日本の歪み の商品レビュー
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本書は、養老さんの著書「バカの壁」を読んでから読んだ方が分かりやすいと思う。私は未読の為、文脈から想像しながら読み進める場面があった。 保守とリベラルという言葉の定義について考えを更新する事ができた。また、改憲や靖国参拝についても考えた。リベラルな天皇、っておかしいけど、天皇陛...
本書は、養老さんの著書「バカの壁」を読んでから読んだ方が分かりやすいと思う。私は未読の為、文脈から想像しながら読み進める場面があった。 保守とリベラルという言葉の定義について考えを更新する事ができた。また、改憲や靖国参拝についても考えた。リベラルな天皇、っておかしいけど、天皇陛下はリベラルな印象がある。戦後の象徴天皇制が、うまく国民感情に受け入れられたから、現在天皇制をやめろとか言う人がほとんどいないんだと思う。 追悼は二人称、というのも興味深かった。靖国参拝は政治的問題になっており、首相の靖国参拝は右翼的なイメージが強いが、どんな立場の人であろうと、亡くなった人を弔う気持ちを否定することはできないと思う。私は祖父から、戦争で亡くなった兄二人の話を聞いて育ったので、靖国神社と聞くと、二人の幼い顔写真が思い浮かぶ。まだ中学生・高校生の年だった。遺骨もないし、どのように亡くなったかも分からないらしい。祖父は今でも、「中国で嫁さんもらって暮らしてるかもしれない」と話すことがある。戦争をした事は正しくなかったけれど、戦争で亡くなった人々を弔う気持ちは決して否定できない。追悼は、相手の顔が見える、二人称だから。だからこそ、追悼を、ナショナリズムというイデオロギーの道具にしちゃいけないと思う。 右翼は竹槍訓練、左翼は「ダメなものは絶対ダメ」というマインドセットが根底にあるというのは面白かった。思考停止するとそこに戻る感覚はある。民主主義は、国民の頭の良さに左右される。 茂木さんが日本のお笑いが好きじゃない話は、私も同意見なので面白かった。しかし、吉本のお笑いが好きな人は、反論したくなるかも。
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2026/3/12 読了 解剖学者と脳科学者と批評家の対談 生きていく上で重要なのは目立たないこと、という話に、なるほどなとうなづかされました。 出る杭は打たれるのでできるだけひっそり目立たぬように過ごしていくのは、生きていくための知恵なのかもしれない
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買うほどではなかったかなぁ。でも珍メンでの対話だとは思う。時事性もあるし、活字に記録してくれたことには感謝。 「税金の使い道が面白くない」の部分は非常にハッとさせられた。
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自分がいかに浅い知識で物事を考えていたかと思い知らされる。今はとても何かを断定する気分になれない。いっぱい付箋はったけど、振り返るにもちょっと時間が必要だ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
現代社会は様々なことが複雑に絡み合った歴史的必然。境目に災害。今日は先の大戦の記憶が薄まってきている。加害者と被害者を分けることが有利な世界。凡庸な悪。宗教と習俗は切り離さず、完全な政教分離は無理。追悼は常に二人称、普遍的な追悼はなく、宗教色のない追悼もない。本当に公のことは私でやらなければならないねじれ。日本のリベラルは世論に叩かれることを言わない。謝っても改善しないのはよくあること。歴史過剰。子どもが生まれないのと虫が減るのは原因同じ。余るくらい大量に餌をあげることが繁殖のトリガー。
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日本の独特さ、を幅広い知識を元に対談。 豪華な3人が、歴史も紐解きながら話し込む内容は濃密。また読みたい。
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明治維新、戦後の日本の歪み・矛盾について鼎談という形で3人で掘り下げている。言葉の曖昧さと、言葉の解釈の話が多かった。日本あるある、日本人の傾向みたいな話がよく書かれていて面白い。 憲法に限る話ではないが、言葉と現実が1対1で対応することはなく、いかようにも解釈できるという話が印...
明治維新、戦後の日本の歪み・矛盾について鼎談という形で3人で掘り下げている。言葉の曖昧さと、言葉の解釈の話が多かった。日本あるある、日本人の傾向みたいな話がよく書かれていて面白い。 憲法に限る話ではないが、言葉と現実が1対1で対応することはなく、いかようにも解釈できるという話が印象に残った。 養老先生は達観されていて、まあ自然にゆだねるしかないし、起きた事象も自然現象にすぎないよね、という考え方で、むしろZ世代のような現代的な若者の考え方に近いような、年齢が離れているのに一巡りしている感じがしていて面白かった。
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もう少し踏み込んだり、解の提示があるかと思ったけど、対談という形のレベル感だった。とはいえ、日本人や日本のあるあるには共感したし、それを持つ私はどうするか?という気持ちにはさせてくれた。
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解剖学者の養老孟司、脳科学者の茂木健一郎、批評家の東浩紀の鼎談です。 ベスト・セラーになった養老孟司の『バカの壁』(新潮新書、2003年)は、彼自身が感じていた「生きづらさ」について考えた結果、誕生したと語られています。日本社会のなかで自分がうまく嵌まらないという感覚のもとにあ...
解剖学者の養老孟司、脳科学者の茂木健一郎、批評家の東浩紀の鼎談です。 ベスト・セラーになった養老孟司の『バカの壁』(新潮新書、2003年)は、彼自身が感じていた「生きづらさ」について考えた結果、誕生したと語られています。日本社会のなかで自分がうまく嵌まらないという感覚のもとにあるものについて考えるために、本書では現代の日本社会が直面しているさまざまな問題がとりあげられます。 三人のなかでもっとも若く、人文系のフィールドに立つ東が議論を切りまわし、あとの二人のアイディアの可能性を引き出すような展開を予想して手にとったのですが、じっさいに読んでみると、主に茂木が議論をリードしています。ただ、議論のなかで出てくるアイディアを掘り下げてその可能性を引き出すことよりも、性急に議論の舞台を拡張してしまっており、焦点が定まらない印象を受けました。 そもそも養老も茂木も、あつかわれているテーマについて専門家としての立場から語っているわけではないので、東が彼らの展開する議論の背景について深堀りするような議論の進めかたをしても、はたしておもしろい展開になっていたのかという疑問もあります。天災によってしか日本は変わらないのではないかという養老の意見に対して、多少食いさがって議論を仕掛けてはいるものの、「解剖やって虫採ってたら、だいたい関係ないんですよ」と語るような養老の達観ぶりは、さすがにあつかいかねたのかもしれません。
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