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不器用で の商品レビュー

3.8

44件のお客様レビュー

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2023/10/23

ニシダのファンで、楽しみに本を手に取りました! 作品が纏う鬱屈とした空気感は流石だと思いましたが、一文ごとの比喩が長く感じてしまい集中して読み切ることが出来ませんでした。。 YouTubeで本人より状況説明にこだわりを持っているという発言がありましたが、それにしても全てを丁寧に書...

ニシダのファンで、楽しみに本を手に取りました! 作品が纏う鬱屈とした空気感は流石だと思いましたが、一文ごとの比喩が長く感じてしまい集中して読み切ることが出来ませんでした。。 YouTubeで本人より状況説明にこだわりを持っているという発言がありましたが、それにしても全てを丁寧に書きすぎなのかなと。(丁寧すぎて1.2文中に同じ固有名詞が4回出てる箇所があり、もどかしい気持ちになりました…) 個人的には読み手に想像の余白を残してくれる文が好きなので、あまりマッチしませんでした>< 小説は好きになれなかったけど、ニシダのことは大好きです。

Posted byブクログ

2023/10/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ラランドの声溜めラジオいつも楽しく聴かせてもらっています!そのニシダさんが本を出されたと聞きましたので、読ませていただきました この本は5人のそれぞれの物語の短編集。 周りへの溶け込み方、考え方、感情の伝え方、生き方、恋人への想いの伝え方が不器用な5人の主人公たち。内容は暗めのお話ばかり。最後はどうなったかがわからないようなモヤっとする終わり方をするが、自分で想像して解釈するのもまた小説の魅力とも言える。しかし、この本の魅力はやはりニシダさんの言葉選びにあると思った。これまでに多くの本を読んできたニシダさんだからこそ、ところどころに面白い表現を用いて説明する。次回作では一つの物語として完結するものを読んでみたいと感じた。

Posted byブクログ

2023/10/01

短編集 中学生だったり高校生、教師など様々な主人公が不器用に生きている様子。 指が入っていた魚に驚いた「アクアリウム」が良かった。

Posted byブクログ

2023/10/01

短編小説5編からなる作品で、中でも『アクアリウム』と『テトロドトキシン』が自分には刺さった。 『アクアリウム』では冷めた男子高校生の孤独な心が訥々と語られていて終始低温な感じがよかった。物語の構成も、無自覚に人を馬鹿にしている自分に気がついていくというのも、よくある話ではあるけれ...

短編小説5編からなる作品で、中でも『アクアリウム』と『テトロドトキシン』が自分には刺さった。 『アクアリウム』では冷めた男子高校生の孤独な心が訥々と語られていて終始低温な感じがよかった。物語の構成も、無自覚に人を馬鹿にしている自分に気がついていくというのも、よくある話ではあるけれど丁寧に語られていた。終盤大学生になってから急にバランスを崩していく様子には、自分に重なるところがあり、面白く読むことができた。 『テトロドトキシン』では、まず虫歯を治さないことで死に近づこうとしているという発想が面白いと思ったし、何か自分と近いものがある気がした。舞台も同窓会に馴染めない主人公と、風変わりな女の子との会話が主軸になっていて、雰囲気があってよかった。最後に友情が芽生える流れも少し明るい気持ちになれてよかった。 どの短編も芸人が書いたとは思えないくらい描写がしっかりとしていて、語彙も多彩だし、さすが本好きを豪語しているだけはあるなと思いました。また新作が発表されたら読んでみたいです。

Posted byブクログ

2023/09/19

卑屈な主人公たち、でもすごくリアルで愛着がわく。ねっとり余韻の残る短編集。 めっちゃ面白かった。 ニシダすごい〜

Posted byブクログ

2023/09/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短編集としてすごく良き、下品な感じのニシダはあくまでカメラの前の一面だけであって、やはり何かしらのコンプレックスを持って生きて言葉を研いで来たんだなという印象 やはり売れてる人には売れてる人なりの器があるんやなぁ 意外とハッピーエンド寄りの終わらせて行く印象が多かったのが意外 にしても読んでて普通に面白かったし、結構展開がコロコロ進んで行くから読んでて気持ち良かった、振りとかに振り返らないというか なんか良い文字って感じ 良き

Posted byブクログ

2023/09/15

日常がこんな解像度で見えてるのか。ニシダやばし。 今まで実用書とか自己啓発本の類くらいしか本を読んでこなかった。表現力や日常を切り取る描写力みたいなものが希薄でコンプレックスだった。小説を読んでもっと文字を浴びたいと思ったことはなかった。そう思わせてくれたニシダ先生ありがとう。

Posted byブクログ

2023/09/13

ニシダさんの顔が一回も思い浮かばなかった。 芸人さんの小説は良い意味でも悪い意味でも「芸人が書いた小説」感が滲み出てしまうが、ネタを書かない方だということが良い方向に働いた+読書家であることが遺憾なく発揮されている小説だった。 間違いなく又吉さんに次ぐ小説家芸人になると思う。...

ニシダさんの顔が一回も思い浮かばなかった。 芸人さんの小説は良い意味でも悪い意味でも「芸人が書いた小説」感が滲み出てしまうが、ネタを書かない方だということが良い方向に働いた+読書家であることが遺憾なく発揮されている小説だった。 間違いなく又吉さんに次ぐ小説家芸人になると思う。 小説家さんの文章となんの遜色もなかった。 ストーリーや展開に何かアイデアがあったりするわけではないが、普段のニシダさんのキャラクターからは想像もできないほど魅力的な登場人物ばかりでした。

Posted byブクログ

2023/09/11

ラランド・ニシダの初の小説集ということで若干舐めてかかってしまったけど、収録されている5篇とも私小説的な人間臭さと文章としての読みやすさを兼ね備えていて、大変素晴らしかったです(「テトロドトキシン」が特に好き)。これは間違いなく「文才」というやつなのでは。

Posted byブクログ

2023/08/31

芸人、ラランドニシダさんの短編集。 描写が繊細でワードセンスの良さが際立ってた。女性主人公の物語もあったけど、共感できる程、心理描写もうまい。ニシダさんの独特な表現力、世界観に引き込まれてあっという間に読み終えちゃいました。

Posted byブクログ