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マリエ の商品レビュー

3.7

185件のお客様レビュー

  1. 5つ

    26

  2. 4つ

    73

  3. 3つ

    71

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

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2024/09/16

香りって印象に残る。結構、微妙な匂いを嗅ぐのが好きなので、マリエの気持ちもわかるような気がするな。同年代や年上の友人、年下彼氏がいて恵まれていると思う。

Posted byブクログ

2024/09/14

結婚と恋愛の違い。家族と恋人の役割。それぞれの価値観。 自分より少し大人の感覚で、共感できない部分もあったけれど、それが歳を重ね、経験を積むということなんだなと思った。 マリエさんの自分を知ろうとする姿勢や周りの人との付き合い方、特に、本田さんとの向き合い方がとても好き。年下の...

結婚と恋愛の違い。家族と恋人の役割。それぞれの価値観。 自分より少し大人の感覚で、共感できない部分もあったけれど、それが歳を重ね、経験を積むということなんだなと思った。 マリエさんの自分を知ろうとする姿勢や周りの人との付き合い方、特に、本田さんとの向き合い方がとても好き。年下の恋人とのシーンはもどかしくなりつつも、きゅんとした。 そして、器用そうにみえて、時折、感情に振り回されて不器用になるところも好き。 P241の最後の1行がマリエさんらしい答えだなと思った。 時には遠回りになるかもしれないけれど、ひとつひとつ考えて、自分の心に正直に行動していきたいなと思った。

Posted byブクログ

2024/08/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者の「男ともだち」という作品がよくて、そこからファンです。 最近、久々に読んだ恋愛小説2冊が、両方評判はいいのに私にはぜんぜん合わなくてうーん、となっていた時に手に取ったのが本書です。 やっと自分に合う恋愛小説が読めました!! 夫から、恋愛がしたい、という理由で離婚を切り出されたアラフォー女子。 離婚後、ひとりって快適だなと思いつつも結婚相談所に入会したり、年下男子と恋愛したりしながら、自分を見つめなおし、幸せについて考えていく物語です。 快適だけど不安、という気持ちや、婚活で知り合った地味男子がいいだろうと思いつつ、年下イケメン男子に惹かれる気持ち、婚活仲間に、結婚は身売りと断言されたときの衝撃等々、オシャレ感のある雰囲気の小説だけどしっかりリアル。 恋愛に限らないけど、歳を取るほど日々を平穏に暮らしたくなる中で、つながりを手放したこその新しい出会い。。そういう思い切りが必要なタイミングもあるよね、とちょっと勇気ももらいました。

Posted byブクログ

2024/08/22

千早茜さん初読み エッセイようなちょっと大人の物語。 風や光、色や香りの描写が、作品に透明感や清々しさを与えていると感じる。 表紙の絵のように、リネンのカーテンを透かして朝日が差し込むベットルームも印象的だ。 桐原まりえは、恋愛したいという夫と離婚したばかりのアラフォー。 ゆる...

千早茜さん初読み エッセイようなちょっと大人の物語。 風や光、色や香りの描写が、作品に透明感や清々しさを与えていると感じる。 表紙の絵のように、リネンのカーテンを透かして朝日が差し込むベットルームも印象的だ。 桐原まりえは、恋愛したいという夫と離婚したばかりのアラフォー。 ゆるく進んでいく話かと思ったが、後半、恋愛と結婚の深い森の中に彷徨って行く。 7歳下の由井くんと恋人になってからも、結婚相談所で紹介された男性たちとお見合いをする、その意味がよくわからなかった。 恋愛とは、結婚とはと、価値観を問われ、何が正解かなんていうのは人の数だけあるのかもしれないと思う。 『私がパートナーに望むのは世界を共有することなのかもしれない』と言うまりえ。 難しいテーマなのでモヤッと終わった気がしないでもない。

Posted byブクログ

2024/08/19

千早茜さんの香りまで感じる文章に魅せられて、あっという間に読める。 ひとりになった清々しさが本当に素敵で、これは離婚したくなっちゃうわと思ったら、そうはいかず。 孤独死や世間体に恐怖して、尊先輩に言われたからと言い訳にして、婚活を始める。かと言って、香織ほどの迫られた感じもない...

千早茜さんの香りまで感じる文章に魅せられて、あっという間に読める。 ひとりになった清々しさが本当に素敵で、これは離婚したくなっちゃうわと思ったら、そうはいかず。 孤独死や世間体に恐怖して、尊先輩に言われたからと言い訳にして、婚活を始める。かと言って、香織ほどの迫られた感じもないから、今婚活してる40代が読んだら、どうなんだろう。恵まれているというか、世間知らずな感じすらある。 由井くんも世間知らずというか20代くらいに感じる。ほどよい距離感、ほどよい可愛さ。結婚はおそらく考えてなくて、恋愛をただ味わう感じ。そこがいいんだけれど、まりえが婚活をしていなくて、由井くんにだけ向かっていたら、重たくて逃げていたのではと思ってしまう。 私はまりえにひとりを謳歌してほしかったんだな。自分にはおそらくないであろうその自由さを読みたかった。

Posted byブクログ

2024/08/14

『透明な夜の香り』など香りに敏感で、色香を感じさせる千早茜さんならではの一冊でした。 結婚にあまり執着しなくなってきている最近の女性像が、素敵に生々しく表現されていました。少子化の一因、こういうところに表れるよなぁーなんて思いつつ。 短編集と思いきや、全部繋がっていて、とても面白...

『透明な夜の香り』など香りに敏感で、色香を感じさせる千早茜さんならではの一冊でした。 結婚にあまり執着しなくなってきている最近の女性像が、素敵に生々しく表現されていました。少子化の一因、こういうところに表れるよなぁーなんて思いつつ。 短編集と思いきや、全部繋がっていて、とても面白かった。「古文の授業、お見合い、紫陽花」辺りから俄然惹きつけられていった。 千早茜さんは、男性の色っぽさを描くのがお上手!色気を感じるものがどんどん少なくなっている時代に、千早さんの小説は貴重です。 読んで良かったです。

Posted byブクログ

2024/07/31

夜桜、紫陽花、金木犀。明確に名付けられる関係性でなくとも、世界の移ろいを共有したい、そう願うことが愛、なのだと思う。

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2024/07/28

夫から「恋愛がしたい」からと離婚を切り出され、2年半話し合った末に離婚をしたまりえ。 離婚届け提出した時も泣かないんだな。と言ってきたり、その後も何かと連絡をしてくるこの夫に若干の苛立ちを抱えつつ、、 なんかちょっとフラッシュバックしたのかも。やだ、やだ。 さておき、何故か婚活...

夫から「恋愛がしたい」からと離婚を切り出され、2年半話し合った末に離婚をしたまりえ。 離婚届け提出した時も泣かないんだな。と言ってきたり、その後も何かと連絡をしてくるこの夫に若干の苛立ちを抱えつつ、、 なんかちょっとフラッシュバックしたのかも。やだ、やだ。 さておき、何故か婚活を始めるまりえ。 7歳下の彼氏ができ、恋愛初期の甘々な期間を過ごすも、何故か婚活を続けた果てにばれるという。 とにかく美味しそうな小麦粉料理がたくさんでてきて、点心食べたいなぁーってなる。

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2024/07/28

もう人生に恋は必要ないと思っていたのに__40歳手前で離婚したマリエは結婚相談所に登録した。"効率的な恋愛"と"遠回りな恋愛"の対比が分かりやすい...マリエを通して色々と考えさせられました。先輩マキさんの言葉も素敵だし、千早さんの匂いや料...

もう人生に恋は必要ないと思っていたのに__40歳手前で離婚したマリエは結婚相談所に登録した。"効率的な恋愛"と"遠回りな恋愛"の対比が分かりやすい...マリエを通して色々と考えさせられました。先輩マキさんの言葉も素敵だし、千早さんの匂いや料理の描写も魅力的でした。

Posted byブクログ

2024/07/27

千早さんの作品は痛いほどに沁みてくる感情、温度や湿度、空気に漂う香りまで感じてしまうので没入感がある この作品でも特にそれを感じた 選択するということは「選ぶもの」があって、同時に「選ばなかったもの」もある どんな選択でも、自分の選択を信じていればきっと必要な出会いに導いてくれ...

千早さんの作品は痛いほどに沁みてくる感情、温度や湿度、空気に漂う香りまで感じてしまうので没入感がある この作品でも特にそれを感じた 選択するということは「選ぶもの」があって、同時に「選ばなかったもの」もある どんな選択でも、自分の選択を信じていればきっと必要な出会いに導いてくれると信じたくなった 手放すことの重みを感じられてこそ、新しい出会いや発見には大切な意味があって 自分が選んだものに囲まれて何を感じるか、 じっくり向き合いながらひとつひとつを大切に選んで生きたいなと感じさせてくれた本だった

Posted byブクログ