日本の歪み の商品レビュー
何でこの本を手に取ったか忘れてしまったが、軽快に読め、たくさんの教養から導き出される会話が興味深く面白かった
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p30 方丈記に書かれている地震 1185 文治地震 平安時代が急に戦乱の夜に変わるのは、地震のせい p61 満州からの引き上げもの 国なんてのは儚い 戦後左翼運動は全く逆で、国家権力は盤石なものという前提がある p91 本当の問題は、日本という国家が日本のために死んだ人を慰...
p30 方丈記に書かれている地震 1185 文治地震 平安時代が急に戦乱の夜に変わるのは、地震のせい p61 満州からの引き上げもの 国なんてのは儚い 戦後左翼運動は全く逆で、国家権力は盤石なものという前提がある p91 本当の問題は、日本という国家が日本のために死んだ人を慰霊する場所をきちんと作っていないことだと思います。 p134 言葉には事実確認的機能と、行為遂行的機能があると言われます。そこで日本語は行為遂行的機能がとても強い、だから事実確認の言葉として使いにくい p174 恒産なきところに恒心なし p248 トラウマへの接し方には抑圧すると解離するの2つのモデルがある
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養老孟司、茂木健一郎、東浩紀による鼎談。3人の議論は噛み合っているようで噛み合ってないような。東さんだけが何とか議論を前に進めようとしている感じだけど、養老さんは超然としていて受け流す感じ。自然のように捉える姿勢が徹底していて人為的なものに対する価値が著しく低いのだろう。 このあ...
養老孟司、茂木健一郎、東浩紀による鼎談。3人の議論は噛み合っているようで噛み合ってないような。東さんだけが何とか議論を前に進めようとしている感じだけど、養老さんは超然としていて受け流す感じ。自然のように捉える姿勢が徹底していて人為的なものに対する価値が著しく低いのだろう。 このあたり、いまの新自由主義とリベラル的な価値観の狭間での行動の難しさを表現してしまっているような気がした。
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東大卒3人による対談。時々小難しいことを言う笑。 養老さんみたいに、あいつなら何言っても許される。その域に達したいもんです。 だって日本に大地震がきて、復興するには中国の属国になるしかないなんて言ったら「炎上」間違いなし。
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日本で生きるなかで「これって違うんじゃない?」と思うような違和感や歪みが、指摘・言語化されてるから読んでいてスッキリする。 3者それぞれの思想や主張も強いが、客観的に見た意見もしっかり入ってるからバランスが良く読み易い。そして読み応えもある。 議論の余地がある話題が多いからこそ、...
日本で生きるなかで「これって違うんじゃない?」と思うような違和感や歪みが、指摘・言語化されてるから読んでいてスッキリする。 3者それぞれの思想や主張も強いが、客観的に見た意見もしっかり入ってるからバランスが良く読み易い。そして読み応えもある。 議論の余地がある話題が多いからこそ、読みながら自分の意見を考えたり、思考を深めることが出来る、とても考えさせられる本。
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大半の日本人は,目立つのを忌避する村社会的立場から行動原理が決定する.対談者3名は奇しくも?目立つことに無頓着で,あるいは忌避せず言動を決めるため,その意思決定のための沈思黙考が行われる.その行為を行うに足る能力を磨き,さらに成長する行為者ともいえる.この考えを理解する人は(本書...
大半の日本人は,目立つのを忌避する村社会的立場から行動原理が決定する.対談者3名は奇しくも?目立つことに無頓着で,あるいは忌避せず言動を決めるため,その意思決定のための沈思黙考が行われる.その行為を行うに足る能力を磨き,さらに成長する行為者ともいえる.この考えを理解する人は(本書を手に取るか否かに依らず)始めから理解しているだろうとは思う.
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養老先生の人生観は時代から来るものだとしみじみと感じました。三者三様ですが鼎談で多岐に渡る分野をこんなにも深くわかりやすい形で言葉に出来るのは素晴らしいです。示唆に富む素晴らしい鼎談です。編集も良さそうです。注釈の配置は常に左のページにあるので読みやすいです。
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非常に理屈っぽい三人の対談。意味が私には理解できない部分も多々ある。養老先生が、「日本は首都を襲った地震の度に社会変革が起こった。」とおっしゃっているが、次回、首都を襲う地震が起きたら、どうなるのだろうか?
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歪みについての考察。さくさく議論が進むので読みやすかったです。 西郷隆盛が日本の歪みを背負い、最期を迎えたという見方を興味深く読みました。 また、「何歳の時に何を経験したかという心の地層としての世代論」という整理がおもしろく、これからの自分のものの見方に活用していこうと思いま...
歪みについての考察。さくさく議論が進むので読みやすかったです。 西郷隆盛が日本の歪みを背負い、最期を迎えたという見方を興味深く読みました。 また、「何歳の時に何を経験したかという心の地層としての世代論」という整理がおもしろく、これからの自分のものの見方に活用していこうと思いました。
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この三人の鼎談は、奥行きもしなやかさもあって実に面白い。 不快なものは不快。 関係ないものは無理をして理屈をこねることもない。 黙っていてもいいが、態度 行動で表すには、腹を据えたり超越する必要があるな。
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