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夫妻集 の商品レビュー

3.6

52件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    27

  4. 2つ

    1

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2023/10/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『「夫婦が十組いたら、十とおりのもめ方があるんだよね」とも昌康さんは言い、 「ということは、十とおりの収め方もあるのよ」とも瑞代さんは言った。』  四組の夫婦が直面する、結婚生活の危機。 佐原夫婦・娘が連れてきたのは、チャラ男⁈ 足立夫婦・新婚早々、妻が単身赴任⁈ 船戸夫婦・年下夫は、本物のパパになれる⁈ 江沢夫婦・息子の受験時に、沖縄で植木職人になると言い出した夫は正気⁈  夫婦にそれぞれの波はあるけれど・・・優しさ溢れる文章で、期待通りに落ち着くところが嬉しい。 安心の『夫婦集』でした。

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2023/10/08

好きな作家さんの1人。 夫婦どちらかが 出版社に勤める4組の夫婦の連作。 出版社の内情とかは興味深かったけど 小野寺さん独特の語り口調(話言葉)とやたらと漢字だらけのフルネームの人達がいっぱい出て来て みんな同じ人達に感じてしまいました。 主人公が読んでる本の中の人達迄のフルネ...

好きな作家さんの1人。 夫婦どちらかが 出版社に勤める4組の夫婦の連作。 出版社の内情とかは興味深かったけど 小野寺さん独特の語り口調(話言葉)とやたらと漢字だらけのフルネームの人達がいっぱい出て来て みんな同じ人達に感じてしまいました。 主人公が読んでる本の中の人達迄のフルネームとか説明とかそこまでいらないんじゃないかな

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2023/10/04

あ~、読んで良かったな。 これって、楽屋ネタ? コロナ禍、出版元を明らかにモデルにした出版社の社員夫妻 (社員はどちらかがだけ)を 主人公にした連作短編集。 真偽はともかく、出版社の業務内容やら入社試験やらまで明かされる。 どうやら作者自身を投影したらしい小説家まで登場する。 ...

あ~、読んで良かったな。 これって、楽屋ネタ? コロナ禍、出版元を明らかにモデルにした出版社の社員夫妻 (社員はどちらかがだけ)を 主人公にした連作短編集。 真偽はともかく、出版社の業務内容やら入社試験やらまで明かされる。 どうやら作者自身を投影したらしい小説家まで登場する。 女性に置き換えられているが小倉琴恵(オグラとオノデラ似てるよね)。 この小倉さんが『夫妻集』を執筆することになっている。 いろいろな夫婦。 新婚夫婦もいれば、離婚する夫婦も出てくる。 その読後感は幸せ。 長く続く会話の応酬はどなたかのお喋りを聞いているようで、 時に自分も参加の錯覚。 そうしてすっきりして、気づけば、主人公夫妻もすっきり・・・ わたしも、一気読みして、ああ面白かった、と、にっこり。 私にとって鉄板の小野寺史宜さん。

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2023/10/04

タイトルの如く様々な夫婦の関係を描いた物語。主人公になる4組の夫婦は同じ出版社の関係者でお互いに交流があり、連作短編の形です。 なんかピンときませんでした。色んな意味で作り過ぎなのだと思います。 主人公たちの心の揺れ動き方がどこかグチグチと締まらないのです。感情に一生懸命理屈をぶ...

タイトルの如く様々な夫婦の関係を描いた物語。主人公になる4組の夫婦は同じ出版社の関係者でお互いに交流があり、連作短編の形です。 なんかピンときませんでした。色んな意味で作り過ぎなのだと思います。 主人公たちの心の揺れ動き方がどこかグチグチと締まらないのです。感情に一生懸命理屈をぶら下げてる感じで、その理屈がピンとこないのです。 妙に凝った構成も逆効果になってる気がします。作中に「あまり有名ではない作家さんの」と書きつつ、自作の夫婦三部作のタイトルや表紙の絵、さらにはあらすじまで登場させる。そうなると、この小説の中ではただの「通りすがりの人」がフルネームで現れたりすると、ひょっとして別作品の主要登場人物かと想像したりして、なんだか肝心なストーリーが薄まってしまいます。別作品の人物を登場させるのは山本幸久さんが得意な手法ですが、あのくらい軽く扱えば良いのでしょうが。。 そんなわけで夫婦の話はあまりピンときませんでしたが、出版社や編集者の仕事の話はなかなか面白かったです。この本の出版社は講談社。ぼかし表現でK談社→この物語の舞台は景談社はちょっと笑えました。

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2023/10/02

軽快すぎる会話の合間に過去作もさりげなく。いろんな夫婦に考えさせられるが、3作目ともなると、感動薄くなってくる。

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2023/10/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

それぞれの夫婦のあり方とつながり。 書き下ろし ・佐原夫妻 十月十六日(日) ・足立夫妻 十月から十一月 ・船戸夫妻 十一月から十二月 ・江沢夫妻 十一月から十二月  断章 小倉琴恵 十二月十六日(金) ・佐原夫妻 一月から五月  断章 小倉琴恵 十月十六日(月) 出版社を軸として、そこに勤める夫や妻たちが、それぞれの家族、夫婦の悩みを解決、模索していく。 その出版社の人事部長を務める佐原滝郞もまた、娘の交際相手のことで悩んでいたが、それぞれの夫婦の着地の仕方が、滝郎の心境の変化をもたらす。 唯一の独身の作家、小倉が締める味を出してるところがいい。

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2023/09/15

色々な形の夫婦がいて、それぞれの時間が流れている。 いい意味で考えさせられる。 ゆるい雰囲気の中でも刺さる言葉が節々にあってよかった。

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2023/09/14

人生いろいろ、夫婦もいろいろ。 四組の夫婦が直面した結婚の危機を通して家族の在り方が問われる。 佐原夫妻、足立夫妻、船戸夫妻、江沢夫妻、それぞれの夫婦に共通しているのは神保町にある大手出版社・景談社で働いている事。 まず、冒頭の佐原夫妻の会話がリアル。 娘が連れて来た婚約者は...

人生いろいろ、夫婦もいろいろ。 四組の夫婦が直面した結婚の危機を通して家族の在り方が問われる。 佐原夫妻、足立夫妻、船戸夫妻、江沢夫妻、それぞれの夫婦に共通しているのは神保町にある大手出版社・景談社で働いている事。 まず、冒頭の佐原夫妻の会話がリアル。 娘が連れて来た婚約者はお笑い芸人と役者を志望し+ユーチューバー。 娘の結婚相手として認めたくない父親と、好印象を抱く母親。 夫婦の気持ちはすれ違いギクシャクした日々を送る事になる。 夫婦といえど分かり合えない事は多々ある。 歩み寄る事や会話の大切さを身に染みて感じる読後。

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2023/09/10

 久々の小野寺作品。 夫婦の話の短編集集。いつものように人は繋がる。そしていつもの良いやつ&良い父と母。

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2023/09/03

みつばの郵便屋さんを彷彿とさせる語り口。と思ったら、みつばの郵便屋さんと同じ世界の話じゃーん。と思って、にやにやしながら、読みました。小野寺さんらしい、優しさに溢れるお話です。夫婦って、色々ありますよね。相手のこと、分かっているつもりで、分かってないこと、たくさんあります。

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