杉森くんを殺すには の商品レビュー
思春期の「生きづらさ」「悩み」を扱った児童文学。 まず、題名に驚かされるが、本人が自死するまで悩むことに関して、また周りの近しい人が自死した時、自身の心のあり方も傷づくであろう。そのような状態から、回復していく過程を小説として描いている。重苦しい題材ではあるが、思春期の心のケアの...
思春期の「生きづらさ」「悩み」を扱った児童文学。 まず、題名に驚かされるが、本人が自死するまで悩むことに関して、また周りの近しい人が自死した時、自身の心のあり方も傷づくであろう。そのような状態から、回復していく過程を小説として描いている。重苦しい題材ではあるが、思春期の心のケアの一端となるのではないか。
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児童文学でこのタイトル?と気になって読んでみました。読みやすくて一気に読めました。 主人公のヒロの心理描写が丁寧に書かれています。信頼できる依存先を複数確保しておく事は大事ですね。 最後に解説が付いているのもいいですね。 大人が読んでも十分読み応えありましたが、やはり中高生くらい...
児童文学でこのタイトル?と気になって読んでみました。読みやすくて一気に読めました。 主人公のヒロの心理描写が丁寧に書かれています。信頼できる依存先を複数確保しておく事は大事ですね。 最後に解説が付いているのもいいですね。 大人が読んでも十分読み応えありましたが、やはり中高生くらいの子に読んでほしい本です。
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重すぎず、軽すぎず、子供達の会話にクスッとしたり、登場人物を通して自分を見つめ返すことができたり。学生に限らず、沢山の人に読んで欲しい本。タイトルにはドキッとするけれど、読み進めていくと腑に落ちます。読んで良かった。
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書評読んでざっくりの内容を知っていたけれど、期待以上に面白かった。押し付けがましくなく、うるさくなく、中高生に薦められそう。キャッチーなタイトルに反して真面目な内容で、このタイトルだからこそ届けたい層にアピールできるのもうまい。木彫りのクロブタ、かわいい。
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対象:中学生以上 とある。イエス、全中高生に読んでほしい!そして、高校生の頃、何を見、何を感じ考え、どんなふうに友だちと接していたかを思い出したい全大人にも。「杉森くんを殺す」と決めた高1女子の語りにまんまとのめり込んだ。素直になれない、苦しさ切なさをどう処理していいかわからずヒ...
対象:中学生以上 とある。イエス、全中高生に読んでほしい!そして、高校生の頃、何を見、何を感じ考え、どんなふうに友だちと接していたかを思い出したい全大人にも。「杉森くんを殺す」と決めた高1女子の語りにまんまとのめり込んだ。素直になれない、苦しさ切なさをどう処理していいかわからずヒリヒリした日々、女友だち、異性、親きょうだい。あの年頃に立ちはだかるさまざまな出来事を、凄まじい語彙力でぶつけてくれた。辛くて、落ち込んで、でも1歩踏み出して。そんな登場人物たちに気持ちが入るとたちまちポロリと涙が落ちた。
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この本には、うーーーん❗️と唸らされた。 主人公の結愛(ゆあ)は高校1年生。 冒頭は、「杉森くんを殺すことにしたわたしは、とりあえずミトさんに報告の電話を入れた」という文から始まる。 ミトさんの助言で、殺人を犯したら捕まるから、それまでにやりたいこと、あと杉森くんを殺したい理由...
この本には、うーーーん❗️と唸らされた。 主人公の結愛(ゆあ)は高校1年生。 冒頭は、「杉森くんを殺すことにしたわたしは、とりあえずミトさんに報告の電話を入れた」という文から始まる。 ミトさんの助言で、殺人を犯したら捕まるから、それまでにやりたいこと、あと杉森くんを殺したい理由を考えておいた方がいいと言われたので、それを実践する。 そこから、杉森くんとはどんな子か、結愛自身のこと、結愛と杉森くんとの関係がどんどん浮き彫りになっていく。 この話は題名がなかなかインパクトあるので、もしかしてこんなに表紙の絵は可愛いのに、中身は残酷なのか?と思いきや、全然そんなことないです。 令和の女子高生である結愛の視点を通した友達関係の考え方が、とても興味深かった。 また、少しずつ謎が解けていく感じも、ミステリー味があってワクワクした。 最後の方で、結愛が花火大会の時に隣にいた赤ちゃんを見て、人生で初めて花火を見た赤ちゃんに「この世の祝福が、みんなこめられたかのような笑顔だった」としみじみ感動しているシーンを読んで、少し泣けてきた。 この本を読んだ方がいたら、感想聞かせてほしいです。YA小説なので、読みやすくてとてもおすすめ
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高校生のヒロは、中学までの同級生の杉森くんを殺す計画をしている。大好きなミトさんにも相談している。ミトさんに、殺す理由を書いておいたほうが良いと言われ、殺す理由を書き留めている… 何なんだこの話?と思いながら読み始めたが、なかなか大変な話だった。個性的な愛すべき高校生たち、読み...
高校生のヒロは、中学までの同級生の杉森くんを殺す計画をしている。大好きなミトさんにも相談している。ミトさんに、殺す理由を書いておいたほうが良いと言われ、殺す理由を書き留めている… 何なんだこの話?と思いながら読み始めたが、なかなか大変な話だった。個性的な愛すべき高校生たち、読み終わってちょっと感動した。最後は、ちょっと上手く出来すぎな気もするけれど、しょうがないか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ヒロは杉森くんを殺すことにした ヒロは、杉森くんを殺す理由とやり残したことをリストにしていく 杉森くんのことをずっと考えている ○“杉森くん”と“ヒロ”たちに読んで欲しいな、周りの人たちにも 紹介出来ない、見つけてほしい本だ 見つけやすいタイトルとカバーだなと思う ○巻末に臨床心理士の解説と案内がある
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あとがきの通り、“悲しみの居場所探しの物語“。理解のある人達が居てよかった。タイトルはあまり好みじゃないかな。
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『世の中は複雑でめんどくさい。単純明快になんてなりゃしない。 生きるって、ほんとうにめんどくさい。 でも、あとからじわじわ楽しいことって、たいていはめんどくさいんだ。』
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