恋できみが死なない理由 の商品レビュー
エッセイに求めるものは、共感ではなくてその人の意思や感情の塊が文章になっているものをぶつけられて痛くなったり気持ちよくなったり不快になったりすることなので、そういう意味では著者の考え方はとても好きで好感が持てる。のだけれど、個人的にはそういう気持ちがもう少し抽象的に書かれているの...
エッセイに求めるものは、共感ではなくてその人の意思や感情の塊が文章になっているものをぶつけられて痛くなったり気持ちよくなったり不快になったりすることなので、そういう意味では著者の考え方はとても好きで好感が持てる。のだけれど、個人的にはそういう気持ちがもう少し抽象的に書かれているのかな、と思っていたので読む時のテンポがいまいち掴めず。あととある作品の内容がしっかり最後まで書かれていて、そ、そこまでしっかり書いて良いんですか!?となった。
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- ネタバレ
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「不自然による不自然なための不自然なコミュニケーション」の中、「わたしは、誰かが誰かと仲良くしているのを見るのは好きだ。ただ人と仲良くできないこちらが、冷たいだとかかわいそうだとか言われたときだけ「黙れ、仲良しチームが!!」と思う。」の一文がすごく好き。 「心が派手」という表現にも感嘆してしまった。 誰もわかってくれない、ならもういいや!と伝えることを辞めないで独自の世界を誰にも理解されないままだったとしても世に放出してもらえてよかった。根強い根気に感謝。
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not for meだったけど、 【資生堂パーラーでオムライス愛】と【VS「今読むべき本」】は「うんうん」という気持ちで読んだ 子どもの頃から読書が好きだったから、読書好きな人はもちろん、読書の習慣がない友達にも「おすすめの本を教えて」と言われたことはたくさんある 嬉々として...
not for meだったけど、 【資生堂パーラーでオムライス愛】と【VS「今読むべき本」】は「うんうん」という気持ちで読んだ 子どもの頃から読書が好きだったから、読書好きな人はもちろん、読書の習慣がない友達にも「おすすめの本を教えて」と言われたことはたくさんある 嬉々として本を紹介する一方で、「本は自分で見つける(出会う)ものだよ」と思い続けてきた (殊に、読書が好きじゃない人にとっては) 私が面白いとか好きだと思った本を、あなたも同じように感じるかは分からない 逆もそう、この本と同じように
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花を消費するという詩が心に残った。花ってすぐ枯れてしまうからもったいなく感じてあまり買わないのだけど、「この花をこの部屋でわたしが全て受け取っている、わたしのものとして使い切る」という考えいいなと思った。美しい花の独り占めしちゃおうかな。
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誰にも伝わらなくていいし、わかってもらおうとするためじゃなくて、自分の言葉で書いてみようと思える。 好きだと思った人やものが今まで好きでなくても、そのとき思った好きは永遠である というのがとてもしっくりきた。
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目の前のことすべて、自分がこれまで言語化できなかったものすべて、私の嫌悪感・好きなもの・出会いたかった言葉が見つかった。自分が情けなく思えた。 こんな本書けるような感性を持ちたい。 この作者さんの本をたくさん買うことになったきっかけの本です。烏滸がましいけどいつかイベントとか...
目の前のことすべて、自分がこれまで言語化できなかったものすべて、私の嫌悪感・好きなもの・出会いたかった言葉が見つかった。自分が情けなく思えた。 こんな本書けるような感性を持ちたい。 この作者さんの本をたくさん買うことになったきっかけの本です。烏滸がましいけどいつかイベントとかでお会いしたい。
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後半につれて、言葉がするすると入ってきた。 特に人との会話や言葉を声に出すこと、についての章が印象深かった。 わかってもらいたい、という感情を抱いた途端その言葉が本当かわからなくなるの、めっちゃわかる。 声にすると、自分が本当はどう思っていたのか忘れてしまう。 相手のことはわか...
後半につれて、言葉がするすると入ってきた。 特に人との会話や言葉を声に出すこと、についての章が印象深かった。 わかってもらいたい、という感情を抱いた途端その言葉が本当かわからなくなるの、めっちゃわかる。 声にすると、自分が本当はどう思っていたのか忘れてしまう。 相手のことはわかるはずなんてないし、わからなさにこそ自分がある、という言葉はなんだかほっとした。 「人は、物語のために生きているわけではない。」
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最果さんの作品ははじめましてだったし、詩を読むことがいままで無かったのですが、わからないことにわたしはとても安心したし、わたしが誰かではなく、わたし自身を生きているってより強く思えて、お気に入りの作品になりました
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感想 好きの形。もしこの恋が叶わなくても。きっと次がある。なくても生きていける。だけどやっぱりしがみついておきたい。その方が可愛くいられる。
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最果タヒさんのお名前を何度か目にしたことがあり、本屋でたまたま見つけたため購入しました。 最果タヒさんが文章になって紙に描かれている様に感じました。 心に残る文章もあり、とても印象に残る本です。
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