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サピエンス全史(下) の商品レビュー

4.4

43件のお客様レビュー

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2024/03/27

これまで生物学的なサピエンスの話をしてきたが、ここで少し雰囲気が変わって、社会的動物としてのサピエンスの話になる。経済の原理の簡易的な説明やら、幸福の基準などなど。 そして締めくくりに、拡張されるサピエンスの概念およびシンギュラリティにも言及される。

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2024/03/20
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【面白かったところ】 西暦1500年頃までは世界中の人類が医学、軍事等の分野で新たな力を獲得する能力が自らにあると思っていなかったこと。 科学革命が無知の革命であったこと。 エネルギーを別の種類のエネルギーに変える唯一の機械が肉体であったこと。 アルミニウムが金よりも価値があったこと。 イギリスの時間の統一の経緯。 時報をナチスが解析していたこと。 我々は集団の苦しみよりも個人の苦しみに共感しやすいこと。

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2024/03/20
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取るに足らない動物の一種だった人類がいかにして世界の覇者になったのか、そして、未来は現在より豊かになるというあくなき欲求のために、拡大してきた資本主義。イデオロギーの解説から科学的生物学的にも人類史を振り返らせてくれる名著であった。 私たちは何を望みたいのか、筆者が文庫版の後書きにも書いた言葉。生物学的に言えば、私たちに存在しているニューロンが何を望んでおり、AIが発展してきている今こそ、この問いを真剣に考えることが幸せに繋がるように思えた。

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2024/03/17

サピエンス全史という膨大な人間の歴史を教科書とは全く違った切り口でかきしるした良書。「私たちは何を望みたいのか?」

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2024/03/03

グローバルな世界に現在生きていながら、 グローバルにできていることなんてない、 と思うことがあります。 紛争にしろ地球温暖化にしろ貧困にしろ、 協力しないと解決できないと解っている、 でもしないんですよね。 Mit einem Ziele. — Hat man sein war...

グローバルな世界に現在生きていながら、 グローバルにできていることなんてない、 と思うことがあります。 紛争にしろ地球温暖化にしろ貧困にしろ、 協力しないと解決できないと解っている、 でもしないんですよね。 Mit einem Ziele. — Hat man sein warum? des Lebens, so verträgt man sich fast mit jedem wie? (Friedrich Wilhelm Nietzsche) 生きる理由を持つ者は、 殆どどんな生き方でも耐えられる。 人類の歴史を大局的にみた場合、地球の命運を左右できる力を持ってしまったのは、早過ぎたかも知れません。 身の丈が追いついていないような。 でも、かつて火を手懐けた時もそうだったのかも。 生きる理由を正しく持つことができれば、虚構であっても、虚構であればこそ耐えられるのが人類なのかな、と。

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2024/03/03

あとがきに書かれている通り、読書の醍醐味の一つは、目から鱗が落ちる体験をすること、であり、それを感じさせてくれる本。 下巻のテーマの一つはは科学の発展と帝国主義、資本主義がどのように結びついたか、である。 科学の発展により、人間は力を手に入れた。それにより、未知の世界の探求が叶う...

あとがきに書かれている通り、読書の醍醐味の一つは、目から鱗が落ちる体験をすること、であり、それを感じさせてくれる本。 下巻のテーマの一つはは科学の発展と帝国主義、資本主義がどのように結びついたか、である。 科学の発展により、人間は力を手に入れた。それにより、未知の世界の探求が叶うようになる。さらに、未知の探究はさらに自らを強力にすることに人類は気づく。よって、帝国主義は覇権の拡大のため、科学に協力を続ける。 また、科学はエネルギー資源に関する、従来の自然的な限界を克服した。それにより、科学は従来の経済の自然的限界を克服し、経済はどんどん拡大する。よって、資本主義は科学に協力をする。 今を生きる我々は、経済は永遠に拡大し続ける。という虚構を信じて生きている。 下巻のテーマの二つ目は、人類の幸福について、である。 未だかつてないほど、安全、かつ、豊かな私達は史上最高に幸福な人類なのか?答えるのは容易ではないが、少なくとも完全なる幸福を将来においても実現できそうにない、ということはわかる。 そして、最後にこれからの人類は何を目指すのか?という問いで本書が終わる。 AIの進化に対する危機意識は、昨今喧しいが、その一端が理解できる最終章。今までとは違った視点での歴史、進化史を見せてくれる本。

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2024/02/29

先月上巻を読んだ「サピエンス全史」の下巻を読み終わりました。上巻よりも下巻の方が面白かったです。 まあ学生のときとか歴史だの地理だの真面目に学んだことないのですが、多神教から一神教への遷移とか、大航海時代と科学の発展が密接に関係していたとか、帝国主義と資本主義とは密接に関連して...

先月上巻を読んだ「サピエンス全史」の下巻を読み終わりました。上巻よりも下巻の方が面白かったです。 まあ学生のときとか歴史だの地理だの真面目に学んだことないのですが、多神教から一神教への遷移とか、大航海時代と科学の発展が密接に関係していたとか、帝国主義と資本主義とは密接に関連していて、戦争の資金を集めるのに資本主義的な手法が使われていたとか、資本主義の登場以前は経済とは拡大しないものだというのが常識だったとか、特に中盤あたりは今まで聞いたことない面白いトピックがたくさんありました。 最後の方は人間の幸せとは何か、という話題になって、その中ではずいぶん仏教推しっぽい雰囲気を感じました。あとは、この本が書かれた時点(2014年)では「現代は人類史上かつてないほど平和」という意見が書かれていましたが、2024年の現在だとちょっと情勢があやしくなっているところがまた悲しくもあります。著者はイスラエル人なようなので、そのあたりもまた・・・。

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2024/02/23

人類の統一(上巻から続き) 宗教という超人間的秩序/ 歴史の必然と謎めいた選択 科学革命 無知の発見と近代科学の成立/科学と帝国の融合/ 拡大するパイという資本主義のマジック/ 産業の推進力/ 国家と市場経済...

人類の統一(上巻から続き) 宗教という超人間的秩序/ 歴史の必然と謎めいた選択 科学革命 無知の発見と近代科学の成立/科学と帝国の融合/ 拡大するパイという資本主義のマジック/ 産業の推進力/ 国家と市場経済がもたらした世界平和/ 文明は人間を幸福にしたのか/ 超ホモ・サピエンスの時代へ より良いもの、より強いものが生き残ってきた地球上の歴史。サピエンスも時々の選択を経て「今」があり、これからがあるのだろう。 明るい未来へ続くのか、暗い未来へ続くのか………

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2024/02/17

科学、経済、国家、家族、自分の常識が崩れる。幸せとは何か?快楽か生きる意義か?訳がわからん。だけど読んで良かった。面白かった。

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2024/02/16

以前に読み終えた本ですが、人間はフィクションを経由しないと生きられない、虚構の中にいるいうことが強く印象に残っていて、今、再度読書沼にはまろうとしてる中、SF思考という言葉と出会い、はまりつつあるのですが、SFは無駄な読書ではないなと、ふとこのことを思い出したので、本棚に加えまし...

以前に読み終えた本ですが、人間はフィクションを経由しないと生きられない、虚構の中にいるいうことが強く印象に残っていて、今、再度読書沼にはまろうとしてる中、SF思考という言葉と出会い、はまりつつあるのですが、SFは無駄な読書ではないなと、ふとこのことを思い出したので、本棚に加えました。 ちなみに、SFもいろいろあるけれど、科学的物理的知識ほとんどないので、読み進めると自分の無知に悲しくなるのと同時に、昔習ったかも、、、とか、新たに知ることとか、先のことを考えてみることとか、いろいろ感じることの多いジャンルの本です。ぜひ皆さんに読んでいただきたいです。

Posted byブクログ