杉森くんを殺すには の商品レビュー
杉森くんを殺す理由を考えて挙げていく。 人と人の関係性の物語。誰かを支えて、支えられて、支えられなくて、支えてほしくて。 主人公視点の物語は、主人公とともに視界が開けて新たな世界が見えてくる。その想いは心の中に残り語りかけてくるだろう。 これは読んだ人と語りたいなあ。 なるべく...
杉森くんを殺す理由を考えて挙げていく。 人と人の関係性の物語。誰かを支えて、支えられて、支えられなくて、支えてほしくて。 主人公視点の物語は、主人公とともに視界が開けて新たな世界が見えてくる。その想いは心の中に残り語りかけてくるだろう。 これは読んだ人と語りたいなあ。 なるべく前情報なしで読んでほしいから、語りたいことが語れない。僕自身これは!と思ったのでなるべく情報を絶っていた。 この手法を児童書で扱うのかとか、ここで取り上げられた問題はあれとも繋がるよねとかとか。 でもYAはいいぞということだけは大声で語っておこう。
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杉森くんを「殺す」ことで、罰を背負おうとする高校1年生の女の子の話。 赦される苦しみに囚われ、傷ついた心を抱えながらも、様々な人とつながり、前に進もうとする心の揺れ動きに惹きつけられました。 伝えたいメッセージが確かにあって、希望と共に語られている。 この本に出会えて、とても良か...
杉森くんを「殺す」ことで、罰を背負おうとする高校1年生の女の子の話。 赦される苦しみに囚われ、傷ついた心を抱えながらも、様々な人とつながり、前に進もうとする心の揺れ動きに惹きつけられました。 伝えたいメッセージが確かにあって、希望と共に語られている。 この本に出会えて、とても良かったです。
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想像していた以上に良い本だった。 誰もが「え?」って二度見するようなタイトル。でもくもん出版だしそんなわけないよな、という印象持って読み始めた。 感想を書こうとするとネタバレになるのであんまり書けないのだけど、ヒロの心の中で事実をだんだん受け入れていって、受け止めていくまでに、い...
想像していた以上に良い本だった。 誰もが「え?」って二度見するようなタイトル。でもくもん出版だしそんなわけないよな、という印象持って読み始めた。 感想を書こうとするとネタバレになるのであんまり書けないのだけど、ヒロの心の中で事実をだんだん受け入れていって、受け止めていくまでに、いろんな人がサポートしてあげていて。重いんだけど、良子さんとヒロの軽快なやりとりが読みやすくて、スイスイ読めちゃう。 内容は全然違うけど、森絵都さんの『カラフル』と同じ立ち位置で、いろんな子どもたちに紹介したい本だと思った。
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ちょっといやだな、と思わせる刺激的なタイトル。 でも、この本のタイトルはこれでなければいけなかった。 これは学校の先生を説き伏せても、学校図書館にいれる意味があると思います。 杉森くんを殺すことにきめた、高校生の女の子のお話。最後の解説が超ネタバレなので、絶対に最後から読まない...
ちょっといやだな、と思わせる刺激的なタイトル。 でも、この本のタイトルはこれでなければいけなかった。 これは学校の先生を説き伏せても、学校図書館にいれる意味があると思います。 杉森くんを殺すことにきめた、高校生の女の子のお話。最後の解説が超ネタバレなので、絶対に最後から読まないように。 まあこのタイトルつけてるから仕方ないし、必要だろうとは思いつつ。 これをきちんと読めば、全部わかるから。 これを読み通せる子は、絶対にそんなこと、しないから。大丈夫。 重たいテーマにも関わらず、恋バナのきゅんあり、友情あり、腐女子あり。地の文の軽さと、令和の現代っ子の解像度の高さもお見事。 そしてなんとアッパレ、ミステリーです。 どうやって殺すのか? なんで殺すのか? てんこ盛りすぎるけど全部がきちんと成り立っている大傑作。 絶対読んでほしい。
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