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世界はラテン語でできている の商品レビュー

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33件のお客様レビュー

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2024/02/06

借りたもの。 ラテン語学習というよりラテン語雑学読本。 死語と言われるラテン語が、現代に密接であること。 英語などの様々な言語の語源であり、日常にラテン語はある。ラテン語が身近に感じられる雑学が紹介されている。 ラテン語学習に最適な本も紹介。ラテン語学者・水野有庸先生ほか、 河...

借りたもの。 ラテン語学習というよりラテン語雑学読本。 死語と言われるラテン語が、現代に密接であること。 英語などの様々な言語の語源であり、日常にラテン語はある。ラテン語が身近に感じられる雑学が紹介されている。 ラテン語学習に最適な本も紹介。ラテン語学者・水野有庸先生ほか、 河島思朗『基礎から学ぶラテン語』( https://booklog.jp/item/1/4816360751 )、『しっかり学ぶ初級ラテン語』( https://booklog.jp/item/1/4860643666 )も紹介。 日本のアニメの中に出てくるラテン語の話も。 『エルフェンリート』のオープニングテーマ『LILIUM』の話は外せない。(あまりにも良い出来なので実際に海外の教会で歌われたとか) (ラテン語さんが言語学者ではないことは断りつつ)日本語の起源をもラテン語も紹介してるが、私はそれには懐疑的。 巻末にはヤマザキマリさんとの対談収録。 現代イタリア語の会話の中でもエスプリを効かせたい時に使われるラテン語。 賛美歌の中で今も使われているのは言わずもがな。『テルマエ・ロマエ』『プリニウス』はラテン語が使われていた時代(そして大きな戦乱は無く比較的平和で文化が発展した)。

Posted byブクログ

2024/02/01

世界史、政治、宗教、科学、現代 そして日本の6項目を立てて そこで使われる言葉や概念に実はある 「ラテン語」の片鱗をいろいろ紹介してくれる。 それだけで充分おもしろかったです。 著者は現在進行形で 世界のラテン語話者と使用しあっているとか。 エスペラントと同じく 英語以外の言語...

世界史、政治、宗教、科学、現代 そして日本の6項目を立てて そこで使われる言葉や概念に実はある 「ラテン語」の片鱗をいろいろ紹介してくれる。 それだけで充分おもしろかったです。 著者は現在進行形で 世界のラテン語話者と使用しあっているとか。 エスペラントと同じく 英語以外の言語を共通にして話そうという人が 一定数いるのだなと思うと楽しそう。 あとなんか、ちょいちょいファンタジー小説や 漫画、アニメのネタも仕込んでくれてて ニヤニヤしちゃったぜ。 呪文とか架空名称とかね。 Exspecto patronum! ラテン語っぽい響きってかっこいいものね。

Posted byブクログ

2024/01/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

Twitterでフォローさせて頂いているラテン語さんが執筆されたとのことで手に取った本書。ラテン語が他の様々な言語や分野に影響を及ぼしていることはなんとなくレベルで知っていたが、世界史・政治・宗教・科学・現代・日本という6つのテーマに沿った説明を読むと、改めてその影響力の大きさに驚く。 本書内で特に印象に残ったのは、「パッションフルーツ」と「月」の項目。 パッションフルーツの”passion”の元々の意味は「キリストの受難」であり、花の部分がキリストの磔刑を連想させることから「パッションフルーツ」と名付けられた。また、魂が何かしらの作用を受けた結果、激情や情熱が生まれると考えられていたことから「情熱」という意味も生じた。 月の形容詞"lunar"はラテン語”luna”が語源で、これは「精神異常」を意味する”lunacy”の語源にもなっている。その理由は、昔は月の影響によって精神病が引き起こされると考えられていたから。科学的根拠については私自身はよく知らないが、月の満ち欠けが体調やメンタルに影響を及ぼすという考え方は、現代の東洋医学でも取り入れられているものであるので、そのような共通点があるのは非常に面白い。 他言語学習は、その言語の文化的・社会的・歴史的背景も同時に学ぶことであり、新たな視点を与えてくれるが、著者も前書きで言っているように、ラテン語の場合は上記に加えて、その古代を生きた人々の世界観も同時に知ることができるというのが一番の魅力なのだと思う。古代はやっぱり壮大でロマンを感じるし魅力的。 一度イタリア語に挫折したが、これを機に再挑戦し、あわよくばラテン語も少しかじってみようかなと思った。

Posted byブクログ