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シェニール織とか黄肉のメロンとか の商品レビュー

3.7

146件のお客様レビュー

  1. 5つ

    26

  2. 4つ

    48

  3. 3つ

    52

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    2

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2024/09/22

こんな女友達いいな~ 学生の頃の友達って会っていなくても直ぐにその時代に戻れちゃうのよね 思い出話をして…意気投合出来ちゃう… 久しぶりに連絡したくなった

Posted byブクログ

2024/09/21

3人娘とされる、親友3人組の日常を描いた物語。オチや展開の山谷はなく、淡々とした日々が綴られている感じだけど、江國香織さんだから最後まで読ませられるんだろうなと思った。 作品を読んで感じたのは、よくわからないものをすぐ調べて疑問を解消するより、疑問のまま妄想しておく方が面白いこと...

3人娘とされる、親友3人組の日常を描いた物語。オチや展開の山谷はなく、淡々とした日々が綴られている感じだけど、江國香織さんだから最後まで読ませられるんだろうなと思った。 作品を読んで感じたのは、よくわからないものをすぐ調べて疑問を解消するより、疑問のまま妄想しておく方が面白いこともある、ということ。それから、悩みや楽しみ悲しみが湧き起こった時に「話したい!」と思える存在を大切にしておくこと。

Posted byブクログ

2024/09/11

学生時代の仲良し3人娘。 それぞれの人生があり、時が過ぎ それでもまた会えばあの頃に戻れる。 第2の人生を経て、第3の人生な年代の 元気で活き活きとした日常がとても魅力的な作品でした✨

Posted byブクログ

2024/09/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

(図書館) 登場人物 諏訪民子:文筆業、独身、実家住まい、57歳の代 諏訪薫:母親 百地幹生:元彼 河野里美:中学の同級生(旧姓猪熊) まどか:里美の娘 陸斗:まどかの彼氏 清家理枝:大学時代からの友人、バリキャリの自由人 樹:弟 朔:甥(樹の息子)高校生 沖田圭、真澄:ロンドン時代に知り合った夫婦 ハロルド:ロンドン時代の上司で元事実夫 遠藤あいり:朔のガールフレンド 香坂富志男:保育園長、恋人候補 室伏早希:大学時代からの友人(旧姓瀬納)、専業主婦 開:長男 育実:次男 長峰花音:開の彼女 あらすじ というようなものはない。登場人物たちの日常を描いたお話。 感想 民子、薫親子と理枝を中心にした21世紀に暮らす妙齢女性たちのお話。 設定としては3人娘(民子、理枝、早希)みたいだけど、主役の1人は実は薫(80歳代)だと思う。 何が起きる訳ではないんだけど、色んな人がいて、人間関係がわちゃわちゃしていて、お話としては面白く読めた。じゃあなんで星3じゃないのかというと、江國香織作品としては普通すぎるだろう、という。 でも改めて、ただの普通の人たちの普通のお話を最後まで読ませるというのは、本当に文才があるんだなーと思った。 自分は3人娘たちより下の世代だけど、独身子なし・主婦・キャリアという典型は理解できるし。 それぞれがそれぞれで生きていて、お互いの人生に別に嫉妬も憧れもなく、別の生き物を見てる感じ、でも一緒に過ごした時代(思い出)があるから、付かず離れず友人でい続けられる。 こういうのはいいですよねー。 とかく、女性同士は嫉妬ですか?と言われがちで、めんどくさい。(自分は自分で他人にはなれないから嫉妬なんかしないっつーの。) ううむ、でもやっぱり江國作品は、昔の方が味がある感じですね。 めも 『シェニール織とか黄肉のメロンとか』 2021〜2023年ランティエ連載

Posted byブクログ

2024/09/20

この作品のタイトルの「とか」とかゆうところがツボだったので前から読んでみたいと思っていたのですが、予約してこちらから積極的にアピールするとかそんな雰囲気でもなく、偶然目があってハッとするような出会いがしたい感じの本じゃないかなと思っていたのですが、ようやく時がきました。図書館に行...

この作品のタイトルの「とか」とかゆうところがツボだったので前から読んでみたいと思っていたのですが、予約してこちらから積極的にアピールするとかそんな雰囲気でもなく、偶然目があってハッとするような出会いがしたい感じの本じゃないかなと思っていたのですが、ようやく時がきました。図書館に行くと面陳列でいかにも切なげに見つめる2次元のボトルとグラス、それに対比するかのように立体的に描かれた完熟のメロンが食欲をそそり、その背表紙にそっと触れながらお持ち帰りしてしまいましたw 大学時代「3人娘」と言われてた彼女達も50代の熟年を迎えていた。 甥と水族館デートしたり、57歳バツ2の保育園長にときめいたり、民子にミスマッチと言われても新鮮な組み合わせと脳内変換される理枝はどこまでも前向きで色気があって破天荒で憎めない。海外生活も長くリタイヤしてからは悠々自適な生活を送るため帰国してきた。実家は弟夫婦に占拠され、大学時代からの友人である民子の家に居候して、次の日には車も買って駐車場まで用意するとか、車を買う前にまず住居探しだろって思わないところもぶっ飛んでる。民子は結婚も就職もせずパラサイトシングルで売れない物書きで生計を立てている。同居の母親は民子の心配症にウンザリで喧嘩ばかりしているようだけど、理枝とは意気投合して一緒に買物に行ったりと新妻の嫁といるような距離感で実の娘といる時よりも楽しそう。 早希は、結婚し夫と二人の息子それに認知症施設にいる義母の見舞いをしながら暮らしている。 約40年ぶりに3人が再会した時は、学生時代にタイムスリップしたような感覚で語りあう。読書サークルにいて海外小説とか読みながらカタカナの音感にイメージ深めてたものが、今は簡単にネット検索するとドン引きしそうなものだったりとギャップありで、取り止めない話に相槌打ったりスルーしたり、元彼の話とか話題が尽きない。早希は長男が連れてきた交際相手が嫁さんずらして家事を手伝うのが気に食わないとか・・・。 3人の話には温度差はあるけど、 メニューを見る3人が一斉にバックから老眼鏡を取り出して無口になるところとかシンクロしてて吹き出しそうでした。 こうゆうダラダラした展開って何気に雰囲気よいし、お互いの距離感と所作とか堪らなく心地よいです。

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2024/08/23

240823*読了 ああ、江國香織さんの小説だ、と脳が悦ぶ。 江國さんの小説では、大きなことは起こらない。誰かが殺されるわけでもなく、不倫のドロドロもなく、その人にとっては重大なできごとではあっても、基本的にはありふれた、でもちょっと珍しい人の日常なのだ。 三人娘と学生時代に呼...

240823*読了 ああ、江國香織さんの小説だ、と脳が悦ぶ。 江國さんの小説では、大きなことは起こらない。誰かが殺されるわけでもなく、不倫のドロドロもなく、その人にとっては重大なできごとではあっても、基本的にはありふれた、でもちょっと珍しい人の日常なのだ。 三人娘と学生時代に呼ばれた、もう60代手前の女性たち。二人が独身子なし、一人が既婚者子あり。 それぞれに個性があって、三人娘を取り巻く人たちの生活があって、それが江國さんのやわらかでみずみずしい言葉で綴られていく。 もう、ほんっとうにすてき。大好きすぎる。 自分も学生時代からの親友と今も親しくしていて、友人歴としては20年以上になる。 それは三人娘ではなくて四人娘で、全員子どもがいる。しかも第一子が全員男の子。 この四人で集まれば、この小説の三人娘のようにかしましく、話題はあの頃と変わっても、いつでも学生時代のようになれる。 その経験を持っているから、この三人娘へも親近感が湧いてしようがなかった。 きっと私たちも60歳近くなっても、こんな感じなんだろうな、と。 こんなふうに生きられるなら、歳を重ねるのも悪くない、そう思える。 江國さんの最近の小説は、誰か一人の視点ではなく、さまざまな人の視点が入れ替わり立ち替わりしていて、それが独特のテンポを作り出している。 そのリズムにあわせて、登場人物と日常を過ごすのが好き。 突拍子もない人や、それに付き合う人がいて、ただ、大きな事件は起きなくて、ありふれているようでその人の唯一無二の暮らし。ああ、すてき。 この小説を好きだと感じてくれる人のことが、わたしは好きです。

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2024/08/18

「会わずにいるあいだ、それぞれ全然別な生活を送っているのに——、会うとたちまち昔の空気に戻る」 まさにそのとおり。

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2024/08/15

なんかすっごく面白かった。 60歳を目前とする女性たちがここまでパワフルだと、読んでいても楽しくなる。ドラマ化してほしいなぁ。 スイングアウトシスターとか、ペット・ショップ・ボーイズとか、40代の私にも懐かしかったです。 読み始めの時は、村上春樹ばりの括弧の多さにうんざりしました...

なんかすっごく面白かった。 60歳を目前とする女性たちがここまでパワフルだと、読んでいても楽しくなる。ドラマ化してほしいなぁ。 スイングアウトシスターとか、ペット・ショップ・ボーイズとか、40代の私にも懐かしかったです。 読み始めの時は、村上春樹ばりの括弧の多さにうんざりしましたが(江國香織さんてこんなにカッコ多い作家でしたっけ?)、次第に括弧も減ったのか、こちらも慣れたのか、読みやすくなりました。

Posted byブクログ

2024/08/10

庄野潤三さんの小説を読んでいるかのよう 取り立てて事件のようなことは起こらないのだけれど、小さな事件と変化を積み重ねて日常は転がっていく 貧困ではない、既婚、未婚、離婚の中高年女性のそれぞれの暮らし。

Posted byブクログ

2024/08/05

ずっとこれからも続いていく、 元3人娘とその周辺の人々の日常 事実だけを追って読むと至ってありきたりなのに やっぱり江國さんの文章だとキラキラで幸せな気分になれる 昔のことを昔からの気のおけない友人と話すことってほんとに楽しい

Posted byブクログ