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サピエンス全史(下) 文明の構造と人類の幸福 河出文庫
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サピエンス全史(下) 文明の構造と人類の幸福 河出文庫

ユヴァル・ノア・ハラリ(著者), 柴田裕之(訳者)

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サピエンス全史(下) 文明の構造と人類の幸福 河出文庫

1,089

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2023/11/07
JAN 9784309467894

サピエンス全史(下)

¥1,089

商品レビュー

4.4

43件のお客様レビュー

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2024/08/16

『サピエンス全史』(上・下) 数年前友人が読んで面白かったという話を聞いて気になっていた。話題の書であることは知っていたが手にするまで時間がかかった。読んで、当時の世間の反応はもっともであり世の読書人の感性に脱帽である。 このところ小説や評論など内面を探る本を読むことが多かったが...

『サピエンス全史』(上・下) 数年前友人が読んで面白かったという話を聞いて気になっていた。話題の書であることは知っていたが手にするまで時間がかかった。読んで、当時の世間の反応はもっともであり世の読書人の感性に脱帽である。 このところ小説や評論など内面を探る本を読むことが多かったが、これはそれとは対極のものであった。 目先の時間に埋没していた自分にとって、この作者 ユバル・ノア・ハラリの考える億年・万年・百年単位の人類(ホモ・サピエンス)の進化とその歴史を再構成する話は新鮮であり共感できた。 138億年前 物質とエネルギー(原子と分子)出現 45億年前 地球形成 38億年前 有機体(生物)出現 7万年前 ホモ・サピエンス発展 言語・認知革命 12000年前 農業革命 5000年前 最初の王国 貨幣 多神教 2500年前 ペルシャ帝国 インドの仏教 2000年前 漢帝国 ローマ帝国 キリスト教 1400年前 イスラム教 500年前 科学革命  200年前 産業革命  時間軸を変えて、宇宙から地球を覗くような目で人類の歩みを見るとこんな風景なのだろうか。 わかったつもりでいたことも別の「新しい歴史」に様変わりしているので驚きである。 上・下にわたる長編の大作だが、わかり易い表現で興味を唆り最後まで飽きさせない。 ただの動物の一種にすぎないホモ・サピエンスは「噂話をする柔軟な言語の認知革命」をへて、他のすべての人類種を地球上から一掃し、既存生物の生態系を破滅させる最も危険な種として、地球上の生態系の頂上に君臨するようになる。 ・・・狩猟から農耕で定着統一し、帝国・貨幣・宗教、科学革命・資本主義・自由市場等々、従来の概念を作者の視点で構築し新説の歴史として再現する。 侵略して先住民族を根絶やしにしてきたことや、 動物を食用として目的特化飼育をする話など多くの残酷で非情な物語も記録されている。 話は変わるが、いつも電車に乗り住宅街のマンションや住戸の連なりを窓外に眺めて、人は各々毎日あくせく生きながら、結局皆同じような生活をするアリやハチ・牛や馬のような「種としての集団生活をする生物なのだ」ということを感じていた。それなのにやたら違いを求めて競争をして平等とか格差といって、優越感や劣等感・妬みや嫉みで汲々とする。 まとまりのない結論のでないこともこの本はいろいろ考えさせてくれる。 思考のバランスということにも気づかされた。 「大きな視野で」そして内に深く考えよと。

Posted by ブクログ

2024/08/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この本は、自分が知っていたつもりになっていた歴史について新しい視点を与えてくれる本だった。 これまでは、科学は戦争に勝つことを目的に投資され、発展してきたと思っていたがそれはここ最近の話であって、本来は知的好奇心から始まる未知への探究がトリガーになっていた。それが資本主義と合わさることで金を集め、帝国主義と交わることで世界中に拡大していき、引いては戦争の抑止力の一つにもなった…という壮大なストーリー また政治主義や宗教なども全ては虚構なのであると看破する上巻からの流れを汲みながら、人類の幸福とは?未来(コンピュータ社会の先)とは?を歴史の視点からアプローチする思考もまた面白い。この辺りは次作『ホモ・デウス』に詳しいと聞くので、次はそちらを読むつもりである。

Posted by ブクログ

2024/08/01

非常に面白かったけれど、読み切るまで(暇だったのに)1ヶ月くらいかかってしまった。 本筋ではないかもしれないが、それぞれの宗教が何を善とし何を目指しているかを初めて理解できた気がする。仏教が苦痛から逃れるために、欲を捨ててありのままを受け止めることを目指していると知り、どの宗教...

非常に面白かったけれど、読み切るまで(暇だったのに)1ヶ月くらいかかってしまった。 本筋ではないかもしれないが、それぞれの宗教が何を善とし何を目指しているかを初めて理解できた気がする。仏教が苦痛から逃れるために、欲を捨ててありのままを受け止めることを目指していると知り、どの宗教よりも1番しっくりくると思った。仏教について学んだことはなかったが私の中には日本人の血が通っていたんだなと実感した。 生成AIなどの話は、AIと人間の上下関係が入れ替わった世界線を想像させられ、その瞬間私たちが美しい、愛おしいと思っているもの全てが意味をなくす恐ろしさを感じた。すぐに眠くなってしまったり、お腹が空くとイライラしたり、そんな愛おしい人間らしさが下等だと思う日が本当に来てしまうのだろうか

Posted by ブクログ

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