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世界はラテン語でできている の商品レビュー

3.8

46件のお客様レビュー

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2024/02/21

書店で平積みされて目が留まり、読んでみた。 ラテン語というと学名など科学分野に使われるというイメージが強かったが、本書を読むと政治の分野や現代で我々が普通に使っているカタカナ言葉も、ラテン語由来だったりラテン語そのものだったりということを知ることができた。これだけでも、案外身近...

書店で平積みされて目が留まり、読んでみた。 ラテン語というと学名など科学分野に使われるというイメージが強かったが、本書を読むと政治の分野や現代で我々が普通に使っているカタカナ言葉も、ラテン語由来だったりラテン語そのものだったりということを知ることができた。これだけでも、案外身近にあるんだということを知ることができ、新鮮な感覚になった。 企業のロゴなどにも潜んでいると知ったので、今後はもう少し意識してみたい。

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2024/02/17

語学学習への意欲が再燃する一冊.ヨーロッパ言語の基となったラテン語は,日本文化にも知らず浸透している.言語の習得は,その人の文化的立ち位置と密接に関連してこそのめり込め,少なくとも面白さ楽しさが根底にあるべきであることを再認する.

Posted byブクログ

2024/02/06

ドイツ語の勉強をしていく中でラテン語由来の言葉が度々登場していたため、ラテン語に親近感を抱いていた。 いつもSNSを楽しく拝見しているラテン語さんの書籍が出ると知り、ずっと楽しみにしていた。 英語やフランス語の語源となっているラテン語が数多く紹介されており、ドイツ語では何と言うか...

ドイツ語の勉強をしていく中でラテン語由来の言葉が度々登場していたため、ラテン語に親近感を抱いていた。 いつもSNSを楽しく拝見しているラテン語さんの書籍が出ると知り、ずっと楽しみにしていた。 英語やフランス語の語源となっているラテン語が数多く紹介されており、ドイツ語では何と言うかを調べてメモしながら読み進めた。 日本の日常生活の中でも多くのラテン語が使われており、知らず知らずのうちにラテン語に触れていたことを知ってとても驚いた。 漫画家のヤマザキマリさんとの対談の中で、今でもイタリアでは普段の生活でラテン語を使っているとの話もあり、ラテン語は「死語」とは言えないのではないか、という気持ちになった。 印象に残っているのは、「自由の女神はなぜ“女神”なのか」という箇所だ。 『自由の女神の元は、古代ローマのリーベルタース(Libertas)という、自由を擬人化した女神です。 「リーベルタース(libertas)」というラテン語は元々「自由」を指す名詞で、後に自由を擬人化した女神も同じ名前で崇拝されるようになりました。 libertas「自由」という名詞が女性名詞だから、それを擬人化した神も女性になったのです。』 (P48) 名詞の性と格闘しながらドイツ語を勉強している身のため、そうだったのか!と衝撃を受けた。 名詞の性がこのような場面でも影響することがあるのだ、と大変興味深かった。 私たちの生活に染み渡っているラテン語は、まさしく「世界はラテン語でできている」と言えるものだと思う。

Posted byブクログ

2024/02/06

借りたもの。 ラテン語学習というよりラテン語雑学読本。 死語と言われるラテン語が、現代に密接であること。 英語などの様々な言語の語源であり、日常にラテン語はある。ラテン語が身近に感じられる雑学が紹介されている。 ラテン語学習に最適な本も紹介。ラテン語学者・水野有庸先生ほか、 河...

借りたもの。 ラテン語学習というよりラテン語雑学読本。 死語と言われるラテン語が、現代に密接であること。 英語などの様々な言語の語源であり、日常にラテン語はある。ラテン語が身近に感じられる雑学が紹介されている。 ラテン語学習に最適な本も紹介。ラテン語学者・水野有庸先生ほか、 河島思朗『基礎から学ぶラテン語』( https://booklog.jp/item/1/4816360751 )、『しっかり学ぶ初級ラテン語』( https://booklog.jp/item/1/4860643666 )も紹介。 日本のアニメの中に出てくるラテン語の話も。 『エルフェンリート』のオープニングテーマ『LILIUM』の話は外せない。(あまりにも良い出来なので実際に海外の教会で歌われたとか) (ラテン語さんが言語学者ではないことは断りつつ)日本語の起源をもラテン語も紹介してるが、私はそれには懐疑的。 巻末にはヤマザキマリさんとの対談収録。 現代イタリア語の会話の中でもエスプリを効かせたい時に使われるラテン語。 賛美歌の中で今も使われているのは言わずもがな。『テルマエ・ロマエ』『プリニウス』はラテン語が使われていた時代(そして大きな戦乱は無く比較的平和で文化が発展した)。

Posted byブクログ

2024/02/01

世界史、政治、宗教、科学、現代 そして日本の6項目を立てて そこで使われる言葉や概念に実はある 「ラテン語」の片鱗をいろいろ紹介してくれる。 それだけで充分おもしろかったです。 著者は現在進行形で 世界のラテン語話者と使用しあっているとか。 エスペラントと同じく 英語以外の言語...

世界史、政治、宗教、科学、現代 そして日本の6項目を立てて そこで使われる言葉や概念に実はある 「ラテン語」の片鱗をいろいろ紹介してくれる。 それだけで充分おもしろかったです。 著者は現在進行形で 世界のラテン語話者と使用しあっているとか。 エスペラントと同じく 英語以外の言語を共通にして話そうという人が 一定数いるのだなと思うと楽しそう。 あとなんか、ちょいちょいファンタジー小説や 漫画、アニメのネタも仕込んでくれてて ニヤニヤしちゃったぜ。 呪文とか架空名称とかね。 Exspecto patronum! ラテン語っぽい響きってかっこいいものね。

Posted byブクログ

2024/01/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

Twitterでフォローさせて頂いているラテン語さんが執筆されたとのことで手に取った本書。ラテン語が他の様々な言語や分野に影響を及ぼしていることはなんとなくレベルで知っていたが、世界史・政治・宗教・科学・現代・日本という6つのテーマに沿った説明を読むと、改めてその影響力の大きさに驚く。 本書内で特に印象に残ったのは、「パッションフルーツ」と「月」の項目。 パッションフルーツの”passion”の元々の意味は「キリストの受難」であり、花の部分がキリストの磔刑を連想させることから「パッションフルーツ」と名付けられた。また、魂が何かしらの作用を受けた結果、激情や情熱が生まれると考えられていたことから「情熱」という意味も生じた。 月の形容詞"lunar"はラテン語”luna”が語源で、これは「精神異常」を意味する”lunacy”の語源にもなっている。その理由は、昔は月の影響によって精神病が引き起こされると考えられていたから。科学的根拠については私自身はよく知らないが、月の満ち欠けが体調やメンタルに影響を及ぼすという考え方は、現代の東洋医学でも取り入れられているものであるので、そのような共通点があるのは非常に面白い。 他言語学習は、その言語の文化的・社会的・歴史的背景も同時に学ぶことであり、新たな視点を与えてくれるが、著者も前書きで言っているように、ラテン語の場合は上記に加えて、その古代を生きた人々の世界観も同時に知ることができるというのが一番の魅力なのだと思う。古代はやっぱり壮大でロマンを感じるし魅力的。 一度イタリア語に挫折したが、これを機に再挑戦し、あわよくばラテン語も少しかじってみようかなと思った。

Posted byブクログ