でぃすぺる の商品レビュー
奥郷町の小堂間小学校の6年生木島悠介(ユースケ)はクラスの掲示係になります。 一緒に係になって壁新聞を作るのは学年一の優等生の波多野沙月(サツキ)と転校生の畑美奈(ミナ)です。 ユースケたちは壁新聞のテーマを都市伝説や心霊現象とします。 サツキは「七つ目を知ると死ぬという奥郷町...
奥郷町の小堂間小学校の6年生木島悠介(ユースケ)はクラスの掲示係になります。 一緒に係になって壁新聞を作るのは学年一の優等生の波多野沙月(サツキ)と転校生の畑美奈(ミナ)です。 ユースケたちは壁新聞のテーマを都市伝説や心霊現象とします。 サツキは「七つ目を知ると死ぬという奥郷町の七不思議」を取り上げます。 サツキは「何が何でも七つ目の不思議を知らなくてはいけない」といいます。 そして三人は魔女の家と名付けた車いすのおばあさんのいる家で七不思議についてひとつひとつ推理を始めます。 サツキの従姉のマリ姉は去年の秋、何者かに殺されていました。 それと前後して、マリ姉の大学の教授や坂東病院の跡取り息子も死んでいることがわかります。 三人は「私たちで七不思議を解き明かす」と言い始めます。 そこで、三人は巨大な組織、なずての会を発見します。 マリ姉たち不審死を遂げたものは皆、なずての会にやられたのか…? マリ姉は、なずての会による町の秘密を六つの怪談に分けて少しづつ手掛かりを残していたのです。 最初は小学生による片田舎の心霊スポットの調査でしかなかったのにいつの間にか町の歴史を揺るがすくらい大きな秘密が立ちはだかっていることが分かってきますが…? さて、町の病院、警察、図書館などを取り込んでいるなずての会に、三人はどうやって立ち向かうのか…? この物語は、最初は小学生の冒険譚かと思いましたが、非常に面白かったです。 作者の今村昌弘さんの他の著作の大ヒット作『屍人荘』のシリーズなんかよりも断然こちらの方が私は面白いと思いました。 推理対オカルト、どちらが勝つのか、ユースケ、サツキ、ミナはどうやってなずての会の巨大組織に立ち向かうのか。三人それぞれの物語もとてもよかったです。
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小学生が村に伝わる七つの言い伝えを基に事件を解決するという展開は面白い設定だと思う。 ところが、最終局面においては最初の勢いが尻すぼみになった気がしたのは私だけか。 最後の最後でハシゴを外される顛末はいただけない。
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剣崎比留子シリーズで有名な作者の新作オカルトミステリー。 探偵役は掲示係となった小学6年生の男女3人。幼いながらも殺人事件の被害者が残した七不思議の解明に挑む。 探偵役3人の大人顔負けの論理の組み立てや発想には、小学生にそんなこと出来ないだろと思いつつも、実際11歳や12歳にもな...
剣崎比留子シリーズで有名な作者の新作オカルトミステリー。 探偵役は掲示係となった小学6年生の男女3人。幼いながらも殺人事件の被害者が残した七不思議の解明に挑む。 探偵役3人の大人顔負けの論理の組み立てや発想には、小学生にそんなこと出来ないだろと思いつつも、実際11歳や12歳にもなれば賢い子は本当に賢いし、そこに加えてやけに行動力があったり度胸があったりと、丁度いい年齢設定だと感じた。 大元の事件解決は少し駆け足であっさりしていた感はあるが、それまでの七不思議の謎を一つ一つ解いていく流れはとても面白かった。続編がありそうな終わり方でもあったので期待したい。
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今村さんの作品は何冊か読んでいるのだが、屍人荘の殺人はゾンビが出てきたところで興醒め。 他の作品も今ひとつという印象を持っていたので、この作品も読むか迷ったが、これまで読んだ中では一番面白かったと思う。 ユースケ、サツキ、ミナの小学生トリオが殺されたサツキの従姉のマリ姉に死の真相に迫っていくところもよかったし、友情を徐々に深めていくところもよかった。 ただ読みながら常に誰かに見られているような気持ち悪さがあった。 それは作者の巧いところなのかなとも思う。 正直オカルトは苦手な分野なので、最後もスッキリとはしなかったが、敵だと思っていた大人達が実は味方で、味方だと思っていた大人が実は敵だったところはとても面白かった。
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何だかよく理解できないまま読了。尻切れトンボ感強い。怪談、霊とミステリーうまく融合してないかな。しかも小学生探偵。うーむ。「現実ってなんだ。世間ってなんだ。大人っていうのは本当に子どもよりも強い生き物なのか」いえいえ、子どものほうが強いでしょう。ただ「子どもの疑問に答えられる大人...
何だかよく理解できないまま読了。尻切れトンボ感強い。怪談、霊とミステリーうまく融合してないかな。しかも小学生探偵。うーむ。「現実ってなんだ。世間ってなんだ。大人っていうのは本当に子どもよりも強い生き物なのか」いえいえ、子どものほうが強いでしょう。ただ「子どもの疑問に答えられる大人に」はなりたいものです。
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面白くは読みましたが… 小学生の冒険⁉︎怪異?ミステリ⁉︎ もう少しどちらかに大きく振って欲しかったなぁ。 期待が大きかったせいかちょっと残念。 まぁ好みによりますね。
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今村さん初読み。正直、真相がオカルトだったので、がっかり。途中までの七不思議の話は面白かったし、3人が仲良くなる様子もほのぼのしててよかっただけに、残念。あと、真理子さんは死ぬしかなかったのかなぁってもやもや
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読みごたえがあって面白かった。 子供3人組が頭が良すぎて、推理に関しては大人の設定でも違和感がないくらい。 続きがありそうな感じなので、これもシリーズ化するのかな?
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怪奇ミステリー。小6掲示係は中学並の行動力。全て知ると災厄,奥郷町七不思議。怪異を探り死の真相に近付く。犯人は見抜けなくて当然の存在。半身の懸念残る。
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この作者恐るべし。 1つの事件をきっかけに結託する3人の小学生。 果たしてただの殺人事件なのか、幽霊の仕業なのか。 様々な陰謀が交錯しあい、次第に真実が明かされていく。 と、ここまではよくある展開なのだが他の作品にはない要素が1つ。 それはズバリ作者が今村昌弘氏であるということ。...
この作者恐るべし。 1つの事件をきっかけに結託する3人の小学生。 果たしてただの殺人事件なのか、幽霊の仕業なのか。 様々な陰謀が交錯しあい、次第に真実が明かされていく。 と、ここまではよくある展開なのだが他の作品にはない要素が1つ。 それはズバリ作者が今村昌弘氏であるということ。 きっとこの作品を読んでいる人のほとんどが剣崎比留子シリーズを読んでいることと思う。 であればこの作者が書くミステリといえば、きっと前作品のような非現実的な要素が散りばめているに違いない、と思うだろう。(少なくとも自分はそうでした) 読了後、思えば自分はこの気持ちすら作者に想定されていたのだろうと酷く悔しい気持ちになった。 本当に最後の最後まで展開がわからない、ミステリを超越した作品だと思う。 伏線も随所に散りばめられていてミステリとしても完成度も高い。 ぜひ実際手にとって作者に翻弄されてほしい。
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