ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人 の商品レビュー

東野圭吾(著者)

2024/03/30

謎を解くためなら、手段を選ばない。殆どの人が訪れたことのない平凡で小さな町。寂れた観光地。ようやく射した希望の光をコロナが奪い、さらに殺人事件が－。

『時生』以来の東野圭吾san。

結婚式直前の真世（まよ）、元教師の父・神尾英一、元マジシャンの叔父・武史、地元の同級生たち。

警察に頼らず自らの手で犯人を見つけるという設定や、手品のように華麗に謎を解いていく展開は、とても分かりやすくて楽しめたのですが、、私にはエンタメ過ぎました。”さぁ、ショータイムの始まりです”感が強すぎるというか・・・すみません。

ただ、後半の同級生桃子の夫・良輔の精神状態や、津久見と釘宮の漫画をきっかけにした友情には心を打たれました。特に津久見が釘宮にさらりと発した「友達」というひと言の重み。結局、これが今回の物語のキーになったと感じました。

2024/03/29

東野圭吾さんの新シリーズ！

マジシャンの叔父が事件を解決していく…

相変わらずテンポよく面白い！
あっという間に読んでしまいました。

次作も期待大！

2024/05/27

古本屋で購入⑷

情報を集めるためのマジシャン（叔父）と警察の掛け合いが見どころ。

シリーズ2冊目も読みたい。

2024/03/29

新シリーズの第1弾。相変わらず勢いよくサクサク読ませてくれる。コロナ禍真っ最中の事件に既に懐かしさも感じる。探偵役の主人公のキャラを深く掘ってはないので魅力を感じるのは次回以降か。加賀、湯川に続くキャラクターになるのを期待したい。

2024/03/26

2作目が新作で発売になったので、どういった内容なんだろうと気になり1作目を読んでみました。

キーパーソンは、偏屈でどこか胡散臭い元マジジャンというなかなかないような設定です。元マジシャンだからこそできる観察や推理、多少無理やり感もありますが、なるほどと思わされるところも多いです。

物語の中盤からは何となく結末が予想できてくるところもありますが、綺麗にまとまっており、種明かしの説明も丁寧だと思います。何となく先が気になる終わり方をしており、これが2作目で少し明かされるところがあるのか気になるところです。

2024/03/25

ブラックショーマンのキャラは立ってるけど、せっかくの魅力的な設定がなぜかそこまで魅力的に感じず残念〜
兄を殺されて、犯人を見つけてやる！という気持ちは分かるけど、警察信じないにも程がある…？
娘の方も、巻き込まれているだけとはいえノリノリな感じもするし、父を殺されたにしては？な軽さが気になるような。
そして、登場人物的にやっぱりこの人が犯人か…という気がしてしまった。

ラノベ、エンタメとして読むのにはちょうど良いかもしれません。
コロナ真っ只中に、その状況を書き込むっていうのは作家さん的にはやりたいのかな？葬儀中の動画撮影というのは、コロナならではなのかとは思うけど…
世界の共通認識として書かれても、すでに状況が変わった今読むと何だか居心地悪く感じてしまう。
コロナ禍ということをもっと主題に持ってくればいいのかな？と思ったり？

2024/03/25

長かったけど、マジシャンが巧みな話術で真相を解明していくということでテンポがよくサクサク読めた。キャラがすごくよくてドラマ化が容易に想像できるけど、想像の中ではどうしても阿部寛さんになってしまう。加賀恭一郎なのに（笑）

2024/03/24

故郷で暮らす父が何者かに殺された。
元教師の父は地元で教鞭を執っていて、同級生にも広く知られた人物だった。
ちょうど同窓会の話が持ち上がっており、殺される前には何人かの同級生と連絡も取っていたようだ。
そんか風に元教え子たちにも慕われていた父を、誰が殺したのか…
既に母も亡くなっている娘の真世は途方に暮れる。
そして、そんな時に現れたのが元マジシャンの叔父の武史だった。
武史は自分で犯人を突き止めると言い始め、真世も情報を出してくれない警察を諦め、武史の話に乗ることに…

2024.3.24

2024/03/22

父親を殺された娘が元マジシャンの叔父さんと犯人を探す物語。
マジシャンをイカサマとは言わないがほとんどをイカサマな様なトリックで解決していく…それでも読んでいて納得できちゃう様な感じで展開が進んでいく。
決して自分は好きになれないタイプの名探偵！
シリーズ化されてるので次回作も少し期待。

2024/03/19

故郷で父が殺害された。仕事と結婚準備を抱えたまま生家に戻った真世は、何年間も音信不通だった叔父・武史と再会する。元マジシャンの武史は警察を頼らず、自らの手で犯人を見つけるという。かつて教師だった父を殺した犯人は、教え子である真世の同級生の中にいるのか。コロナ禍に苦しむ町を舞台に、新たなヒーロー”黒い魔術師”が手品のように華麗に謎を解く長編ミステリー！

終始マジシャンテイストで話がサクサク進んでいき、読みやすい。この点に尽きると思う。蓋を開けてみれば、真相はシンプルでさほど複雑ではないし目新しさもなかった。ここを面白いと感じるかがどうか評価が分かれると思う。
私はそれほどまでには驚きがなかったし、★３つ。

映像化されれば面白いかな。マジシャンの手法は目で見てこそ楽しめるだろうから。