迷彩色の男 の商品レビュー
小野講堂の対談に向けて。ページを繰る手が止まらず2時間ぐらいで読んでしまった。自分と他人、愛と憎悪、地上と地下、「仲間」と「恋人」、青と赤…様々な2つの言葉が並べられ、その概念同士の境界はひどく曖昧に描かれる。短い段落が淡々と繋げられながらも、映画的な視覚情報が丁寧に書き起こされ...
小野講堂の対談に向けて。ページを繰る手が止まらず2時間ぐらいで読んでしまった。自分と他人、愛と憎悪、地上と地下、「仲間」と「恋人」、青と赤…様々な2つの言葉が並べられ、その概念同士の境界はひどく曖昧に描かれる。短い段落が淡々と繋げられながらも、映画的な視覚情報が丁寧に書き起こされた言葉の連なりには、何もかもが不確かな語り手が確かに持つニュアンスが散りばめられてはいる。が、決定的なことは霞がかっている。語り口には浮遊感をかんじることもあれば、水中に深く沈んでいくような感覚を覚えることもある…。繰り返し登場する青色の空間は、バリー・ジェンキンスの『ムーンライト』を想起するし、スリラーとしての見せ方にはアラン・ギロディーみを感じた。対談後にまた読み直したい。
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タイトルから想像していたのと全然違った。ちょっと前半グロ過ぎて読むのをやめそうになったが、きっと何かあるはずと思ってたら読み終わった。私の読解力が足りないのかも。
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男性の夜の社交場であるクルージングスポットについて知ったのは、これが初めてだった。この刺激的な場所で、いぶきは何者かに殺される?のだが、犯人は?動機は?と何もかもよくわからないままスリリングに話が進行する。 終盤、犯人と思われる男に出会し、新しく交際した彼とこの男は、私に刃物...
男性の夜の社交場であるクルージングスポットについて知ったのは、これが初めてだった。この刺激的な場所で、いぶきは何者かに殺される?のだが、犯人は?動機は?と何もかもよくわからないままスリリングに話が進行する。 終盤、犯人と思われる男に出会し、新しく交際した彼とこの男は、私に刃物で刺される。これは、いぶきへの復讐だったのだろうか? このストーリーどういう内容だったのか今一つわからず、もやっとしたまま。
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安堂ホセさんの作品を読んでいたら、藤沢周さんの初期作品に感じた、文章から溢れ出るような衝動的暴力表現を思い出しました
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なんてーか…こんなに明け透けにそういった界隈に出入りする男性同士の話書いてええんやな……。すげえや……。
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ゲイの内面と肉欲と抑圧と混沌を色彩と疾走感で突っ走った内容で、帯の「被害者1人瀕死、発見者20人逃走、圧巻のクライム・スリラー!」という内容ではない。あとはハッテン場の名が「ファイト・クラブ」っていうのもどうなんだ。 装丁は「ムーンライト」だろうか。文章でイメージするのはギャスパ...
ゲイの内面と肉欲と抑圧と混沌を色彩と疾走感で突っ走った内容で、帯の「被害者1人瀕死、発見者20人逃走、圧巻のクライム・スリラー!」という内容ではない。あとはハッテン場の名が「ファイト・クラブ」っていうのもどうなんだ。 装丁は「ムーンライト」だろうか。文章でイメージするのはギャスパー・ノエの「アレックス」。 日本文学の前線がちょっと前の映画からのインスパイアっていうのは…。 ヘイトクライム、ゲイ差別、アウティング、ミックス云々。今の純文学周辺はこういうのがウケるんだろうなとは思った。
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俺には難し過ぎたのか、作品のメッセージであったり、情景描写が掴みきれなかった。 ホモとして生きることを書いたわけでもなく、復讐に迫る部分を書いたわけでもなく 何を読んでいるのかわからなかった。
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文章なのに色彩のコントラストがすごい。 全作みたいに主人公と被害者と加害者と無関係な人が最後にはみんな混ざって一つの感情の塊の様になってストーリーは分かりやすくはないけれどおもしろかった。 この色彩感と独特の雰囲気は唯一無二。
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描写が最小限すぎます。 その場面の情景や心理面を想像しにくくて読みにくいです。 ページをめくり直しながら、状況を整理しつつ読んでみたけれど。 読者に優しくない小説は苦手です。
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ちょっと難解でしたが、ヘイトクライムにとても関心があるので面白かったです。日本ではなかなか珍しい内容だと思います。新しいと思いました。
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