葬式同窓会 の商品レビュー
8年前、白麗高校3年6組のクラスメイトだった柏崎優菜たちによる群像劇。当時の担任だった水野が亡くなり通夜に集まったクラスメイト達はある日の授業中に起きた出来事がきっかけで不登校になってしまった生徒がいたことを思い出す。あの時の水野は何だったのか。いなくなってしまった生徒は…。【白...
8年前、白麗高校3年6組のクラスメイトだった柏崎優菜たちによる群像劇。当時の担任だった水野が亡くなり通夜に集まったクラスメイト達はある日の授業中に起きた出来事がきっかけで不登校になってしまった生徒がいたことを思い出す。あの時の水野は何だったのか。いなくなってしまった生徒は…。【白麗高校】って既視感あると思ったら『おまえなんかに会いたくない』の学校なのね。どんな事情があったにせよ亡くなった担任を呼び捨てにしてネタにするのは大人気ないなぁと思いながら読んでいたら最後の最後に温かい気持ちにさせられた〜。
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これを読むために前2作を読んだ。まあまあ繋がってる。 遺言墨出てこなかった。オレ死ね、を遺言墨で出来そうだったが、やめたのだろうか。相撲力士は船守だと思う。 一木はアセクシャルでアロマンティックかな?とりあえず誰かを恋愛的に好きになることも性的欲求も浮かばないのだろう。それを孤独と感じるのは、みんなは他者への好意や性欲が当然だと思い、自分はそうは思わないという差を自覚してるからだろうな。 みんなと一緒になれない疎外感。 3作目が一番軽く読めた。1作目はオカルトが全面に出ていたし、いじめ問題がしつこく出てきた。2作目は高校生視点が中心で、3作目は、既に大人になった彼らが過去を振り返る感じで軽かった。 傷つけられたら同じだけ相手を傷つけたい心理について触れられてて面白かった。ほんとそれ。それくらい苦しんで痛がって悔やんで欲しい。自分が変わったように相手にも変わって欲しい。
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同窓会ってこんなもんなんだろうな。ガッツリ自慢してマウントをとって、勧誘したい人は個人情報をゲットしてという感じでねぇ。あーやだやだ。
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出身高校の3年生当時の担任、水野が亡くなった。水野の葬式で数年ぶりに顔を合わせた同窓の3年6組の生徒たち。当時を振り返る話をしている中である日水野が授業中に一人の生徒に厳しくあたったことが思い出される。その生徒、船守はその後不登校となった。水野は何故あんなことをしたのか、そして船守は今どうしているのか。 視点が変わり、それぞれの人物が何を考えて行動しているのかがわかり、感情移入しやすかった。どの人物も完全にわかる!!という人はあまりいないけど、どの人物もこういう考えもわかるなと思わせられる。 物語は途中まで鬱々とした雰囲気(壮絶ではないけど高校時代のいじめとか承認欲求の強さとか戦争とか)なんだけど、最後は爽やかに終わって良かった。 サスペンスっぽいタイトルだけど、殺人とかではないし読みやすい。 言いたいことは言ったほうがいい。伝えるべきことは伝えたほうがいい。それが自分にとっても相手にとっても良い方向に進んでいくのかなと思った。 【登場人物】 柏崎優菜:現在は母校の図書司書として働いている。自分の考えをはっきり口にはしない。高一の都がに華から無視されたことに傷ついている。 北別府華:小説家を目指す子。自分はこんなはずじゃないと常に上を目指している姿勢はすごいけど、自分の立場を守るために高校時代に優菜をいじめたり、(個人的に)嫌な子だなと思う。 一木暁来良:何事にも興味や関心がない。高三の時に一年の美少女から告白されたが冷たく振った過去がある。 碓氷彩海:優菜の高二からの親友。現在は大学院で学んでいる。高三の時に一木が告白されたのと同じタイミングで望月から告白されて断る。 望月凛:お調子者で今が楽しければ良いというタイプ。現在は働きながら動画配信をしているが再生は今ひとつ。オリンピックで有名になった選手のネタで華と動画配信して炎上する。 高校時代の船守は実はオリンピックのフィギュアで有名になった選手の兄だった。当時船守に何か伝えられていたら…と思うけどラストはきっとみんなからのメッセージを受け取ることができたんじゃないかと思った。
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風冷尻山山中で語り合う『彼』と『オレ』は、一体誰なのか。水野が激変した訳とは。いじめや性差別、金メダリスト、他国の戦争…過去の記憶が次々と掘り起こされてゆく。心が痛む。
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3部作なんだね 知らずに読み始めた どうしても水野先生がそこまでキレた理由がみんなの考えていることだとすると どうしても納得いかない いい大人がそんなに理不尽にキレるのか?仕事中なのに… 水野先生がどう思っていたのか気になる そして高校一年生の時のいじめを引きずったまま大人になっ...
3部作なんだね 知らずに読み始めた どうしても水野先生がそこまでキレた理由がみんなの考えていることだとすると どうしても納得いかない いい大人がそんなに理不尽にキレるのか?仕事中なのに… 水野先生がどう思っていたのか気になる そして高校一年生の時のいじめを引きずったまま大人になった優菜。 いじめた華はすっかり忘れて?普通に接してくる 華みたいなひがみからいじめる人っているよね
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ドロドロ系だと思って読み進めたら 意外にもラストは明るいかんじで 良い意味で裏切られた! 彩海の体やら船守の今後やら 気になることがあるので、続きが出てほしいな。 白麗高校は三部作あるってことなので (でもあらすじ見る限り、登場人物はかぶらなそう?) 他の2作も読んでみたいと...
ドロドロ系だと思って読み進めたら 意外にもラストは明るいかんじで 良い意味で裏切られた! 彩海の体やら船守の今後やら 気になることがあるので、続きが出てほしいな。 白麗高校は三部作あるってことなので (でもあらすじ見る限り、登場人物はかぶらなそう?) 他の2作も読んでみたいと思います。
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船守よかったね!!! 一木、不器用だけどいいやつかよ! 思ちゃん、すごく賢いんだろうな。「大人ってなんですか?どういう振る舞いをするのが大人だと、先生は思いますか?」という言葉、刺さったよ。 華、高校生に見透かされてるよ。 優菜、言えてよかったね。 言語化するまでには至らない小ささかもしれない、でも確実にその人は傷ついている、そんな微妙な人の心情をリアルに描く・言語化するのがこの小説の面白くてすごいところ。 ただ、それだけじゃなくて、おおー。そこにそんな繋がりが!といったストーリーの面白さもあった。
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北海道の雪山で自殺しようとする男性とそれを止めたもう一人の男性。そして高校時代に起きた「授業中に突然激高した先生によって不登校になった男子生徒の話」を中心に群像劇という形で話が語られていくわけですが・・・なるほど、そこらへんがミスリードになって、冒頭の自殺志願の男性が〇〇と見せか...
北海道の雪山で自殺しようとする男性とそれを止めたもう一人の男性。そして高校時代に起きた「授業中に突然激高した先生によって不登校になった男子生徒の話」を中心に群像劇という形で話が語られていくわけですが・・・なるほど、そこらへんがミスリードになって、冒頭の自殺志願の男性が〇〇と見せかけて実は・・という感じなのかなーと思った読んだけど別にそういう話ではなく。読み終わってから帯とか改めてちゃんと読んだら「青春群像劇」なんですね。別にミステリーとかではなかった。先生が突然激高した理由とか不登校になった男子生徒とか別段大した真相があったわけでもなく。 登場人物がみんないろいろありそうで別に何もなく終わる。何が書きたかったんだろう?青春うんぬんの話?正直まったくピンとこなかったな・・おもしろくなりそうでそういうことなく終わってしまった感。 後で知ったんですがこの白麗高校はシリーズなんだそうで。もしかしたらそのシリーズを読んでいたら登場人物の人となりみたいなものがもうちょっとわかって楽しめたのかもしれませんが・・・
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高校生って、色々あるよなぁと なんだか懐かしくなった 水野先生はホントに離婚が原因で 船守くんに、あんなことしたわけ? そこ、すごいモヤモヤしたわ いくらやつあたりしたかったとしても 普段そんなキャラじゃない人が そこまで激変するかなぁ? 後悔されても、死なれても そっから船守くんの人生が 変わっていったわけやん? どうにも水野先生が私は許せんかったわ 華みたいな女子おるよなぁ 望月みたいな男子おるよなぁ 両方、私は好きになれんタイプやったなぁ 熱すぎて、逆に馬鹿にしてしまうかも… 自分大好き、自分が一番 自意識過剰な人たち、ヒクわぁ ラストが良かった 逆光で見えないとこや ピザの美味しいカフェとか 卒業式でてない共通点や 山歩き一緒に行くんやろなぁとか なんだか良かった 「葬式」って言葉はちょっと違う気はしたけど…
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