夜明けのすべて の商品レビュー
映画では主人公2人が科学キットを扱ったり、移動式プラネタリウムの活動をしたりする「栗田科学」の社員だったけれど、原作は釘や板などをホームセンター等に卸す「栗田金属」の社員というのが大きな違いだった。 そのため映画と比べて画的には地味であるものの、細やかに2人の心情が書き込まれてい...
映画では主人公2人が科学キットを扱ったり、移動式プラネタリウムの活動をしたりする「栗田科学」の社員だったけれど、原作は釘や板などをホームセンター等に卸す「栗田金属」の社員というのが大きな違いだった。 そのため映画と比べて画的には地味であるものの、細やかに2人の心情が書き込まれているので、映画で伝えたかったことの答え合わせのように楽しんだ。 「たとえ映画館に行けなくても、映画を見るよりも楽しい時間を過ごすことは不可能ではない。ほんの少し手をかければ、代替ではなく、特別な時間を作ることができる。」というメッセージは、映画よりも更に優しく、希望に溢れていた。 別に恋愛的には好きじゃないんだけど、だからこそ気軽に何でも話せる相手の大切さを思わされ、職場の何人かの顔が浮かんだ。
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映画をやるって聞いて 気になったから読んでみた 今まで読んだ本で1番読みやすかった本 すらすらと読めて気づいたら読み終わってた 面白い本ない?って聞かれたら これをおすすめする
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ないもの、出来ないことを数えて止まっているのではなくて、置かれた状況でできることを探して、試行錯誤していくことを教えてもらえる!
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PMSで感情を押さえられない藤沢美沙とパニック障害を抱えながら美沙と同じ職場で働いている山添。お互いの病気に気付き、少しずつ近づいて行く2人。パニック障害は聞いたことがあったけど、どんな病気かは知らなかったし、PMSについては聞いたこともなかったので、どんな症状なのか知れて良かっ...
PMSで感情を押さえられない藤沢美沙とパニック障害を抱えながら美沙と同じ職場で働いている山添。お互いの病気に気付き、少しずつ近づいて行く2人。パニック障害は聞いたことがあったけど、どんな病気かは知らなかったし、PMSについては聞いたこともなかったので、どんな症状なのか知れて良かった。自分や家族がいつ発症するかもわからないけど、障害と向き合いながら周りにも助けらて生きていく2人を見て明るい気持ちになった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
映画が良くて、原作も読んでみた。 私は躁鬱病で休職中。山添君に共感する。 このままずっとこんな感じで生きていくのかな。薬にいつまで依存し続けるのかなと…。 仕事好きだから戻りたいけど、無理はできない。 今の会社辞めなきゃいけないのかな、辞めたくないな。 病前の頑張る自分が好きだったけど、頑張ると悪化してしまう。頑張るなと周囲から言われる。 そんなの私じゃない。 今の生活に満足できないけど、悪化させないためには仕方ない。病気になる前の自分との決別。 人生への諦めと将来への希望を失った絶望感。 だからこそ、辻元課長の言葉に涙が止まりませんでした。 「どんな職場であろうと、嬉々としていろんなことをやろうとしている山添くんの姿が目に浮かびます。実際にその様に動けない状況であったとしても、君の心はいつだってそうしたがっているんだろうな。そう思っています。」 そうなんだよ。思うように動けないけれど、心はそうしたがっている。だから苦しい。 私は山添くんの様に諦めきれなくて、もがいている。(そして悪化させたりする。)でも、山添くんのようにささやかなできたをもう少し喜べるようになりたい。
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まぁまぁ。 2人の掛け合いがくすっと笑える。 個人的には、パニック障害やPMS、その他の個々が持っている病気や癖、コンプレックスに対してさほど偏見を持たないタイプなのであまり感情移入できないところがあった。 展開としては各章ごとで 主人公が変わっていく餅つきスタイル。 2人が...
まぁまぁ。 2人の掛け合いがくすっと笑える。 個人的には、パニック障害やPMS、その他の個々が持っている病気や癖、コンプレックスに対してさほど偏見を持たないタイプなのであまり感情移入できないところがあった。 展開としては各章ごとで 主人公が変わっていく餅つきスタイル。 2人がその時、どのような気持ちだったかを 次節ですぐに理解できる、 スカッとした小説だった。 展開も予想しやすく、読みやすい。 明けない夜はないということだが、 また明日も仕事であることから、 なんなら今に関しては明けないで欲しい。。 そんな簡単に世の中はうまく行きませんが。。
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社長の人の良さも会社の雰囲気も凄く伝わってきて、あっという間に読み終わりました。 心が温まりました。人の温かさを感じました。 藤沢さんの優しさはとても大きなものではなく、、 ローソンのおにぎりとかサントラCDとか小さいんだけど、そこには同情じゃない、はっきりとした愛情を感じれた。...
社長の人の良さも会社の雰囲気も凄く伝わってきて、あっという間に読み終わりました。 心が温まりました。人の温かさを感じました。 藤沢さんの優しさはとても大きなものではなく、、 ローソンのおにぎりとかサントラCDとか小さいんだけど、そこには同情じゃない、はっきりとした愛情を感じれた。しかも恋愛とかじゃなくて人としての愛情。そしてそれは山添くんも一緒。 終盤にかけて、1歩踏み出す様子がとても感動でした。とっても心地いいハッピーエンドでした。
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人に優しくしようと思える作品。 PMSで悩む女性とパニック障害で生きがいを失った男性が主人公のお話で、それぞれの症状がどういったものなのか勉強になったし、2人の生きづらさや苦悩がひしひしと伝わってきた。 お互いに助け合い補い合うこと、そして周りの人も理解しようと努力すること...
人に優しくしようと思える作品。 PMSで悩む女性とパニック障害で生きがいを失った男性が主人公のお話で、それぞれの症状がどういったものなのか勉強になったし、2人の生きづらさや苦悩がひしひしと伝わってきた。 お互いに助け合い補い合うこと、そして周りの人も理解しようと努力することによって、2人が少しずつ生きやすくなっていく描写を見て、こんな世の中になったらいいなと思った。 ただ、作中で「公表して楽になる人もいれば、誰にも気づかれずにいるほうが楽な人もいるから、難しいよね。」というセリフが出てきて、安易に理解したつもりになることも違う気がして、本当に難しいことだなと考えさせられた。 読了後、職場をたった1年で退職した女性のことを思い出した。 契約社員として来た彼女は、接客がとても上手で、周りの人とも良好な関係を築けているように見えたし、こんなに素晴らしい人材が契約社員なんて勿体ないとさえ思っていた。 しかし、不定期ではあるが、1週間程度長期で休むことが何回かあり、その理由が「季節の変わり目などに、気持ちが落ち込みやすい」とだけ言っていて、職場の人達も踏み込んで聞くことはできなかった。 次第に彼女に対する周囲の評価も変わっていき、声には出さなくても何となくそれが彼女にも伝わるような空気感になり、結果1年で退職していった。 彼女がどういった心の問題を抱えていたのかは結局わからなかったが、この本にもっと早く出会えていれば、もう少し寄り添えたのかなと思った。
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PMSのどうしようも無い辛さが描かれてて非常に共感した。パニック障害もPMSも自分で制御しようにもできなくて、でも万人には理解してもらえるわけもなく、耐えるしかないのがリアルだった。望んでもない自分の特性を理解して受け入れるのがどれほど難しいことか、でもそれを乗り越えると確実に人...
PMSのどうしようも無い辛さが描かれてて非常に共感した。パニック障害もPMSも自分で制御しようにもできなくて、でも万人には理解してもらえるわけもなく、耐えるしかないのがリアルだった。望んでもない自分の特性を理解して受け入れるのがどれほど難しいことか、でもそれを乗り越えると確実に人として強くなれる。考えさせられる内容だった。
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自分もそうだけど、理解されにくい病気になると分かって欲しいのに理解したと思われると腑に落ちないし、それは相手からしたら理不尽ってこともわかるんだけど感情が制御できないの負のループ。 諦めもするし楽しさもわすれる。本当にそう。 でもこの2人はやれることをやりきってるから、ここに辿...
自分もそうだけど、理解されにくい病気になると分かって欲しいのに理解したと思われると腑に落ちないし、それは相手からしたら理不尽ってこともわかるんだけど感情が制御できないの負のループ。 諦めもするし楽しさもわすれる。本当にそう。 でもこの2人はやれることをやりきってるから、ここに辿り着いたんだよなと。 自分の戒めにもなり、全く関係ない人には是非読めといいたい。
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