君が手にするはずだった黄金について の商品レビュー
エッセイと小説が交じり合う不思議な読後感。主人公なのか小川さんなのか、ひねくれものの自覚があって親近感がある。実業家なり情報商材なりスピリチュアルなり、虚業と見なされやすい職業や人物の炎上等を通して、自身の職業である小説家そのものが嘘や偽の要素によって成り立つことを実感している。...
エッセイと小説が交じり合う不思議な読後感。主人公なのか小川さんなのか、ひねくれものの自覚があって親近感がある。実業家なり情報商材なりスピリチュアルなり、虚業と見なされやすい職業や人物の炎上等を通して、自身の職業である小説家そのものが嘘や偽の要素によって成り立つことを実感している。プロローグにもあった、小説家に必要なのは天の邪鬼でみんなが素通りできるところをいちいち立ち止まる愚図な部分と言っていたのが物語全体の伏線となっていて納得観もある。小川哲さん初めて読んだけど作家性がかなり好きかも。
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自伝的小説。 この後言語化の本読むと印象変わりそう。 占い師に対する心のツッコミガンマ線は吹き出しそうになった
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初読みの作家さん。色々と気になるタイトルはあったが、評価のある今作を手にした。 哲学的な問いかけもあり、様々な考えを頭に浮かべた。 表題の作と「偽物」の二つが面白かった。
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どちらかと言うと私小説のような、そんな感じを匂わせる短編集。 ふとしたことから就活を始めた主人公。 そんな主人公が小説家になるまでの経緯を描いた『プロローグ』 2011年3月11日、東日本大震災の日。 あの日あの瞬間、自分が何をしていたかはしっかり憶えているのに、 その前日3月...
どちらかと言うと私小説のような、そんな感じを匂わせる短編集。 ふとしたことから就活を始めた主人公。 そんな主人公が小説家になるまでの経緯を描いた『プロローグ』 2011年3月11日、東日本大震災の日。 あの日あの瞬間、自分が何をしていたかはしっかり憶えているのに、 その前日3月10日、何をしていたかは一切思い出せない。 果たして自分は3月10日に何をしていたのか、 そんな記憶に纏わるエピソード『三月十日』 高校の同級生の奥さんが突然仕事を辞め、小説家になると言い出した。 その背景にはオーラリーディング占い師の存在があった。 奥さんの洗脳を解くために、占い師のインチキを暴こうとする『小説家の鏡』 世間から投資詐欺を疑われるかつての高校の同級生。 そんな同級生との思い出を綴った『君が手にするはずだった黄金について』 ロレックスのデイトナの偽物を身につける漫画家。 その漫画家との交流を描いた『偽物』 不正利用されたクレジットカードの知らせと共に届いた 山本周五郎賞の最終候補に残ったという知らせ。 そんな主人公でもある小説家の日常を描いた『受賞エッセイ』 小説家でも何でもないのだが、6編ともどこか身近に感じるような、 そんなある種の安心感を読んでいて感じた。 突拍子もないだとか、壮大な仕掛けがあるだとか、 そんなフィクション性を感じられないのがその要因なのかもしれない。 どちらかと言うと短編は苦手なのだが、 この身近さが読んでいて心地よかったのは間違いない。
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作家とは何者か?というテーマがあるようで、ぐるぐる考えさせられました。 悪気はなくても気がついたら詐欺行為にのめり込んでしまうことがあるのかなあ?と思いました。
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出版区のYouTubeで小川哲さんの回を見て、思考がとても幅広くお話も面白かったため、今回の作品を読むことに。 結論、めちゃくちゃ自分好みの短編集だった!わりと哲学的な思考が好きなほうなので、主人公の思考プロセスをなぞれたのはとても楽しかった。この主人公は小川さん? 派手な展開や...
出版区のYouTubeで小川哲さんの回を見て、思考がとても幅広くお話も面白かったため、今回の作品を読むことに。 結論、めちゃくちゃ自分好みの短編集だった!わりと哲学的な思考が好きなほうなので、主人公の思考プロセスをなぞれたのはとても楽しかった。この主人公は小川さん? 派手な展開や鬱な展開よりも、こうした内省的なほうが余韻も長く続いて好きだ! おすすめです! プロローグがいちばんすき✨
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雑誌のコラムの文章がとても面白く、何か小説も読んでみたいと思い図書館で借りてみた。 何となくそういうもんだとやり過ごすような事柄に対して、明晰な言語化が歯切れ良く、飽きずに読める。ロレックスのデイトナ。全然知りませんでした。知らないモノや事柄が出てくる小説はわりと好き。
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初小川哲。 他の方の感想にもあるとおり、村上春樹っぽさもありつつ、現代的なテーマの短編で非常に読みやすく、 他の作品も読んでみたいと思った。
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小川哲さんのこと、とても好きになってしまった。 このフィクションとノンフィクションの境目がない感じ(もしかしたら全て作られたもの?)たまらない、、
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冒頭に登場する形而学的な と言う言葉の意味を優しく教えてくれる そんな短編集てした 思考がとても深く 嘘と真の狭間で生きる 小説家の頭の中を垣間見た気がします
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