ナイフをひねれば の商品レビュー
これだけシリーズ化しても締まりのなくなることがなく,より洗練される.探偵役ホーソーンの秘密主義にも,主人公アンソニーのちょっと自己中心的な性格にも,読者は決して嫌悪感を抱くことなく,英国ミステリィ王道ともいえる舞台に没入し,物語を存分に楽しめる.原文を読めばきっと趣向を凝らした翻...
これだけシリーズ化しても締まりのなくなることがなく,より洗練される.探偵役ホーソーンの秘密主義にも,主人公アンソニーのちょっと自己中心的な性格にも,読者は決して嫌悪感を抱くことなく,英国ミステリィ王道ともいえる舞台に没入し,物語を存分に楽しめる.原文を読めばきっと趣向を凝らした翻訳自体も堪能できることだろう.
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割と安心して読めるとは言え今回はホロヴィッツが逮捕、しかもかなり不利という状況。 そんな時頼るのは、仲が良いのか悪いのか分からないけどやっぱりホーソーン。 私は鈍すぎるので犯人は今回もわからず。 今回はホーソーンと言う人物について少しだけ知ると言うオマケもあり(探るのは頂けないけ...
割と安心して読めるとは言え今回はホロヴィッツが逮捕、しかもかなり不利という状況。 そんな時頼るのは、仲が良いのか悪いのか分からないけどやっぱりホーソーン。 私は鈍すぎるので犯人は今回もわからず。 今回はホーソーンと言う人物について少しだけ知ると言うオマケもあり(探るのは頂けないけども)
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今までのシリーズで一番集中して読めた気がする。 事件解決までの時間が限られていたからか、自分の読書環境のせいか。 この作家は人物造形がうまいのか、読んでいて登場人物たちの姿が頭に浮かぶ。
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海外小説は登場人物の名前が覚えにくく、確認の度、物語の中から出されてしまうのですが、不思議とこちらの小説はするする覚えられました。 着地はハッピーエンドである事は間違いないと確信していても、絶望と焦りが伝染しました。 ユーモアのセンスもあります。 殺された人物の、他人を最上級に...
海外小説は登場人物の名前が覚えにくく、確認の度、物語の中から出されてしまうのですが、不思議とこちらの小説はするする覚えられました。 着地はハッピーエンドである事は間違いないと確信していても、絶望と焦りが伝染しました。 ユーモアのセンスもあります。 殺された人物の、他人を最上級に不快にさせる言葉選びは秀逸です。 やはりペンは人の人生を殺せます。 犯人に関してはどうか情状酌量をお願いしたいです。
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安定のシリーズ3作目。没入感はなく読者も主人公の不安な様子をホーソーンと同じくニヤニヤと傍観する距離感がよい。とはいえ事件の真相は予想できずお見事。
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シリーズ6作目。 探偵のホーソーンと作家のホロヴィッツの関係性と言うか解決した事件を本にすることが今作から3冊決定した!ことになってしまう。ていうか物語なのか小説なのかよくわかんなくなって来る。この事件が人1人しか殺さた謎を3日で解き明かす内容で時間経過が早くて判りやすかった。ナ...
シリーズ6作目。 探偵のホーソーンと作家のホロヴィッツの関係性と言うか解決した事件を本にすることが今作から3冊決定した!ことになってしまう。ていうか物語なのか小説なのかよくわかんなくなって来る。この事件が人1人しか殺さた謎を3日で解き明かす内容で時間経過が早くて判りやすかった。ナイフをひねればってひねってあるタイトルに納得。
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※このレビューにはネタバレを含みます
なんか冗長だけれど、面白かった 物語も半分すぎてから本筋の話が見えてくる トリック?は酷くねじれていて なぜ作者(ホロウィッツ)が罪を擦り付けられたか? も明らかになるけれど タバコの箱の使い方などは、やはり??? シリーズ4作目
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〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズ4作目。いま最も刊行が楽しみなシリーズの一つである。 本書の魅力は、何といっても、現実と虚構がごちゃまぜになったメタ性にある。作者のホロヴィッツが探偵ホーソンのワトソン役で登場し、ホロヴィッツの周囲の人物や出来事がことごとく実名で描かれるので...
〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズ4作目。いま最も刊行が楽しみなシリーズの一つである。 本書の魅力は、何といっても、現実と虚構がごちゃまぜになったメタ性にある。作者のホロヴィッツが探偵ホーソンのワトソン役で登場し、ホロヴィッツの周囲の人物や出来事がことごとく実名で描かれるのである。 お世辞にも良好な関係性を築けているとはいえないホーソンとホロヴィッツだが、今作ではホロヴィッツがホーソンに契約の打ち切りを宣言するところから物語が始まる。しかし、このシリーズでは毎回悲劇に見舞われるホロヴィッツ。今回はなんと殺人事件の犯人に仕立て上げられてしまうのだ。こうなっては頼れるのは、あの男しかいない。そうホーソンだ。 ミステリのお手本のようなレッドへリングの数々。解決編では何度も「おお、あれはそういう意味だったのか」と思わされた。翻訳も軽快で読みやすい。ますます円熟味を増している本シリーズだが、ホーソンの秘密も小出しにされつつある。まだまだ続刊の予定のようで、今後が楽しみだ。 ちなみに、本作は現実の出来事も織り込んでいるので、私はホロヴィッツのお顔をネットで確認し、脳内で補って読んでいる。架空の人物であるホーソンの顔については、英国の俳優ゲイリー・オールドマンを当てはめているがいかがだろう。
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※このレビューにはネタバレを含みます
サクッと読めた。 面白かったが、設定や推理パートは陳腐でこれまでの作品のようなワクワクする面白さはなく、その裁きは死と似たような読後感。 チリアンのように一度過ちを犯した人間が社会復帰するには相当な努力と運が必要なのだと思う。どの国でもこれは重要な課題だなぁ、としみじみ思う。 どうでも良いけど、これも社会派ミステリーと呼ぶのだろうか…
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王道で楽しく読めた。 劇場に戻り、一つずつ解明されていく場面は、やはり気持ちよく驚かされる! それにしても、こうやって自分を殺人犯とする証拠が次々出てきて反論できなかったら…と思うと怖い。私には"ホーソーン"はいないし笑 ホロヴィッツが紹介してくれる舞台、...
王道で楽しく読めた。 劇場に戻り、一つずつ解明されていく場面は、やはり気持ちよく驚かされる! それにしても、こうやって自分を殺人犯とする証拠が次々出てきて反論できなかったら…と思うと怖い。私には"ホーソーン"はいないし笑 ホロヴィッツが紹介してくれる舞台、見たい!
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