1,800円以上の注文で送料無料

近畿地方のある場所について の商品レビュー

3.6

1001件のお客様レビュー

  1. 5つ

    161

  2. 4つ

    346

  3. 3つ

    326

  4. 2つ

    85

  5. 1つ

    29

レビューを投稿

2023/10/24

2023/10/24 読了 とても面白い構成の本 非常に短編の集まりながら、ある地方についての厚みが増していく。ゾクゾクする感じも良い!

Posted byブクログ

2023/10/24

映像化不可の作品! 内容から袋とじまで全部読んできました。 怪談やオカルトで書かれる恐怖心に何度か震えましたが、やっぱりこれはフィクションだと思う。袋とじを開けるドキドキに見た光景は忘れられない、フラッシュバックしてくるぐらいに強烈です。夢に出てこないか心配ですが、とても楽しく読...

映像化不可の作品! 内容から袋とじまで全部読んできました。 怪談やオカルトで書かれる恐怖心に何度か震えましたが、やっぱりこれはフィクションだと思う。袋とじを開けるドキドキに見た光景は忘れられない、フラッシュバックしてくるぐらいに強烈です。夢に出てこないか心配ですが、とても楽しく読めたんじゃないかと思います。

Posted byブクログ

2023/10/23

読んでいくにつれ真相がわかっていくワクワク感と、その一方でもう後戻り出来ない恐怖感が押し寄せる1冊です! カクヨムで読んでいたのですが、多磨霊園▶︎多摩霊園の誤字は修正されているのでしょうか。

Posted byブクログ

2023/10/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ある地域にまつわる怪談を集めたというホラー小説。短い話で断片的にじわじわと核心に近づいていく。 前半は想像力を膨らませて不気味で怖かったが、理由が分かってしまうとそれが薄れてくるのを感じた。だが、最後にザッと回収していくので読後に嫌な怖さが残る。

Posted byブクログ

2023/10/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最近どうも群像劇に縁がある。 これ自体は別に群像劇ではないが、複数のエピソードに共通点があり、それが収束していく。短編だけではなく、それをちゃんとまとめてくれる役割がメインエピソードである『近畿地方のある場所について』にあるという意味では群像劇とか、探偵小説に近い構成ではある。 そしてメインがまとめてくれることにより、それぞれの短編を読んでなんとなく気持ち悪くなっている読者に追い打ちをかけてくれる。が、しっかりと関連付けられてしまうより、なんとなく気持ち悪いままの方がある意味怖いので、そういう意味では怖さは薄れる。というか、最初からホラーだとわかって読み始めてしまっている時点でだいぶ損をしている気もする。 そうか、となると、これを誰かに勧めるときにはホラー小説じゃなく、よくできたルポルタージュだよ、みたいに勧めた方が良いのかもしれない。まあ、帯にオカルトがどうのとか失踪したとか書いてるからバレバレな気もするが… でも、そう思うと装丁がすごくちゃんとしている。下手なところだったら「カクヨムで大人気のホラー連載が単行本化!最後の展開にゾクゾク!」みたいなクソみたいなコピーを帯につけてきそうなところだが、どこにもホラーであるとか、そういうのが書いていない。いっそ本当にただ失踪事件を追求する本に見えないことも…ない…ってことはないかさすがに。タイトルが訳わからなさ過ぎるし。 カクヨムの連載だったらしいので、それの読者はエピソードを一つ一つ更新されていくのを読んでいたわけか。それはそれで、一冊にまとまったものより受け取り方が変わっただろうな。 読んでてアレ?となったが、「『近畿地方のある場所について』4」が何度も出てくる。しかも徐々に内容が増えていく。書き直しているということだろうか。 そしてそういうのがわからないようにするためか、目次がない。とても良い。 読んでると怖さがじわじわと浸透してくるのか、頭の後ろらへんに変な感じがしてくる。楽しい。こういうのが個人的にホラーで好きなのかもしれない。ジャンプスケアは単にびっくりするだけなので、アレはホラーとは言えない。こういう、自分のいる世界を信じられなくなってくる感じがホラーだと思っている。 小説だとそもそもジャンプスケアさせようがないので、ホラー小説が好きで、ホラー映画やホラーゲームは嫌いなのかもしれないなぁ。 後半に出てくる全くわからない異言語のような呪文、よく見ると全部「ましら」が含まれている。前半にはない。これはまとめでも直接的には触れられてない。ゾクッとする。 ましらさまというと確かに猿だから、結局そういうのかと思ったら全然違って、でも最初の方に出てくるまっしろさまとか白い何かとも違うというオチになるけど、正直それも正しいのかどうかわからないまま、読者をモヤモヤビクビクさせながら終わるのがとても良い。 その存在に気づいた瞬間鳥肌が立った、黒い袋とじの中身を見てしまった。 最初はなんだ、ほんとに資料じゃないかと思ったが途中から様子がおかしくなり、最後のはもう夢に見そうで、うん、見なきゃ良かった。やはり文章よりも絵、写真のほうが脳裏に焼き付きやすいよなぁ。そのおかげで、文章やラフだけで説明されていたシールや、ダムの風景なども見てしまったかのように脳裏に浮かびはじめてしまう始末。 これを人に勧めるまでが色んな意味でワンセットなのかもしれない。 そして来月から近畿地方に引っ越しする自分。いやー、なんか、怖いな。

Posted byブクログ

2023/12/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

★3 文章によるモキュメンタリー どんなふうに? なるほど記事ふうだったり2ちゃんすれっどだったりか それぞれのエピソードがなんか懐かしい きさらぎ駅 くねくね 2000年初頭のオカ板のあの感じ まだあの頃は洒落怖とかなかった? 残り1/3くらいからだんだん興ざめというかトーンダウン 学校の九ふしぎのホラー作家女性が出てきてあれこれ説明するあたりからうーんなんだか緊張感がなくなったというか 無理やり各エピソードを繋げにいったというか 新興宗教に潜入取材をした女性ライターはあなたですよね → たしかに私は女性だ あちゃー この言い方はないだろう なんとなく私=男性と思い込んでたので叙述トリックではないがちょっとした驚きはあったんだが 前述のように書かれてしまうとそのトリックをいかにも強調するようになってしまっていかがなものか 山に誘うものが子どもを産んだことのない女性を狙うというところに繋がるんだが うーん なんだかなー ラストはけっきょく鬼?のような怪異の存在が示され これを読み進めることで怪異とのつながりが深まっていくという いわゆる「お憑かれさま」的なオチなのもちょっとものたりなかった 山を中心として西側東側でそれぞれの怪異エピソードが語られてきたわけだが 鬼のような怪異=霊的存在によるものの仕業で全体をまとめてしまったのが個人的好みとちょっと違ってて残念 そこは霊的存在を出さずに土地が持つ何らかの磁場というか力というか はっきりとさせずにヒントだけ出すほうがよかったな 霊的な存在を出しちゃうとそれによって「なんでもあり」になってしまうので 前半★4 後半★2 あわせて★3かな

Posted byブクログ

2023/10/20

昔から実話系怪談が好きなのですが、この本のような形式で書かれたものは初めてでした。如何にも、実際にあったことのように書かれていて、途中までノンフィクションかと思わされるほどでした。読み進めながら、色々と考察したくなるような構成になっているので、続きが気になって最後まで一気に読み進...

昔から実話系怪談が好きなのですが、この本のような形式で書かれたものは初めてでした。如何にも、実際にあったことのように書かれていて、途中までノンフィクションかと思わされるほどでした。読み進めながら、色々と考察したくなるような構成になっているので、続きが気になって最後まで一気に読み進めることができました。個人的に、ホラー小説の中ではかなりの良書です。

Posted byブクログ

2023/10/19

ここにも何度も書いているのだが、私はあまり前知識を入れずに書店で目についた書籍を購入する事が多い。 知らなかった。ホラー小説なんて知らなかった。 そして、バズっていた事も知らなかった。 ソフトなやつは読む事もあるのだが、「リング」を読んで以来夜トイレに行くのが怖くなるような作品...

ここにも何度も書いているのだが、私はあまり前知識を入れずに書店で目についた書籍を購入する事が多い。 知らなかった。ホラー小説なんて知らなかった。 そして、バズっていた事も知らなかった。 ソフトなやつは読む事もあるのだが、「リング」を読んで以来夜トイレに行くのが怖くなるような作品は読まないようにしていたのに。 怖すぎる。後半少し耐性がついてきた感はあったけれど、怖すぎる。 お風呂で頭を洗うのが怖いという感覚がよくわかった。 袋とじ、怖くてまだ開けられてません。

Posted byブクログ

2023/10/19

初めのドキドキ感が、後につれて薄れていく感じがします。悪くはないんですが、話が飛んで飛んでして、まとめまで、??が続くところもあります。 構成がもう少しまとまっていれば、読みやすいのかもしれません。

Posted byブクログ

2023/10/18

モキュメンタリーホラーの真骨頂 背筋さん、初めましての作家さんです。 リアルなのか、フィクションなのか わからない一冊でした。 でも、実際はフィクションですね。 モキュメンタリーホラーと言われるもので、 フィクションをドキュメンタリー風に見せる手法が使われています。 ※モ...

モキュメンタリーホラーの真骨頂 背筋さん、初めましての作家さんです。 リアルなのか、フィクションなのか わからない一冊でした。 でも、実際はフィクションですね。 モキュメンタリーホラーと言われるもので、 フィクションをドキュメンタリー風に見せる手法が使われています。 ※モック(模造品)とドキュメンタリーの造語 近畿地方のある一帯の地域が●●●●●で表現されていて、 そこにまつわる怪異について、短篇がたくさんあります。 絵が描いてあったり、インタビュー形式だったり、 SNSのスレッドのコメント調に書かれていたり、 本の形式が特殊だなぁと思いました。 短篇がありつつ、本筋が明らかになっていく、 みたいな構図で、 最終的に近畿地方のある場所で何があったのか? その事実がわかったとき驚愕します。 そして、本の最後にある袋とじが怖い。 ネタバレになるので細かくは言わないですが、 写真やポスターで、いかにも怪異って感じですね。 好きが分かれる作品だと思いますが、 個人的には面白かったです。

Posted byブクログ