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夫妻集 の商品レビュー

3.6

49件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    12

  3. 3つ

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2023/10/25

景談社という出版社に働く人達の夫婦関係を描いた短編集。 年代も置かれた状況も異なり、夫婦といっても本当に人それぞれだなと思った。 最近の小野寺さんの作品、こんな感じでさらっと終わるものが多い気がする。 少し前のものは、静かな中にももう少しドラマ性(いい表現が見つからないけど)があ...

景談社という出版社に働く人達の夫婦関係を描いた短編集。 年代も置かれた状況も異なり、夫婦といっても本当に人それぞれだなと思った。 最近の小野寺さんの作品、こんな感じでさらっと終わるものが多い気がする。 少し前のものは、静かな中にももう少しドラマ性(いい表現が見つからないけど)があったような。

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2023/10/25

2年前発表の「ミニシアターの6人」前後から作風や内容に物足りなさを感じつつも「次こそは…」などとモヤモヤしながらも期待を込めて「印税」を支払い続けていました。しかしながら「レジデンス」でついに堪忍袋の緒が切れてしまい、私の中では「大好きな作家さん」から「好きな作家さん」に降格し、...

2年前発表の「ミニシアターの6人」前後から作風や内容に物足りなさを感じつつも「次こそは…」などとモヤモヤしながらも期待を込めて「印税」を支払い続けていました。しかしながら「レジデンス」でついに堪忍袋の緒が切れてしまい、私の中では「大好きな作家さん」から「好きな作家さん」に降格し、「印税」を払うのをやめてしまいました。 それ以降発表の作品については一度ズレた相性はなかなか噛み合わず、新作発表毎に図書館で借りて読むものの私にとっては「普通の作品」としか成り得ませんでした。 今作も期待しないで読んでみたのですが、どうしたものか、会話のセンスや構成、更には他の作品とプチリンクしててニヤっとする場面もあったりして、まるで20代の頃大好きだった元カノに10年振りに偶然再会したかの様な作品でした。

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2023/10/19

夫婦を描いた連作短編。年齢と結婚歴で受け取る印象が変わるかな。夫婦って響きに新鮮さを感じさせるなんともいえないいい感じの作品でした。

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2023/10/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

江沢夫妻(というか江沢一家)が夫の決断をそれぞれ前向きにとらえるところ、佐原夫妻(というか佐原夫)が現実を受け入れるところ、少しネガティブからややポジティブへという小野寺イズムが感じられて楽しめた。

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2023/10/17

まぁなんとも印象に残らない話が多いかな。 「続きを読みたい!」って感じでもなくて 途中で読むのをやめました。

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2023/10/14

いろんな夫婦の物語。 結婚生活ってお互いの歩みよりや理解がないと続かない。 夫婦も相性だけでなく経済力も家事もどちらも納得できるかどうか… 4組の夫婦が直面する、結婚生活の危機。 どうなるのか、乗り切るのか…。 佐原夫妻〜娘が連れてきたチャラついた男が気に入らない夫。 足立...

いろんな夫婦の物語。 結婚生活ってお互いの歩みよりや理解がないと続かない。 夫婦も相性だけでなく経済力も家事もどちらも納得できるかどうか… 4組の夫婦が直面する、結婚生活の危機。 どうなるのか、乗り切るのか…。 佐原夫妻〜娘が連れてきたチャラついた男が気に入らない夫。 足立夫妻〜新婚早々、妻が単身赴任で名古屋に栄転。 戻ってくるのは2年先。子ども欲しいけど…どうする 船戸夫妻〜前の夫の子どもを連れての再婚。彼はどれだけ受け入れてくれるのか?不安はある。 江沢夫妻〜40代後半の夫が突然、植木職人になるために沖縄に行きたいと言う。その為に離婚してくれと…。中学になる娘と高校になる息子は…。 それぞれの夫婦の会話のテンポが良くて、読みやすさは小野寺さんらしい。 結局、夫婦で答えを見つけるところに優しさや温かさを感じて、ギスギスしたところや嫌な面を見ることなく良かったと思った。

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2023/10/10

タイトル通り、色んな夫婦の話。 それぞれの夫婦に問題が持ち上がる。当たり前だけど、夫婦の形は様々で、その夫婦にとっていい具合に丸く収まっていく。 テンポもよく読みやすかった。

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2023/10/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『「夫婦が十組いたら、十とおりのもめ方があるんだよね」とも昌康さんは言い、 「ということは、十とおりの収め方もあるのよ」とも瑞代さんは言った。』  四組の夫婦が直面する、結婚生活の危機。 佐原夫婦・娘が連れてきたのは、チャラ男⁈ 足立夫婦・新婚早々、妻が単身赴任⁈ 船戸夫婦・年下夫は、本物のパパになれる⁈ 江沢夫婦・息子の受験時に、沖縄で植木職人になると言い出した夫は正気⁈  夫婦にそれぞれの波はあるけれど・・・優しさ溢れる文章で、期待通りに落ち着くところが嬉しい。 安心の『夫婦集』でした。

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2023/10/08

好きな作家さんの1人。 夫婦どちらかが 出版社に勤める4組の夫婦の連作。 出版社の内情とかは興味深かったけど 小野寺さん独特の語り口調(話言葉)とやたらと漢字だらけのフルネームの人達がいっぱい出て来て みんな同じ人達に感じてしまいました。 主人公が読んでる本の中の人達迄のフルネ...

好きな作家さんの1人。 夫婦どちらかが 出版社に勤める4組の夫婦の連作。 出版社の内情とかは興味深かったけど 小野寺さん独特の語り口調(話言葉)とやたらと漢字だらけのフルネームの人達がいっぱい出て来て みんな同じ人達に感じてしまいました。 主人公が読んでる本の中の人達迄のフルネームとか説明とかそこまでいらないんじゃないかな

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2023/10/04

あ~、読んで良かったな。 これって、楽屋ネタ? コロナ禍、出版元を明らかにモデルにした出版社の社員夫妻 (社員はどちらかがだけ)を 主人公にした連作短編集。 真偽はともかく、出版社の業務内容やら入社試験やらまで明かされる。 どうやら作者自身を投影したらしい小説家まで登場する。 ...

あ~、読んで良かったな。 これって、楽屋ネタ? コロナ禍、出版元を明らかにモデルにした出版社の社員夫妻 (社員はどちらかがだけ)を 主人公にした連作短編集。 真偽はともかく、出版社の業務内容やら入社試験やらまで明かされる。 どうやら作者自身を投影したらしい小説家まで登場する。 女性に置き換えられているが小倉琴恵(オグラとオノデラ似てるよね)。 この小倉さんが『夫妻集』を執筆することになっている。 いろいろな夫婦。 新婚夫婦もいれば、離婚する夫婦も出てくる。 その読後感は幸せ。 長く続く会話の応酬はどなたかのお喋りを聞いているようで、 時に自分も参加の錯覚。 そうしてすっきりして、気づけば、主人公夫妻もすっきり・・・ わたしも、一気読みして、ああ面白かった、と、にっこり。 私にとって鉄板の小野寺史宜さん。

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