さんかく の商品レビュー
食事のシーンが印象的で、会話とのバランスがよくて映像化してほしいと思った。今泉監督の映画で見てみたい。
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食をきっかけに、ひょんなことから同居することになった2人とその周りの人々を描いた作品で、いろんな人の心の機微が楽しめる作品だったと思います。 本作の構成として、連作短編集で、短編内には日常の描写が描かれるとともに1つの料理がピックアップされます。その料理はそれぞれの登場人物の心...
食をきっかけに、ひょんなことから同居することになった2人とその周りの人々を描いた作品で、いろんな人の心の機微が楽しめる作品だったと思います。 本作の構成として、連作短編集で、短編内には日常の描写が描かれるとともに1つの料理がピックアップされます。その料理はそれぞれの登場人物の心境や関係性を象徴するかのように登場するので、単純なものであっても意外と印象的な感じがありました。 ダメな男やフシダラな関係性が登場してくるのは、まぁ千早さんらしい感じがありますが、食を一緒に楽しめる関係というところにピックアップしたのは面白かったかなと。恋人とは違うけど、美味しいを共有できる関係性ってのは、特別だなぁと思いますね…
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文章も出てくるごはんもとても端正でうつくしくて好みなのに、結局は「この男きらいだわ〜」という身も蓋もない感想に落ち着いてしまった。高村さんとくらしたいです。伊東くんも華も同居人やパートナーとして礼儀や配慮がなさすぎて、二人で勝手にして〜と思ってしまった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
・欲しいものに手を伸ばすより、手の中にあるものをなぞるようになったのはいつからだろう、三十半ばを過ぎた頃だろうか。気がついたら、そう、なっていた。 ・たいていの人は見える部分しか必要としない。 ・恋愛はオセロみたいだ。あっという間に気持ちはひっくり返って、ゲームが終わればまた始めから。残らない。白か黒しかない。 ・お会いした人の嫌いなものやお土産で渡したものとかも書いておきます。そうすれば、次にお会いするときの参考になるので。
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感じている世界そのものを文字の中に全部入れて立体物として描きたい(解説より)、という言葉がすごくしっくり来ました。まさに千早さん独特の描写に対して感じていたことでした。恋愛って(恋愛に限らず人と人との関係)、面倒くさいよなぁって思う瞬間、でもやっぱり恋人との間でしか育めない感情も...
感じている世界そのものを文字の中に全部入れて立体物として描きたい(解説より)、という言葉がすごくしっくり来ました。まさに千早さん独特の描写に対して感じていたことでした。恋愛って(恋愛に限らず人と人との関係)、面倒くさいよなぁって思う瞬間、でもやっぱり恋人との間でしか育めない感情もあるよなぁ、とか3人ともに共感しまくり、さんかくをグルグルしてました。面白かった〜。
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丁寧な暮らしに手の込んだ料理、 自然と自分の暮らしに取り入れたくなる。 そんなことを思いながら心地よく流れる物語。 恋愛と人間模様がスパイスになっていて 後味噛み締める大切にしたい1冊になりました。
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なんとなき、なんとなしき?よめさんかきりぎりまいむの、むね!ろざりちいちゆうやく!いつも、あ、みつめないでよ!ふざけはんぶんはんひらきろうをなりがたき、あけほうをみつめる、すぐ、すぎしあかくなる、よりい、しらべ、そこの、かいぶんで、はっかや、はっかんにしかをみる、あたまわるいかん...
なんとなき、なんとなしき?よめさんかきりぎりまいむの、むね!ろざりちいちゆうやく!いつも、あ、みつめないでよ!ふざけはんぶんはんひらきろうをなりがたき、あけほうをみつめる、すぐ、すぎしあかくなる、よりい、しらべ、そこの、かいぶんで、はっかや、はっかんにしかをみる、あたまわるいかんでも、じゆうぶんなりさがりでも、へ、ぶらさがりでくったぎりじびようなおる?こいびとしきおもてなおりきる、しろめたひにんちゆうやく?とうだいは、ひにんもじいるやりなおしっか、なめないでほしいんだあ!よこてよこうばぐるばくしかはんざいな
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ウニの話がとても印象深い 「私は自分で自分の格を下げた。損ねた。」 私は何度自分を犠牲にし自分の格を下げてきたんだろう、抱いてた感情が言葉になった、と。
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※このレビューにはネタバレを含みます
家族の中でも食の好みはバラバラなので、胃袋が合う人と出会うのは中々希少なことなんだろうなと思う。恋人でも友人でもないのに居心地が良いという気持ちも想像がついた。 だから………本当に恋愛に発展しなくてよかった。
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個人的にすごく好きな内容だった。 最近食べ物系の小説が増えてる気がするけど、 描写やシチュエーションによっては 『おいしそう』の当てつけみたいに感じることがあって(個人の意見です) すこしモヤっとすることがあった。 でも、この本ではすごくご飯の描写が丁寧で 本当に食べてるみた...
個人的にすごく好きな内容だった。 最近食べ物系の小説が増えてる気がするけど、 描写やシチュエーションによっては 『おいしそう』の当てつけみたいに感じることがあって(個人の意見です) すこしモヤっとすることがあった。 でも、この本ではすごくご飯の描写が丁寧で 本当に食べてるみたいに美味しそうで、 それでいて登場人物に寄り添っていてとてもよかった、、 餃子をはふっはふっ て食べてるところとか レモンサワーのしゅわしゅわとか。 ひとつひとつが素敵だなと思った。
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