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安楽死が合法の国で起こっていること の商品レビュー

3.8

61件のお客様レビュー

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2026/02/27

高齢になったときに「貧困」が理由で安楽死させてくれるなら御の字派 ただ安楽死後臓器提供が臓器提供後安楽死になりかねないことは容易に想像がついてそこは怖いと思った しかし日本の社会保障はもうコスト面からでも議論せざるを得をない時期にきているのではないか 介護や福祉が充実して生き...

高齢になったときに「貧困」が理由で安楽死させてくれるなら御の字派 ただ安楽死後臓器提供が臓器提供後安楽死になりかねないことは容易に想像がついてそこは怖いと思った しかし日本の社会保障はもうコスト面からでも議論せざるを得をない時期にきているのではないか 介護や福祉が充実して生きられるのが理想だけど、今以上に良くなることは見込めないし、そこで放置されるよりはラクに死なせてほしい…とどうしても思っちゃう

Posted byブクログ

2026/01/24

もともと安楽死賛成派とまでは行きませんが、病気で自我を失うくらい辛い最期を迎えるなら安楽死も悪くないのではないかと考えており、本書を手に取りました。 第一章  ・オランダでの安楽死者数 2022年8720人(総死者数の5.1%) ・対象者が終末期の人から認知症患者、精神発達知的...

もともと安楽死賛成派とまでは行きませんが、病気で自我を失うくらい辛い最期を迎えるなら安楽死も悪くないのではないかと考えており、本書を手に取りました。 第一章  ・オランダでの安楽死者数 2022年8720人(総死者数の5.1%) ・対象者が終末期の人から認知症患者、精神発達知的障害者や精神的苦痛のみを理由にした安楽死へ拡大 ・終末期の人の緩和を尽くしても耐え難い痛み苦しみがある場合の最後の例外的な救済手段から日常的な終末期医療のひとつの選択肢として合法化 ・医療や福祉が届かない弱者を社会から排除する安直で安価な問題解決策となる懸念 第二章 ・安楽死はひどい苦痛を回避するための最後の手段から、ひどい人生を回避するための方法となってしまった ・合法化の際に定められた法的要件が時間経過の中で少しずつ緩和されていくすべり坂が各国で起こっている ・安楽死が緩和ケアと混同されて些末化される ・子どもへの安楽死の拡大 護るべき対象から死なせてあげるべき対象へ ・安楽死後臓器提供 第三章 無益な治療 救命可能かどうかからQOLが低すぎて生きるに値しない状態かどうか ここまですごく勉強になりましたが、第四章以降、筆者の重度障害者の娘の介護経験からくる感情的な医療従事者への不満が多く、読むのが少し苦痛でした。 一旦容認すると坂道を滑り落ちるように対象者が広がり、社会や家族からの見えない圧力で安楽死を選ぶことはもちろんあり得るし、臓器提供の問題まで関わってくると、自分のためではなく誰かの利益のための安楽死とならないようにする法整備というのが難しいだろうと感じました。

Posted byブクログ

2026/01/03

自分の事が自分で出来なくなって、 自殺することも出来ない状況で何年も生きるのは、 きっと辛い事だろうと思っていた。 そんな状況になった事はないし、 なった時にはまた別の思いが出てくるのかもしれないけれど。 同調圧力が凄まじい今の日本で合法化するべきではない、と強く感じた。 将来...

自分の事が自分で出来なくなって、 自殺することも出来ない状況で何年も生きるのは、 きっと辛い事だろうと思っていた。 そんな状況になった事はないし、 なった時にはまた別の思いが出てくるのかもしれないけれど。 同調圧力が凄まじい今の日本で合法化するべきではない、と強く感じた。 将来は分からないけど、今ではない。 コントロール出来ない痛みと同居しなければならない人に対しては福音かもしれないが、 合法化してしまうと、とめどなく滑り落ちて行く危うさは伝わってきた。 コロナ禍の時にも確かに思ったけれど、 命の選別は人がしていい作業ではないと思う。 限りある医療資源を適切に配分する大切さは理解出来るが、それでも。 知的障害者が適切に医療を受けられない問題は、 日常の職場で大いに経験している。 認知症の人とか、不安神経症の人とかも。 「健康で文化的な最低限度の生活」で、引きこもりの人の避難所収容場面が出てきた時にも思った。 CTとかレントゲンとかの検査、手術、入院。 障害etcなければ普通に提案出来る医療をためらったり、「頑張ってみるけど危ない様なら諦めますね」と予防線を張ったりするのは、当たり前だと思っていたけれど、本来はおかしいんだよね? 知らない事が多すぎた。 ALSで安楽死を依頼した女性が男性ヘルパーの介助を受けなければいけない状況だとは知らなかった。 在宅で介護が受けられる環境だったのに何故? と思っていたけど、40代女性がそんな状況に追い込まれたら、そりゃ絶望するだろう。 乳癌の治療をされていた山田邦子さんが、上半身裸で放射線治療に移動する事に無関心になっていたのが、ある看護師にバスタオルを掛けてもらって、無関心になっていた自分に初めて気がついた、と買いていらした気がする。そういう小さな物語なんだろう、大きな画の前に透明化されているのは。 臓器移植のための安楽死、もショック過ぎた。 自己肯定感の低い自分なら簡単に呑まれてしまいそうだ。自分の存在意義は生きていたい人に臓器を分けてあげることだ、みたいな。 まさにそんな理由で骨髄バンクに登録したし。 もう死にたい。 に対しては、それくらい辛いんだね。 という受容、傾聴、からの、 何が一番辛いかな。 から、一つ一つ妥協点を探して行くしかないんじゃなかろうか、というのがとりあえずの読後の感想。 身動き出来ない身体介護に対しては、 ロボット技術が発展してくれるかも。 意思を伝えられない状態に対しては、 AI技術が進むかな。 臓器移植のドナーにはiPS細胞に期待出来るかも。 世界はきっと良くなると信じたい。

Posted byブクログ

2025/12/20
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※このレビューにはネタバレを含みます

安楽死について、この本を読むまでは「死にたいと望む人には、死ぬ権利として認めてもよいのではないか」という考えを持っていた。しかし本書を通して、安楽死はそんなに単純な問題ではないのだと気づかされた。 まず考えさせられたのは、「死にたい」という言葉が本当に本人の確固たる意思なのかという点だ。医師や家族からの無言の圧力、周囲への遠慮などが影響してはいないのか。その言葉をどこまで本人の意思として受け取ってよいのかは、非常に難しい問題だと感じた。 そして何よりも共感したのは、人は極限まで追い詰められた環境や、絶望的な病気に直面すれば、死にたいと思ってしまうこともあるという前提に立った上での著者の主張だった。重要なのは、その本人に安易に安楽死を提案することではなく、なぜそこまで追い込まれたのかという原因に、周囲の人や医師、公共機関が真正面から向き合い、取り除く努力をすることではないかという点だ。 そのプロセスを経ないまま安楽死を選択肢として提示し、実行してしまうことは、社会や医療が果たすべき責任から逃れているのと同義ではないか。本書は、安楽死の是非を考える上で、その重さと危うさを強く実感させる一冊だった。

Posted byブクログ

2025/11/26

安楽死、尊厳死といった言葉を非常に曖昧に認識していたなと気づき。 安楽死先進国の状況を読むに、安楽死が本人の同意の上でのみ行われる、という原則を遵守していかないと確かに非常に危ういものとなっている。 すべり坂として説明されている、基準点がどんどん緩和的方向にスライドしてしまう傾向...

安楽死、尊厳死といった言葉を非常に曖昧に認識していたなと気づき。 安楽死先進国の状況を読むに、安楽死が本人の同意の上でのみ行われる、という原則を遵守していかないと確かに非常に危ういものとなっている。 すべり坂として説明されている、基準点がどんどん緩和的方向にスライドしてしまう傾向など、改めて述べられなければ意識しないのではないか、と感じた。

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2025/11/25

とても考えさせられる内容だった。 読む前は安楽死賛成!でした。 自分や家族が病に冒された時、早く死なせてほしいと思うほど苦しむのは怖い。安楽死という選択肢があるだけでその恐怖は緩和されると思うからです。苦しい最後を見せたくないし見たくない。本来の自分の姿で穏やかに別れたいと思うの...

とても考えさせられる内容だった。 読む前は安楽死賛成!でした。 自分や家族が病に冒された時、早く死なせてほしいと思うほど苦しむのは怖い。安楽死という選択肢があるだけでその恐怖は緩和されると思うからです。苦しい最後を見せたくないし見たくない。本来の自分の姿で穏やかに別れたいと思うのは皆同じではないでしょうか。 そして、死にたい人は死なせてあげたらいいじゃないとも思っていました。 しかし、安楽死合法の国はいくつもありますが、日本は特に慎重になるべきだという考えを読み、同調圧力、自己責任論などを思い、家族のために死ぬ、社会のために死ぬといった当人の気持ち以外の理由で死に向かう人がいるだろう事が簡単に想像できてしまった。そして、SNSで何もかもが明るみに出てしまう世の中で簡単に絶望し死に向かう若者の姿も想像してしまった。合法になっている世界の現実を今後もしっかり知る必要があると思った。

Posted byブクログ

2025/11/20

冷たいことであるとは承知しつつも、 筆者の語ることが うっすらと「綺麗事」ではないかと 思ってしまう理由は 身の回りに末期の患者や 障害者がいないからなのだろうか

Posted byブクログ

2025/08/12

安楽死と聞いて「いいんじゃない、死にたい人の意見を尊重してあげれば。治療費も浮くし」と考えていた自分が、「簡単に答えを出してはいけない」と改めた一冊。 各国の先進事例を見ると、日本に導入された場合、少し先の未来を想像しただけでとても怖くなる。 安楽死のみならず、医療の問題にも触れ...

安楽死と聞いて「いいんじゃない、死にたい人の意見を尊重してあげれば。治療費も浮くし」と考えていた自分が、「簡単に答えを出してはいけない」と改めた一冊。 各国の先進事例を見ると、日本に導入された場合、少し先の未来を想像しただけでとても怖くなる。 安楽死のみならず、医療の問題にも触れた、この先必ず大きな論争を起こすであろう問題について、読むべき一冊だった。

Posted byブクログ

2025/07/06

非常に考えさせられる本。安楽死が法制化なり認められている国での現実。映画「プラン75」が提起した問題。ただ人間の気持ちは揺れ動く。「『安楽死は是か否か』という問いを『なぜ死にたいほど苦しいのか』といへと転じたい」という言葉が本書に通じる言葉である。

Posted byブクログ

2025/06/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

安楽死について、あまり知らなかったので、とりあえず読んでみた。 やはり知らない事、勘違いしていた事が沢山あって、勉強になった。 「すべり坂」怖い背筋がヒヤッとする。 意識してみておかないおかないといけない。 「大きな絵」「小さな物語」の例えは、わかりやすくて良かった。 その二つの視点は確かに必要と思う。 小さな物語視点で語られる、障害者の親としての内容について。 医療、介護、人手もお金も足りてないのは周知の事実。 これは政治の問題。 現在の現場の医療従事者に、そこまで求められても、正直厳しいのでは?と思う部分もあり。 医療従事者、介護員にも、著者言うところの「生活」があって、一人一人のニーズに応えられる体力は、現時点ではあまりないんじゃないかな、、、 もちろん寄り添うことができたら理想だし、本来そうすべきなんだろう。 皆そういう医療や介護をしたいと思ってると思う。 実践している人も組織もあるはず。 ただ現実的にすごく難しいんだろうな、、、とも思う。 とにかく、余裕がないんだよね、みんな。 どこもかしこもギリギリで回してる感覚があるよ。 世界がどんどん余裕がなくなってる気がする。 難しいね。

Posted byブクログ