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神に愛されていた の商品レビュー

4.1

202件のお客様レビュー

  1. 5つ

    72

  2. 4つ

    79

  3. 3つ

    36

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

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2026/04/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

静かな迫力のある作品でした。終始仄暗い雰囲気ですが狂気のような情熱にも溢れていて好みです。天音の言う「物語を読むことのふたつの意味」(P.180)、私も同感だなあ。闇があるからこそ救いの光が見出される。 人と人との関係って本当に一筋縄ではいかなくて切ないね。冴理先生/天音からの物語の見え方は全く逆なのに、それぞれの視点からは奇跡的に話が噛み合っていて、結局相手の思いなんて想像では計り知れない。正反対のように見えたふたりだけど本当はとても似てたんだよね。「五月の薔薇よ昼/夜に咲け」読んでみたい! あと個人的にこの前に読んだ「C線上のアリア」の主人公も今作の冴理先生も村上春樹の「ノルウェイの森」が好きらしくて、村上春樹さすがー!などと思いました。

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2026/03/24

なかなか面白かった。前半は主人公の語り、後半はライバル側の心理描写。ライバル側の女の子がかなりエキセントリックだったけど、すこしだけでも素直になれたらよかったのになあ。

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2026/03/21

小説に救われた2人の女性作家の自己肯定感の低さゆえのすれ違いと、屈折した光と闇を描いた物語。 自分より才能のある人を前にしたときの気持ちも、神と崇拝する人を前にしたときのどちらの気持ちも分かる。一言があるかで結果は大きく変わるが、自己肯定感が低いと声をかける前に勝手に判断して諦め...

小説に救われた2人の女性作家の自己肯定感の低さゆえのすれ違いと、屈折した光と闇を描いた物語。 自分より才能のある人を前にしたときの気持ちも、神と崇拝する人を前にしたときのどちらの気持ちも分かる。一言があるかで結果は大きく変わるが、自己肯定感が低いと声をかける前に勝手に判断して諦めてしまうものだ。 ここまで劇的ではないが自分も同じようなことを感じることがあり、こういうところから学ばなければならないと感じる。

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2026/03/19

チレンさんの作品はいつも私の心に刺さる言葉が散りばめられていて、過去の作品もその部分は付箋を貼ってるくらい宝物。 今回は 「なにもかもを知らないことは強い。 なにもかもを知っているより、ずっとずっと強い。」 「どんなに愛してくれていたとしても、伝えてくれなければそれは愛していな...

チレンさんの作品はいつも私の心に刺さる言葉が散りばめられていて、過去の作品もその部分は付箋を貼ってるくらい宝物。 今回は 「なにもかもを知らないことは強い。 なにもかもを知っているより、ずっとずっと強い。」 「どんなに愛してくれていたとしても、伝えてくれなければそれは愛していないのと同じことになる。 もしかしたら人は、愛を受け取ってから、誰かを愛し始めるのかもしれない。」 嫉妬がテーマの作品 本当に些細なすれ違いがきっかけでこんな結末になるなんて。 この結末だからこそこの言葉がより重く感じた。

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2026/03/09

普段からチレン先生のラジオを聴いたり、SNSを見たり、文学フリマで実際にお話ししたこともあったのに、意外にも今回が初めて読む小説だった。 読んでみたら、めちゃくちゃ良かった。 主人公のモデルはきっとチレン先生本人なんだろうなと思った。 普段ラジオで話しているエピソードの中で出て...

普段からチレン先生のラジオを聴いたり、SNSを見たり、文学フリマで実際にお話ししたこともあったのに、意外にも今回が初めて読む小説だった。 読んでみたら、めちゃくちゃ良かった。 主人公のモデルはきっとチレン先生本人なんだろうなと思った。 普段ラジオで話しているエピソードの中で出てくる単語や固有名詞が作品の中にも出てきて、「わぁ、めっちゃチレン先生だ」と感じる瞬間が何度もあった。 若い女性作家の孤独や嫉妬、創作の苦しさがとても切実に描かれていて、ラジオで「命を削って作品を書いている」と話していたことが、そのまま伝わってくるようだった。 タイトルの「神に愛されていた」という言葉の意味も、物語の後半になるにつれて少しずつ明かされていき、気づけば夢中で読み進めていた。 また、若い女性というだけで「美人○○」のように軽く評価されてしまうことや、自分より若くて可愛い新人が現れるとすぐ比べられてしまうことなど、作家の世界だけではなくどの業界にもありそうな空気が描かれていて、共感する部分も多かった。 もともとは嫉妬心を強く持つタイプではなかったのに、周囲の反応によって嫉妬を煽られ、苦しくなってしまう感じもとてもリアルだった。 嫉妬している相手のSNSを覗きに行って、嫌になってミュートにするのに、やっぱり気になってまた見に行ってしまう気持ちも、すごくよく分かる。 天音は「神」からずっと誤解され、最後には死んでしまえばいいのにとまで思われてしまう。 読んでいて「もう少し上手くやってよ」と、もどかしく感じる場面も多かった。

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2026/03/04

小説を読むのが好きな人にとって「小説を書く」というのは憧れだと思います。しかし自分の内側にある苦しみに直面し、「膿」を搾り出すような痛みをともない、しかもそこには絶えず販売数など現実的な数字に追われている。かなりストレスフルな職業なのだろうということが切実に伝わってきました。 天...

小説を読むのが好きな人にとって「小説を書く」というのは憧れだと思います。しかし自分の内側にある苦しみに直面し、「膿」を搾り出すような痛みをともない、しかもそこには絶えず販売数など現実的な数字に追われている。かなりストレスフルな職業なのだろうということが切実に伝わってきました。 天音の行動には「ん?」と思うことが多々あり、人気小説家になれるほどの感性を持つ天音なら、相手の気持ちくらいわかるだろう、と突っ込みたくはなるものの、誰かをあり得ないほど深く尊敬しているからこそであり、凡人には理解できないのかもしれない。 この作品大変読みやすく、他の作品もぜひ読んでみたいと思いました。

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2026/02/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

冴理先生、かわいこちゃんたちに爆モテで羨ましい。 小説家の冴理先生と天音先生の2人視点の物語です。 天音の数々の行動が、全てそういう理由だったとは。 冴理が天音の本当の気持ちを知った後で、どんな物語を書いていくのか、楽しみになりました。 光を描く方と、闇を描く方。それは視点が変わった時にも感じました。 生きて、同じ時間を過ごしていたのに、片方はひたすら光を追い続け、片方は闇の中に沈んでいる。そんな感じでした。

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2026/02/08

希望と絶望は、背中合わせだ。 おそらく隣り合わせでもない。 こんなに近くにあるはずなのに、その存在を同時に見ることは難しい。 光を捉える者、闇を捉える者。 同じ時間を共に過ごしたにもかかわらず、こんなにも明と暗に分かれてしまうものなのか。 涙を流すことも忘れてしまうほどの絶望は...

希望と絶望は、背中合わせだ。 おそらく隣り合わせでもない。 こんなに近くにあるはずなのに、その存在を同時に見ることは難しい。 光を捉える者、闇を捉える者。 同じ時間を共に過ごしたにもかかわらず、こんなにも明と暗に分かれてしまうものなのか。 涙を流すことも忘れてしまうほどの絶望は、人の生きてきた道のどこで生まれてきてしまうのだろう。 闇から抜け出すことではなく、闇を持つことを肯定してくれるような冴理の小説を、私も読んでみたいと思った。 光に照らされた温かな物語は、時に眩しすぎる。その眩さにうつむいてしまいたくなる時もある。 闇なんてなければいいと思うことは当然で、楽しいことのみで人生を構築できたらきっと素晴らしいだろう。 しかし人の心は闇を、痛みを意図せずも引き受けてしまう。 同時に光を与えてくれた相手にも闇を与えてしまうことがある。 恋も愛もを超えた、憧れを向ける最愛の相手。 その人への憧れのあまり、そして相手は嫉妬のあまり、二人は最後まで道を共にすることはできなかった。 光と影。 相手がいたからこそ、存在する自分。 この物語は、二人の「果て」だったのだろうか。果てのないほどの幸せも、お互いのどこかに存在したのではないか。 冴理のこれから紡ぐ物語は、誰かに愛され、必要とされ、そして確かな痛みを伴って、読み手の元へと届けられるのだろう。

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2026/02/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初めての作家さん 対照的な二人の女性作家と思いきや よく似ている二人だったんだなぁ… 嬰はどうしても好きになれなかった

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2026/02/07

#ハッシュタグストーリーの『#ファインダー越しの私の世界』を読んで良かったので木爾チレンさんを検索。この本を探して読みました! 希望と絶望、羨望、嫉妬…読みやすかったし、引きこまれ一気に読みました!他のものも読んでみたい。

Posted byブクログ