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日没 の商品レビュー

3.9

62件のお客様レビュー

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2023/10/18

日没のような夜明けを見たことがある。 あれは絶望的な希望だった。 表現の不自由。 分類という差別。 ここに描かれている世界は 遠からずすぐそこにあるのでは? というよりカタチ違えど此処に在るのでは? と思うと、戦慄が走る。 恐怖から逃れたくて 先へ先へとページ走らせ心没了。 ...

日没のような夜明けを見たことがある。 あれは絶望的な希望だった。 表現の不自由。 分類という差別。 ここに描かれている世界は 遠からずすぐそこにあるのでは? というよりカタチ違えど此処に在るのでは? と思うと、戦慄が走る。 恐怖から逃れたくて 先へ先へとページ走らせ心没了。 TV、マスコミ、メディア自体が、 情報が操作されてて、 私達自体も考えを規制されているのかもしれない。 人と同じことに安心する私たちは、 頭が出るのを恐れ、 目立たないように首をひっこめる。 無関心である風を装うのは楽をするための態度。 国家や政府にはまあ都合の良いもんだ。 誹謗中傷で自死を引き起こすことが目立つ現代に於いて、 表現の自由は叩かれるようなカタチにあるし、 その反対にあるのが表現の不自由なのかなと。 まるでこの日没が何処かの日の出であるように、 相対する関係性で巡りめぐるのかと思うと、 日の本当の姿はどれなのか、わからなくなる。

Posted byブクログ

2023/10/14

桐野夏生の筆によって紡がれるこの小説は、読者を心の奥深くに迷い込ませます。登場人物たちの複雑な感情や関係、そして人生の喜びと苦しみが、美しく織り交ぜられた物語は、心に深い感銘を残すことでしょう。 『日没』は、タグとしては桐野夏生、小説、文学、人間ドラマ、現代文学などが該当します...

桐野夏生の筆によって紡がれるこの小説は、読者を心の奥深くに迷い込ませます。登場人物たちの複雑な感情や関係、そして人生の喜びと苦しみが、美しく織り交ぜられた物語は、心に深い感銘を残すことでしょう。 『日没』は、タグとしては桐野夏生、小説、文学、人間ドラマ、現代文学などが該当します。この小説は、人生の喜びと苦しみを深く感じ、考えることを好む読者にとって、必読の一冊と言えるでしょう。 多くの読者からのレビューでも、桐野夏生の作品がその深い洞察と感情豊かな筆致を称賛されており、この小説も例外ではありません。未読の方、再び楽しみたい方、この小説を手にして、人生の複雑さと美しさに触れてみましょう。『日没』は、あなたの心に新たな夜明けをもたらすことでしょう。

Posted byブクログ