近畿地方のある場所について

背筋(著者)

• 販売会社／発売会社: KADOKAWA
• 発売年月日: 2023/08/30
• JAN: 9784047375840

商品レビュー

2024/06/05

3.5

映画シライシサンのようなギミックではあるが、映画ほどインパクトはなく、中身もリアリティを出すためではあるが雑多な印象で呑み込みにくい。
前評判と序盤のワクワクは良かったが、それを超えてはこなかった。

2024/06/04

ホラーが苦手な上に夜中に読み始めたせいでものすごく怖かった。最近流行りのフェイクドキュメンタリー、所謂モキュメンタリーで、どの話も妙なリアリティがあってひたすらに怖かった。インタビューの書き起こしだったり、某掲示板のスレッドだったり、過去の記事だったり、形式を様々に変えて語られる恐怖体験の数々が読んでいる最中も読み終わってからも心にずーんと残留恐怖となって残っているような感じ。それぞれ題目も内容も違う話だが、根本では近畿地方のある場所●●●●●に繋がっており、同じ怪異に行き着くという都市伝説然とした作りで、本当に心霊番組をみているような気になった。ホラーが苦手な人は袋とじはぜったいに夜にあけないようにしてほしい。

2024/06/04

前評判で気になっていた本。
この表紙も嫌な雰囲気を漂わせて何か起こりそうだと感じさせ、怖いけれど手に取ったというのも事実です。
モキュメンタリーというジャンルなのですね。
読みながら、雰囲気に何か既視感のようなものを感じていて、そうだ！昔、怖いと思いながら読んだホラー小説『リング』に似ている、と。
過去の雑誌の記事や、事件の記事、言い伝え、七不思議ならぬ九不思議、SNSの書き込み、不思議な体験を見聞きした人のインタビューなど、色んな情報が少しずつ集まり、仄暗い雰囲気をまといながら徐々に一つの場所へと導かれます。
その場所で一体何があったのか。
呪い？のようなものが伝播したのか。
何か、含ませた感じのラストで、モヤッとしたところもあります。
しかし、何か分からないもの、存在を探していき、一つずつ核へ近づいていく経過は楽しめました。