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わたしに会いたい の商品レビュー

3.3

133件のお客様レビュー

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    12

  2. 4つ

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  3. 3つ

    69

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2023/11/20

前作「くもをさがす」に描かれる闘病前後に文芸誌で発表された作品をまとめた、わたしの体を慈しむための短編集。 表題作「わたしに会いたい」の、これぞ西加奈子の小説!という興奮と、「あなたの中から」に表れる、わたしとわたしの邂逅。西加奈子を読む意味がこの2作品だけでも十分にあるよ。 ...

前作「くもをさがす」に描かれる闘病前後に文芸誌で発表された作品をまとめた、わたしの体を慈しむための短編集。 表題作「わたしに会いたい」の、これぞ西加奈子の小説!という興奮と、「あなたの中から」に表れる、わたしとわたしの邂逅。西加奈子を読む意味がこの2作品だけでも十分にあるよ。 女の体を持つみんな、女の体に興味を持つみんな、読もうぜ。

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2023/11/19

女性の「わたし」が抱える様々な生きづらさを描いた短編集。 ご自身の乳癌の体験から書かれたのかなと思う作品や、VIO脱毛、性交などなど、なかなか書きづらそうなテーマがリアルに表現されていた。(とっても西さんらしい!) 共感できるものばかりではなかったけど、その人らしさを持ち続けるこ...

女性の「わたし」が抱える様々な生きづらさを描いた短編集。 ご自身の乳癌の体験から書かれたのかなと思う作品や、VIO脱毛、性交などなど、なかなか書きづらそうなテーマがリアルに表現されていた。(とっても西さんらしい!) 共感できるものばかりではなかったけど、その人らしさを持ち続けることは大事だなぁと思った。

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2023/11/19

2023/11/19時点 my favorite storyは「ママと戦う」 ママと娘の葛藤を柔道で昇華させるとは!対等にやり合う描写に一番心震えたので

Posted byブクログ

2023/11/15

人が抱えるコンプレックスや、世の中の生きづらさをよく表現している。でも、元気なやり方でで応援してくれる、パワーを貰う本。 私も私らしく生きてやるぞって思わせてくれる本。

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2023/11/11

世間的に身体のこと、特に女性の身体の事に触れるのはタブーとされる風潮がある。 もちろん大勢の前で身体の事や性的事を話したいとは思わないし、恥ずかしいし、誰かに大声でお前の○○は○○だ〜みたいな事を言われたら不快だ。 けど、その延長線上なのかは分からないけど、体調が女性的な事でしん...

世間的に身体のこと、特に女性の身体の事に触れるのはタブーとされる風潮がある。 もちろん大勢の前で身体の事や性的事を話したいとは思わないし、恥ずかしいし、誰かに大声でお前の○○は○○だ〜みたいな事を言われたら不快だ。 けど、その延長線上なのかは分からないけど、体調が女性的な事でしんどいと言う事も隠し通さなければいけない、触れてはいけない。そんな風になってる事も多々ある。 けど、西さんが書くこの短編集にはそんな風潮をカラリと爽やかな風で吹き飛ばすような力に満ちている。 おっぱいだ、乳首だ、おならだ何だと話の中で沢山出てきても、そこにいやらしさなんて物は全くなく、むしろ生きている!これが自分の身体と共に生きていると言う事なんだ!!と、強く感じる。 生命力とパワーに溢れた1冊だった。

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2023/11/10

小説って、その人の今の人生、主張、考え、気持ち、想いをリアルタイムに言ってくれるものなのかもと思った。 西さんの小説を読み、ヒップホップの歌詞を思った。 自分の主張や、スタイル、今の段階を曝け出していいと思うし、それが間違っている、変わった、など言われる筋合いも権利もないと気...

小説って、その人の今の人生、主張、考え、気持ち、想いをリアルタイムに言ってくれるものなのかもと思った。 西さんの小説を読み、ヒップホップの歌詞を思った。 自分の主張や、スタイル、今の段階を曝け出していいと思うし、それが間違っている、変わった、など言われる筋合いも権利もないと気付かされた。 あらゆる価値観、世間からの目に縛られている自分たちは知らない間に生きづらさを感じているのかもしれない。 自分はどんな姿になってもどんな気持ちであっても 私は私のままでいる、 その自分を肯定する、抱きしめてあげる でも、そんな自分は私一人しかいなくって 他の人にはできない 誤解されても、いろんなことを言われても 私だけでも自分の味方でいてあげる 言葉でいうのはとても簡単だけれども 実行するのは難しい その歯痒さ、難しさ、だけれど大事であることを伝えてくれる小説

Posted byブクログ

2023/11/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

女の身体にかけられたいろんな呪いを大声で笑い飛ばしていく一冊。 今の、西加奈子にしか書けないこの世界。 私がわたしであることで、その心に、身体にまとわりつく様々な呪い。 背の高さや身体の重さ、眼や胸の大きさ、声の質やしなやかさ、そんな私を形作るわたしのカケラたちが、私にかけてくる問い。 わたしって、何? 私って、誰? 見た目が変わったら私じゃなくなる? 心が気持ちが変わったらわたしじゃなくなる? 私をわたしたらしめているものっていったい何? 世界から、男たちから、そして母親からがんじがらめに形作られてきた私のなかのわたしが、苦しんで悲しんで泣いて叫んでいるわたしを見つけ出すための、その一歩がここにある。 私のなかのわたしが関西弁で叫ぶ。「私はわたしと一緒に戦うで!!!」

Posted byブクログ

2023/11/07

湿度を持った、ねばねばしたような、正直わたしはあまり得意ではないけれど、 とても大切なメッセージが各ストーリーに織り込まれていました。 西さんが伝えようとしてくれているものに、こちらも真剣に向き合わないといけない。 ちゃんとわたしに会うために、目を背けてはいけないんだ。 そんな...

湿度を持った、ねばねばしたような、正直わたしはあまり得意ではないけれど、 とても大切なメッセージが各ストーリーに織り込まれていました。 西さんが伝えようとしてくれているものに、こちらも真剣に向き合わないといけない。 ちゃんとわたしに会うために、目を背けてはいけないんだ。 そんなふうに思わされました。

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2023/11/05

8つの短編集。 今の日本で女として生きることの生きづらさが描かれている。 こういう生きづらさあるよなーと思うこともれば、自分の中ではまだアップデートされていない価値観もあり、すべてが「そうだよね!」とはならなかった。 でも、それは、この短編集で描かれている問題が、まだ解決を見ない...

8つの短編集。 今の日本で女として生きることの生きづらさが描かれている。 こういう生きづらさあるよなーと思うこともれば、自分の中ではまだアップデートされていない価値観もあり、すべてが「そうだよね!」とはならなかった。 でも、それは、この短編集で描かれている問題が、まだ解決を見ない問題だからなのか、とも思った。 西加奈子さんの小説ではいつも最後に「希望」のようなものを感じる。その「希望」は小さいながらもこの短編集にも感じた。

Posted byブクログ

2023/11/04

感想 いつも1番近くにいる。なのに気づけない。家族が友達が、社会が。私と私の間に立ちはだかる。だから時々様子を伺いにいく。さみしくないように。

Posted byブクログ