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一線の湖 の商品レビュー

4.2

155件のお客様レビュー

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    53

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  3. 3つ

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2024/04/20

彼我の区別なく森羅万象の世界に没入できるものだけが辿り着ける境地というのがあるのだろう。自分を見出し、分け与え、見守り続けることで、深い深い孤独と透明なガラスの箱の中から救い出してくれた湖山先生から受け継いだものを、霜介はこれから多くの人たちに、そして子どもたちに受け渡していくの...

彼我の区別なく森羅万象の世界に没入できるものだけが辿り着ける境地というのがあるのだろう。自分を見出し、分け与え、見守り続けることで、深い深い孤独と透明なガラスの箱の中から救い出してくれた湖山先生から受け継いだものを、霜介はこれから多くの人たちに、そして子どもたちに受け渡していくのだろう。母がそうであったように。 これで完結なのだろうが、「彼らは私が残す余白、私の可能性そのものです」そう湖山先生に言わしめた4人のその後をまだまだ見てみたい。

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2024/04/20

水墨画の続編。 今回もタイトルがいい。 何かに身をとして青春をかけてひとかどの人間になるという成功譚ではなく、挫折してもそこから過去を咀嚼して糧として自分の道を進んでく。 前回ほど水墨画メインではないけど、白黒の濃淡だけの絵がカラフルに見えるイメージはなんとなくわかる。

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2024/04/16

この本が手元にきて数ヶ月、読めなかった。 読む時は数日で、あっという間に。 「その時」じゃなかったのかもしれません。 何度も感動に涙しそうになりながらの読了。 とにかく深い世界が広がって、想像力が高まります。森羅万象を見る器、物事を感じる力、教えるということの難しさ、しない事...

この本が手元にきて数ヶ月、読めなかった。 読む時は数日で、あっという間に。 「その時」じゃなかったのかもしれません。 何度も感動に涙しそうになりながらの読了。 とにかく深い世界が広がって、想像力が高まります。森羅万象を見る器、物事を感じる力、教えるということの難しさ、しない事をする。 青山くんにであって変わる人、人と関わる事で変わった青山くん。 砥上さんの水墨画も濃淡が美しく、眺めていたくなるものでした。

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2024/04/15

線は僕を描くの続編。 続編ということもあってか前作の鮮烈さと比べると若干物足りないような?と思いながら読み進めていましたが、後半とてもよかったです。 全体を通して心理描写や情景描写の美しさは健在で心が洗われました。世代や時を越えた人と人との繋がりが優しく丁寧に描かれているところに...

線は僕を描くの続編。 続編ということもあってか前作の鮮烈さと比べると若干物足りないような?と思いながら読み進めていましたが、後半とてもよかったです。 全体を通して心理描写や情景描写の美しさは健在で心が洗われました。世代や時を越えた人と人との繋がりが優しく丁寧に描かれているところにも砥上さんらしさを感じました。 暗闇のなかで苦悩する青山君の姿は、 いつの間にか心の余白を失い、道を見失い、身動きがとれなくなってしまいがちな現代の学生/大人を投影しているようで それを見守る湖山先生の言葉はとても響きましたし、終盤光を見つけて歩き始める青山くんからも前向きな力をもらいました。

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2024/04/13

文章で描く絵が見える。 水墨画だけでなく、さまざまな言葉に励まされる作品。 心に残った言葉たち↓ 『誰かにダメって言われても、自分が素敵だと思ったものを信じなさい。そこにあなたの宝物が見つかるから。あなたにしか見えない宝物がこの世界にはたくさんあるから』 『想いを伝えられるとき...

文章で描く絵が見える。 水墨画だけでなく、さまざまな言葉に励まされる作品。 心に残った言葉たち↓ 『誰かにダメって言われても、自分が素敵だと思ったものを信じなさい。そこにあなたの宝物が見つかるから。あなたにしか見えない宝物がこの世界にはたくさんあるから』 『想いを伝えられるとき、伝えなければ、その機会は永遠に失われてしまう。失われてしまった後、どんなに呼びかけてもそれは二度と帰ってこない』 『整ったものだけが美しいわけじゃない。心を重ねられるものは別に、完成されものじゃなくてもいい』

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2024/04/12

続編が出ていたことも、映画化のこともすっかり抜け落ちていて、水墨画をしっかり見てみたいなぁと思ってた記憶だけが蘇る。もっと水墨画がどんなものか、知っていたらもっと、もっと、何十倍も楽しめるんだろうな。その世界のことを知らなすぎて残念。水墨画の揮毫会がどんなものなのか、とっても気に...

続編が出ていたことも、映画化のこともすっかり抜け落ちていて、水墨画をしっかり見てみたいなぁと思ってた記憶だけが蘇る。もっと水墨画がどんなものか、知っていたらもっと、もっと、何十倍も楽しめるんだろうな。その世界のことを知らなすぎて残念。水墨画の揮毫会がどんなものなのか、とっても気になる。 2024/3/3読了

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2024/04/12

/_/ 感想 _/_/_/_/_/_/    これは、、もう、、すばらしかったです!! 最初の展開から、最後まで、ほんと、よかったです。 この作品からは、空間をとても感じさせられます。読み進めていると、目の前の空間に、大切なものを、感じられるような気になります...

/_/ 感想 _/_/_/_/_/_/    これは、、もう、、すばらしかったです!! 最初の展開から、最後まで、ほんと、よかったです。 この作品からは、空間をとても感じさせられます。読み進めていると、目の前の空間に、大切なものを、感じられるような気になります。 登場人物も、彼らの発する言葉も、ほんと、とても好きです。 西濱さんの言葉、「ぶち当たったものが形を決めるんだよ」というのが、とても響きました。この言葉は、すごいよかったです。 最近、「できるか、できないかじゃない」、「やるか、やらないかでしかない」という言葉を投げかけられ、頑張るしかないと、無能な自分を奮い立たせる日々が続いていますが、そんな自分の背中を押してくれる作品でもありました。 お母さんの言葉「誰かにダメって言われても、自分が素敵だと思ったものを信じなさい。そこにあなたの宝物が見つかるから。あなたにしか見えない宝物がこの世界にはたくさんあるから」 こういう言葉を目にすると、それだけで、涙がでてきそうになります。 今作は、ジワリと涙が溢れるシーンがとても多く、多くの感動と、そして、勇気をもらいました。 /_/ あらすじ _/_/_/_/_/ 前作から数年、書のイベントからスタートします。 そこでいきなり失敗をしてしまいます。 大きく沈んだところから、前へ歩みだしていきます。そして、再度、大きなイベントを迎えます。 /_/ 主な登場人物 _/_/_/  本の冒頭に書いてあるので割愛します。 今作では、お母さんの働いていた小学校がでてきますが、その子供たちや先生が初登場となります。

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2024/04/12

「僕は、線を描く」の続編。 主人公の青山くんはどうやらスランプに陥ってしまったようだ。 そんな彼が西濱さんの代わりに小学1年生に水墨画の指導をすることになる。 子ども達は頭で考えるのではなく、見たままを絵にしていく。 そんな彼らや、亡くなった母親の同僚の教師などから色々刺激を受け...

「僕は、線を描く」の続編。 主人公の青山くんはどうやらスランプに陥ってしまったようだ。 そんな彼が西濱さんの代わりに小学1年生に水墨画の指導をすることになる。 子ども達は頭で考えるのではなく、見たままを絵にしていく。 そんな彼らや、亡くなった母親の同僚の教師などから色々刺激を受けるが、またアクシデントが…。 「僕は、線を描く」がとても感動的だったからか、今回はちょっと理屈っぽく、内面的な描写も多く、読みづらかった。 芸術は手先の器用さだけでなく、心の目でものをみて、それを表現していくこと、なんだろうか。 水墨画はやっぱり観てみたい。

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2024/04/10

僕は、線を描くの続編。ある一線まで来て悩むところから、それを克服するストーリー。ストーリー自身は難しくないけど、いろんな描写が難しくする。挿絵が欲しい。 前作の映画も観たので、本作は俳優が見えてしまった点で読み辛さもあった。何度も姿を想像したけど前作ではヒットした横浜流星も本作...

僕は、線を描くの続編。ある一線まで来て悩むところから、それを克服するストーリー。ストーリー自身は難しくないけど、いろんな描写が難しくする。挿絵が欲しい。 前作の映画も観たので、本作は俳優が見えてしまった点で読み辛さもあった。何度も姿を想像したけど前作ではヒットした横浜流星も本作の主人公では無いなぁ。湖山先生も三浦友和ではないな。それでも江口洋介は西濱さんがしっくりくるあたりは流石!

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2024/04/08

梅が咲いた揮毫会が感動的でした あと前作と違って 西濱さんが出てくる度に 江口さんの顔が思い浮かんだ 名俳優なんだなあ

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