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迷彩色の男 の商品レビュー

2.9

28件のお客様レビュー

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2023/12/20

分かり合えない、性的マイノリティの人たちの 葛藤だったり、実情を社会は中々認めてくれない。その環境で、生きていく人たちの思いを濃く 作品に表現していると思います。 安堂ホセさんは、「ジャクソンひとり」で文藝賞を 受賞されていて、本作で、第168回芥川賞の候補にもなりました。今回の...

分かり合えない、性的マイノリティの人たちの 葛藤だったり、実情を社会は中々認めてくれない。その環境で、生きていく人たちの思いを濃く 作品に表現していると思います。 安堂ホセさんは、「ジャクソンひとり」で文藝賞を 受賞されていて、本作で、第168回芥川賞の候補にもなりました。今回の「迷彩色の男」も第170回芥川賞の候補になっていて、注目されています。 いわゆる、ホモセクシャルの人たちが主軸というのか、物語に色濃く出てきます。社会から感じる差別に揉まれながら生きていく人たちの淡々とした、生き様を描いています。

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2023/12/27

性におけるマイノリティであること、人種におけるアイデンティティの揺らぎなど複合的な要素がセルフスティグマとなり、こんがらがっているのか。文体が読みにくく、何か引っ掛かってしまう所はあるが、現代的な語彙力で固い文体にアクセントを効かせ読ませる力がある。作中描写される 色彩とむせかえ...

性におけるマイノリティであること、人種におけるアイデンティティの揺らぎなど複合的な要素がセルフスティグマとなり、こんがらがっているのか。文体が読みにくく、何か引っ掛かってしまう所はあるが、現代的な語彙力で固い文体にアクセントを効かせ読ませる力がある。作中描写される 色彩とむせかえるような匂いの中、物語に引き込まれ、現実を忘れた。読後の後味は決して良いものではないが、しばらくは残っていく痣を残したのは確かだ。

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2023/12/11

モノクロの文章から暗闇に色彩が浮かび上がるようだった。セクシュアルマイノリティを題材にした小説はいくつか読んできたが、そのどれとも似つかないインパクトだった。

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2023/12/15

前作も今作も芥川賞候補。今回もブラック ミックスの肌を持ち ホモセクシャルな青年が遭遇する猟奇的な事件とその顛末。読む人を限定しているような作品。 日本人の女性でノンケの私には作者の言いたいことの 十分の1もわかってあげられないのかもしれない。 でも本が好きで、あらゆる本に興味...

前作も今作も芥川賞候補。今回もブラック ミックスの肌を持ち ホモセクシャルな青年が遭遇する猟奇的な事件とその顛末。読む人を限定しているような作品。 日本人の女性でノンケの私には作者の言いたいことの 十分の1もわかってあげられないのかもしれない。 でも本が好きで、あらゆる本に興味を持っている読書人なら、彼の世界の(日本人生まれでブラックミックスの肌を持つホモセクシャルな青年の)視点や、湾曲したヘイトクライム)のニュアンスを知るには良い機会となる作品だと思う。R指定のような内容だが、淡々とした筆致に救われる。

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2023/11/26

何を伝えたいのかよくわからなかった。 虚しさなのか、悲しみなのか 怒りなのか、憤りなのか… 表現がくどくて難しすぎたけど でも、最後まで 読ませてしまう力みたいなものは感じた。

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2023/11/05

著者の前作「ジャクソンひとり」のときのような読んでいる間の爽快感はないが、世界を知らない自分にとって、新しい世界を垣間見れたような気分。 クルージングスポットで、男たちが互いに品定めし、気に入れば個室でセックスする。 そんな場所があるのだろうか。 それが異性の組み合わせだったら...

著者の前作「ジャクソンひとり」のときのような読んでいる間の爽快感はないが、世界を知らない自分にとって、新しい世界を垣間見れたような気分。 クルージングスポットで、男たちが互いに品定めし、気に入れば個室でセックスする。 そんな場所があるのだろうか。 それが異性の組み合わせだったら卑猥と思うのに、男同士だとあまり卑猥に思わない私の感性はいかがなものか。 主人公は肌の色が黒く、いぶきも同じく黒い。2人が一緒にいると、目をひくだろうと思う。なぜ日本人の一部の人はブラックという言葉を使うのだろう。彼らの方が目鼻立ちもはっきりしており、手脚も長く、外見的に優れていると思うのだが。 主人公は職場では「NPC」と言われている。職場の者たちが彼がクルージングスポットで遊び、包丁を購入して…という私生活を知ったら、もう「NPC」と呼べないだろうと勝手に想像し、気持ちが良くなった。

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2023/10/31

読んでいて文章が心地よいかと言われると難しい。感情を削いだ詩的な文が続く。良い経験だった。迷彩色の男は誰か?

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2023/10/15

居心地の悪い空間に無理矢理入れられた時の感覚が鋭く刺さる本だった。心地よいものは常に人を退廃させるのだが,本作はちょうど真反対にある感じがする。

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