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シェニール織とか黄肉のメロンとか の商品レビュー

3.7

146件のお客様レビュー

  1. 5つ

    26

  2. 4つ

    48

  3. 3つ

    52

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    2

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2024/08/02

昔は若い男女の都会的な恋愛を書いていたイメージの江國香織さん。ご本人が年齢を重ねるにつれ自身の年齢と近い人の作品を書くようになり時代を感じる!

Posted byブクログ

2024/07/23

まだまだずっと物語が続いていく感じ、そしてまだまだずっと読んでいたいのに、という気持ちのままの読了。 出席名簿の順番がならびだったことで仲良くなった三人娘。50代になった今も、仲がよい民子と理枝と早希。民子は物書きで未婚、実家で母の薫さんと二人暮らし。そこへ突如、破天荒なバツ2...

まだまだずっと物語が続いていく感じ、そしてまだまだずっと読んでいたいのに、という気持ちのままの読了。 出席名簿の順番がならびだったことで仲良くなった三人娘。50代になった今も、仲がよい民子と理枝と早希。民子は物書きで未婚、実家で母の薫さんと二人暮らし。そこへ突如、破天荒なバツ2の理枝が新居を探すまでの間、居候する。早希は、夫と二人の息子がいる主婦で庭仕事が趣味。施設にいる義母のこと、息子のことなど気がかりなことも多い。 三者三様の人生で、全てをわかりあっているわけではないけれど、お互いを認めあっている感じがいいなと思った。 ほかにも民子の亡き友の娘のまどかの結婚観や、あいりが言うセクハラ(焼き肉を焼くのは男性という考え方)とか、民子の母親の薫さんの老後の生き方とか、前向きな女性達の考え方がいいなとも思った。 最後に、理枝からのラインに早希がどう答えたのか。そして、この物語にでてきた人たちのこれからが気になる。続編があったらいいな。

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2024/07/14

誰かの日常をのぞき見している気分。 特別なことは起こらないけれど、民子・理枝・早希、3人の心の中のつぶやきや、日常生活のあるある話が心地よく続いている感じ。 自分は誰にいちばん近いかな?と置き換えて読んでみるのも面白い。 ダラダラと読んでいるんだけど、ちょっと先が気になるな、もう...

誰かの日常をのぞき見している気分。 特別なことは起こらないけれど、民子・理枝・早希、3人の心の中のつぶやきや、日常生活のあるある話が心地よく続いている感じ。 自分は誰にいちばん近いかな?と置き換えて読んでみるのも面白い。 ダラダラと読んでいるんだけど、ちょっと先が気になるな、もう少し読みたいなと思わせるところは、すごいなと思った。

Posted byブクログ

2024/07/14

特に大きな展開がある訳では無いけど、学生時代からの親友である3人と、その周りにいる人たち(省きすぎ?笑)からの視点にテンポよく変わりながら進んでいく物語が読みやすく、面白かった。 エッセイも読んでみたいなぁ

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2024/07/11

この空気感が好き。 主人公3人、それぞれの生活があって、3人違う性格で、それでも何かと相談できる、何でも話せる・・・。友だちの顔が浮かんだ。

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2024/07/08

試験が終わったら読もうと、楽しみにしていた江國香織さんのお話。 この空気感、大好き。読み終わりたくないなぁと思いながら最後の方は特にゆっくり読みました。幸せ。

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2024/07/01

江國香織さんの小説は初めて。どんな感じかなと思って読んでみました。表紙の絵とタイトルに惹かれました。 感想は、うーん( ´∀`)いまいち。 学生時代仲良しだった3人娘がいい歳になった現在。3人のうちの一人・理枝が海外から帰国して民子の家に転がり込むところから話は始まります。 フ...

江國香織さんの小説は初めて。どんな感じかなと思って読んでみました。表紙の絵とタイトルに惹かれました。 感想は、うーん( ´∀`)いまいち。 学生時代仲良しだった3人娘がいい歳になった現在。3人のうちの一人・理枝が海外から帰国して民子の家に転がり込むところから話は始まります。 フォーカスさせる人物をテンポよく変えて、理枝が引っ越すまでの日常を描いています。テンポが良すぎるのが災いしたのか人物相関図やエピソードがとっちらかって感情移入できなくて何度も寝落ちしそうになっちゃいました。 民子のことを「ジョンちゃん」と呼ぶ里美とか。個性が強いようにみえて印象に残らないんだよなあ... さて、このタイトルにある「シェニール織とか黄肉のメロン」。ネット検索がない時代に想像力だけで議論ができた3人娘たちを象徴したアイテムです。 時が経ち、シェニール織もカンタロープメロンも想像していたものとだいぶ違うことがわかって、「誤解だらけの人生だね」と男にもらった煎餅をかじる。この空気感がよかったです。

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2024/06/24

久々に江國さんの小説を読了。 自分自身に照らし合わせて、自分はこの物語だったら誰にいちばん近いだろう、、とか、この人はあの人に似てるかもなあとか想像して読んでしまう。 立場や環境が違っても、50歳過ぎてもこんなふうな関係でいられる女友達っていいな、と思った。 実際には学生時代の女...

久々に江國さんの小説を読了。 自分自身に照らし合わせて、自分はこの物語だったら誰にいちばん近いだろう、、とか、この人はあの人に似てるかもなあとか想像して読んでしまう。 立場や環境が違っても、50歳過ぎてもこんなふうな関係でいられる女友達っていいな、と思った。 実際には学生時代の女友達とこんな関係でいられるのはなかなか難しいほうが多いと思う。 今の友人たちとの縁を大事にしたいなと思った。

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2024/06/20

久しぶりの江國さんだ!!!! と読み始めて何の苦も無くあの世界の地面に降り立てました。 ずっと言葉の使い方が好き。お話のトーンが好き、流れを楽しめる会話、静かに、満ち満ちるものに対する畏怖と美学。江國さんはどこまでも魅了してくれ続けているなと思います。 過去に『三人娘』と形容さ...

久しぶりの江國さんだ!!!! と読み始めて何の苦も無くあの世界の地面に降り立てました。 ずっと言葉の使い方が好き。お話のトーンが好き、流れを楽しめる会話、静かに、満ち満ちるものに対する畏怖と美学。江國さんはどこまでも魅了してくれ続けているなと思います。 過去に『三人娘』と形容された三人は年齢を重ね、あの頃を全く別の生き物のように、それなのに別格に親しい友人のように感じる年齢にいた。 母と二人暮らし、元カレと柔軟剤の話で盛り上がってしまう小説家の民子。彼女の母親に感じる腹立たしさは、自分の母であることから少しずつ役を下りようとしていることへの反発に感じる。それを分かりたくない。 海外で二度の結婚と離婚を経験した理枝は、家が決まるまで民子の家に暮らすことになる。何からも自由でありたい。いくつであっても、自分の大切な自分を抑え込ませない。子供が見て、一番かっこよく見える大人かもしれないけれど、子供が思うよりも彼女は先を見据えて行動しているしっかり者に感じた。 早希は、この中では一番一般的な、家庭を持ち、庭を世話し、夫の母の介護に心を砕く。これがいつか自身の姿になるのではないかという怯えを抱えながら。 だからそれを近づける長男の結婚に衝撃をあれほどに設けたのじゃないかと思う。 民子の母の薫さんや、亡き友人の娘のまどかちゃんの恋愛相談や、その彼氏の陸人くんの我の強さ。 それぞれに向く方向があり、それに向かって声を放つ。 無駄でけっこう、素敵なものは色褪せても、そこに馳せた心持ちは腐らない。 そう言うお話だったのかしら。

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2024/06/18

50代の女性3人の話。 小説家の民子は母親と2人暮らし。理枝はバリキャリだが仕事を辞め海外生活から帰国。 早紀は夫と次男との3人暮らし、施設にいる義母を定期的に見舞う。 理枝が民子の家に居候するところから話は始まり、特に大きな事件は起きない。 その他に80代の民子の母の薫や民子...

50代の女性3人の話。 小説家の民子は母親と2人暮らし。理枝はバリキャリだが仕事を辞め海外生活から帰国。 早紀は夫と次男との3人暮らし、施設にいる義母を定期的に見舞う。 理枝が民子の家に居候するところから話は始まり、特に大きな事件は起きない。 その他に80代の民子の母の薫や民子の元カレ百地など、魅力的なキャラが出てくる。 3人のくっつき過ぎないけど、お互いを想う関係性は素敵で羨ましい。いくつになっても楽しくおしゃべりしたいな、と思わせてくれた。

Posted byブクログ