない…内容も薄っぺらく感じました。タイトルと内容も合致しているとは思えない。副題の映画、小説の元ネタを推察するのは面白かったです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
なにごとも「経営」という視点を取り入れれば、みんながあくせく、必死で取り組んでいることのうち、間違っているところに気づける、というような趣旨で、家庭、勉強、恋愛、就活、仕事、健康、歴史、などなどの例を挙げて解説。 例えば、「家庭」を経営する目的は「家族みんなが幸せになること」のはずなのに、妻が夫に「片付けなさいよ」とか小言を言うことでお互いに幸せにはならない例とか。片付けてほしい理由は、家庭での時間を快適に、幸せに過ごしたいからだ、ということがちゃんと分かっていれば、他のやりよう(言いよう)がある。「他のやり方」については、著者はあえて極端な、あほっぽい例を挙げて面白おかしく述べている。 健康のために何かをやり始めて、それが行き過ぎになって逆に自分が追い込まれるとか、就活でたくさんの会社にトライしすぎて、本来の目的を忘れるとか、就職先を選ぶときでも、自分の人生を良くするために就職する(仕事に就く)はずなのに、同級生より世間的に良いとされる企業に入ることが目的になっていたり、競争率が高い企業に入ることが目的になっていたりする例が多々ある。 で、1「貧乏は経営でできている」から15「歴史は経営でできている」までは長い前置きと言える感じで、最終的にはつまり人生が経営でできているのだ、という結論に至る。すごく納得できるし、ためになる本だと思いました!15の「歴史」も、中学校で社会科を教えている私としては、「国家とは何か」という概念が言語化されており深くうなづけました。 「国家」でさえも、あくまでも一人ひとりが幸せになるための手段でしかないはずだ。「国家」や「政治体制」「政治理念」のために国民が不幸になる・犠牲になるなら、そんな国家はいずれ滅びる。なぜ、気づかないのだろう?という趣旨だ。 この考えでも、戦争がいかに間違っているかがわかる。「いのちが大切だから」という説明よりもよほど説得力がある。 最近この本、本屋さんの新書コーナーの目立つところにあるし、話題になっているみたいだけど、納得しました!
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軽妙な語り口でちょびっとトゲのあるところが小気味いい。その堂々とした文体から老練な昭和イズムと若者への傾聴する姿勢を持ち合わせたナイスミドルを思い浮かべたたが、なんと同い年の30代。敬服いたします。 それぞれの章のテーマで比喩されている例が、そのまんま身近な環境に当てはまる。多...
軽妙な語り口でちょびっとトゲのあるところが小気味いい。その堂々とした文体から老練な昭和イズムと若者への傾聴する姿勢を持ち合わせたナイスミドルを思い浮かべたたが、なんと同い年の30代。敬服いたします。 それぞれの章のテーマで比喩されている例が、そのまんま身近な環境に当てはまる。多くの読者がそう思うのじゃないでしょうか。そこに経営という武器をもって、解決の糸口を提示してくれている。全てに通貫するのは、手段と目的の倒錯から目を覚ませ!という主張かと。 経営と聞いて人間味のない冷酷なゼロサムゲームを想起する人(私もその一人)に対して、共同体としての人間の価値観、究極の目的への無限価値創造こそが本来の経営であると説く。そこには血の通った温かみと希望が読み取れる。 とは言っても目先の短期利益や部分最適化に囚われる、人間なんてものは愚かな生き物よとある意味諦観した立場から、それでも自分が陥穽にはまりそうだなと感じた時は適宜以下の提言を思いだそう。 「本来の経営は「価値創造( =他者と自分を同時に幸せにすること)という究極の目的に向かい、中間目標と手段の本質・意義・有効性を問い直し、究極の目的の実現を妨げる対立を解消して、豊かな共同体を創り上げること」」P7
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2024年度の新書部門第1位候補。 本書における経営の定義は以下の通り。 「価値創造(他者と自分を同時に幸せにすること)という究極の目的に向かい、中間目標と手段の本質・意義・有効性を問い直し、究極の目的の実現を妨げる対立するを解消して、豊かな共同体を創り上げること」 定義は硬いが...
2024年度の新書部門第1位候補。 本書における経営の定義は以下の通り。 「価値創造(他者と自分を同時に幸せにすること)という究極の目的に向かい、中間目標と手段の本質・意義・有効性を問い直し、究極の目的の実現を妨げる対立するを解消して、豊かな共同体を創り上げること」 定義は硬いが、文体(曰く、令和冷笑体)は戦略的にふにゃふにゃである。通奏低音の定義(=著者の信念)と文体のギャップが非常に面白く、折に触れて読み返す本になりそうだ。娘に一読を勧めるつもり。 気づき①:定義に「お金」の概念はない。お金は手段であって目的ではないからだ。 気づき②:「きちんと経営できているか」の自問自答はどんな場面でも有効
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答えが書いてあるようで書いていない。色々挫折とか失敗を繰り返して心の余裕のなさを思い知って沢山悩んだ人ほど、これを読んだらふと気づいて立ち戻る?省みることがある内容な気がする。
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前半は面白かったのですが、後半は何となく失速か。経営、すなわち価値創造。各分野で話題になった本や説のエッセンスをまとめた感。人生の「目的」は幸せになること、即ち、価値を創り出すこと。究極の目的に立ち返り、対立する手段、対立する意見がそれぞれどう目的に寄与しているかを考える。行き詰...
前半は面白かったのですが、後半は何となく失速か。経営、すなわち価値創造。各分野で話題になった本や説のエッセンスをまとめた感。人生の「目的」は幸せになること、即ち、価値を創り出すこと。究極の目的に立ち返り、対立する手段、対立する意見がそれぞれどう目的に寄与しているかを考える。行き詰まった時は、一歩引いて、「目的」を再認識し、周辺の拘りを捨てて、目的への違う道を探っていく、と理解しました。
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面白かった。でも経営系の本を読む人はこういう内容を求めていなさそう。語り口が小田嶋隆を彷彿とさせる。
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