葬式同窓会 の商品レビュー
題名からして、年寄りの話かなって思ったけど、そんな事は全然なかった。 そうだよね、表紙のイラストからして若いもんな。 一木さんと船守さん、ガンバレ!
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白麗高校を卒業した8年後、当時の担任教師の訃報を知って集まった同級生たちはかつての事件を思い出す。突然豹変した担任と、それがきっかけで不登校になったクラスメイト。あの時何があったのか、そして自分たちはどうするべきだったのか。 正しい意味ではこれぞ「青春小説!」かもしれません。苦い...
白麗高校を卒業した8年後、当時の担任教師の訃報を知って集まった同級生たちはかつての事件を思い出す。突然豹変した担任と、それがきっかけで不登校になったクラスメイト。あの時何があったのか、そして自分たちはどうするべきだったのか。 正しい意味ではこれぞ「青春小説!」かもしれません。苦いし痛いし、後悔だらけ。傷つけられ傷ついて、だけれどそれを若気の至りだったと笑い飛ばして終わりにはできなくて、終わりにしたいのにこだわってしまう。青春の大半はそんなもので、甘くて爽やかなのは一部の思い出を大事に美化したものでしかないのかも。だからこそ彼らの物語には、楽しくないのにぐっと引き込まれました。 キャラクターとしては華が印象的だけれど、嫌でした。敵に回したくないし、友達にもしたくないし。配信のシーンなんて最悪。だけれど彼女の立場になって見れば可哀想な面もあるのかも。プライドにすがって生きるのってしんどいよなあ……と思えば、あまり嫌う気にもなれませんでした。これがきっかけで彼女も少しは変われると良いのですが。 痛々しいばかりの物語に見えましたが、ラストは存外にすっきりとして救われます。不穏に思えたこのタイトルにも納得。
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しんど。しんどい話だった。かつての担任の葬式で再会した元白麗高校3年6組。仲の良いクラスと見られていたが各々の心境は当時から複雑だった。仲間外れにされたり、自己顕示欲が強すぎたり、透明人間のような扱いをされたり...卒業後8年経っても引きずるものは大きい。「そういえば担任が激怒し...
しんど。しんどい話だった。かつての担任の葬式で再会した元白麗高校3年6組。仲の良いクラスと見られていたが各々の心境は当時から複雑だった。仲間外れにされたり、自己顕示欲が強すぎたり、透明人間のような扱いをされたり...卒業後8年経っても引きずるものは大きい。「そういえば担任が激怒した授業があったっけ」という振り返りから物語は動き出す。暗い展開のわりにラストは希望を感じさせるがそこに行きつくまでの説得力が薄くカタルシスは得られなかった。ただ嫌ぁな人物の描き方が秀逸でクライマックスの修羅場には息を飲んだ。
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かつて高校生だったものたちを睨む?過去?。大人になるとはなにか、そして生き直すことは出来るのか。青春群像劇の傑作。
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ルカさんは雪下まゆさんの表紙が好きなのかな?印象的で目を引く。 同窓会ではなく、急死した恩師の葬式で、3年6組の同級生が8年ぶりに集まり、同窓会のような感じになったので、葬式同窓会。 母校の司書をしている優菜のモヤモヤは、ずっと心の中に残っていた。 大人になってからの話と、高校時...
ルカさんは雪下まゆさんの表紙が好きなのかな?印象的で目を引く。 同窓会ではなく、急死した恩師の葬式で、3年6組の同級生が8年ぶりに集まり、同窓会のような感じになったので、葬式同窓会。 母校の司書をしている優菜のモヤモヤは、ずっと心の中に残っていた。 大人になってからの話と、高校時代の話。 作家をしている華のような、人を見下す感じを表現するのが、ルカさんは上手いと思う。 青春はキラキラだけじゃないかも。 最後の伏線回収はお見事。 明るい気持ちで終わって良かった。
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Amazonの紹介より 卒業後7年ぶりに再会した、北海道立白麗高校3年6組の元クラスメートたち。それは同窓会ではなく、クラス担任だった水野先生の葬儀だった。思いがけず再会した皆は、高校時代の思い出話に花を咲かせる。そして水野が授業中におこした〝事件〟が切っ掛けで不登校になったクラ...
Amazonの紹介より 卒業後7年ぶりに再会した、北海道立白麗高校3年6組の元クラスメートたち。それは同窓会ではなく、クラス担任だった水野先生の葬儀だった。思いがけず再会した皆は、高校時代の思い出話に花を咲かせる。そして水野が授業中におこした〝事件〟が切っ掛けで不登校になったクラスメートがいたことを思い出す――。かつて高校生だったものたちを睨む〝過去〟。大人になるとはなにか、そして生き直すことは出来るのか。誰もが自分に問いかけた思いを描く、青春群像劇の傑作。 先生の葬儀をきっかけに甦ってくる昔の思い出。大人になってわかる真実に他人を理解することの難しさを感じました。 いつの時代も、その時は何気ない言葉だったのが、本人にとってみれば、深く心に突き刺さり、時として刃と化します。 気をつけなければいけませんが、それでも難しいと思うので、まずは相手の立場に立つことが大事かなと思いました。 「白麗高校」シリーズということですが、別作品とはあまり接点というものはなかった印象だったので、単独として全然楽しめました。 言葉によって傷つけられる描写があったので、何度も心を抉られましたが「答え合わせ」をすることで、何か引っ掛かるような心のささくれが取れたように感じました。 ただ、気になったのは、なぜ水野先生が生徒にキレたのか?ということです。一応、キレた理由がわかるのですが、個人的には、もっと深い真相が待ち受けているのでは?と期待していたので、ちょっと拍子抜けしてしまいました。 さらに先生側の視点がないので、本当にそれが真実なのか?わからず、帯での宣伝で前面に紹介されていたこともあって、もっと深堀りして欲しかったなと思いました。 なので、一番の読みどころは、水野先生に関する出来事の真相ではなく、成長した高校生達が葬儀をきっかけに、昔と向き合っていく物語になっていきます。 それが、良いネタなのか、それとも真剣に向き合い、「今」を成長させていくのか、それぞれの解釈が垣間見えます。 群像劇になっていて、それぞれの登場人物がどう思っているのか、どう思っていたのか。登場人物の視点が変わるごとに色んな発見があるので、面白かったです。 他人を犠牲にしてまで、注目されたいのか? 「今」ならではの暴露による炎上騒ぎもあったので、どこか他人事ではないような親近感もあって、ある意味、リアルだなと思ってしまいました。 今更、過去を振り返っても・・と思ってしまう時もありましたが、自分と向き合う良いチャンスなのかもしれません。 良い「大人」になるとはどういうことか?見えない出口を彷徨っている感はありましたが、良いベクトルへ進めることを望みたいです。
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なんで自分がこの小説を読んでいるんだろうと思うくらい、読んでいて嫌な気持ちになる本だった。ほぼほぼ最後まで。登場人物の誰もが、どこか独善的に描かれていて、容易に感情移入を許さない。それぞれがみな自分の嫌なところを自覚しているか、あるいは逆にそれを自分で押し隠そうとして、かえって自...
なんで自分がこの小説を読んでいるんだろうと思うくらい、読んでいて嫌な気持ちになる本だった。ほぼほぼ最後まで。登場人物の誰もが、どこか独善的に描かれていて、容易に感情移入を許さない。それぞれがみな自分の嫌なところを自覚しているか、あるいは逆にそれを自分で押し隠そうとして、かえって自分の薄っぺらさを周りにさらしているかどちらか。 だけれど、本当に最後の最後になって、主要登場人物たちがもう一度一緒に会い、相手に対する嫌悪の気持ちをさらけ出し、とにもかくにも自分の気持ちに一区切りをつける段になって、なんとか折り合いをつけられる。そういう小説だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
白麗高校三部作、最終巻。 高校生たちの、いじめやスクールカーストをもとにそこ生きる彼らの痛みや苦しみを描いてきたシリーズのラストは大人になった元同窓生たちの物語。 授業中に起こったある「事件」で不登校になった男子生徒。その事件を起こした教師の葬儀の場で再会した元クラスメイトたち。7年経ち大人になった彼らそれぞれが抱える問題が、かつての「事件」と共に描かれていく。 なぜ教師はそんなことをしたのか。クラスメイトたちは今、それぞれになぜ傷を抱えているのか。 いくつも描かれる今を生きる者たちに共感を呼ぶ苦悩。 「死」が身近にならなければたどり着けないこともある。 いじめた側はすぐに忘れる。でもいじめられた側はいつまでたってももやもやとした苦しみを抱き続ける。 いつかどこかで決着をつけなければ終わらない、そんな「青春」もあるのだ。
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胸の中に未来の希望を描く。 そんなラストに自らの救済と再生を感じました。 過去に流した涙は再び巡り、 魂に虹を架ける。 抱えて生きてきた苦しみを 恵みの雨に変える優しさと 希望の光を注ぐ強さを この物語は持っています。 過去を葬り、生き直す。 葬式というものは 残された者が残さ...
胸の中に未来の希望を描く。 そんなラストに自らの救済と再生を感じました。 過去に流した涙は再び巡り、 魂に虹を架ける。 抱えて生きてきた苦しみを 恵みの雨に変える優しさと 希望の光を注ぐ強さを この物語は持っています。 過去を葬り、生き直す。 葬式というものは 残された者が残された時間を生きていくための一歩を 踏み出す儀式なのかもしれない。 同じように歪んでしまった心を持つ同窓生へ どうか届いてほしい。 そう強く願ってやまない、 生きていく力を与えてくれる救いの物語です。
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