不器用で の商品レビュー
芸人さんの本だと思って読んだら本当に面白くて予想以上でした。 どの話もタイトルどおり不器用で人間くさくてだからこそどこか共感できて愛すべき人物たちが浮かんできます。 表現や言い回しが巧みで、すらすらと読み進めました。 クズ男と言われているけど、こんなに言葉使いが上手だからヒモにな...
芸人さんの本だと思って読んだら本当に面白くて予想以上でした。 どの話もタイトルどおり不器用で人間くさくてだからこそどこか共感できて愛すべき人物たちが浮かんできます。 表現や言い回しが巧みで、すらすらと読み進めました。 クズ男と言われているけど、こんなに言葉使いが上手だからヒモになったりするほど女の子の心をくすぐるのかな?とすら思いました。
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ニシダが好きだから読んだ短編集。 普通思いつかない設定の話が多い。 ストーリーは暗いけど、情景の説明が美しい。
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昨年からラランドのことが好きになり、そのタイミングでニシダが執筆した短編集がまとまった「不器用で」が発売された。僕はとても嬉しく、本書を読むのを楽しみしていたファンである。 本書を読んだ感想としてニシダは比喩表現が他の作家さんとは違うなと感じた。そこが非常によく言葉巧みであった。...
昨年からラランドのことが好きになり、そのタイミングでニシダが執筆した短編集がまとまった「不器用で」が発売された。僕はとても嬉しく、本書を読むのを楽しみしていたファンである。 本書を読んだ感想としてニシダは比喩表現が他の作家さんとは違うなと感じた。そこが非常によく言葉巧みであった。また、情景を丁寧に説明しており頭の中で容易に想像できた。各短編の中で登場人物の様々な心情が読み取れて面白かったです。 一ファンとして、これからも作家ニシダの活躍に期待したいです。 p.s. 本書を全て読み終わった人は表紙にも注目してみて!! 気付けることがあると思います。僕は読み終わった後に本を閉じて表紙を見た時にはっとしました。
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ラランドが好きで買った一冊。 5つにわたる短編集で、情景描写ともに心理描写も細かくリアルで物語に没入しやすかった。 ニシダは何冊も小説を読んでることから表現方法のレパートリーが多く、YouTubeやラジオを聴くと表面上は芸人としてのフランクやユーモアはありつつも、根は根暗で小難し...
ラランドが好きで買った一冊。 5つにわたる短編集で、情景描写ともに心理描写も細かくリアルで物語に没入しやすかった。 ニシダは何冊も小説を読んでることから表現方法のレパートリーが多く、YouTubeやラジオを聴くと表面上は芸人としてのフランクやユーモアはありつつも、根は根暗で小難しそうな性格、笑という偏見があったので、卑屈で難解な文章を書くのかと思いきや、読みやすく没入感もあるしっかりとした小説だった。面白かった。 短編「テトロドトキシン」の私の「単純な動作に意味が与えられた気がした」というセリフがすごく素敵に思った。言葉の知る楽しさの醍醐味の一つなんだろうなって。座敷の縁の靴を履くところの式台や、電車内の手すりのことをスタンションポールなどなど、自分も初めて知った言葉なので今度ぜひ飲み会の機会がある時に式台を感じながら靴を脱ごうと思った笑。 ↓この表現すごい好き。歯が痛い時に使おうかしら。 p124. その時、左顎の辺りを瞬時に冷感が走った。 大きな金属の塊にむき出しの神経がもたれかかったような、痛さと冷たさがやってきた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
末恐ろしい才能を感じた。 圧倒的表現力と、予想ができない物語の展開。マジで天才だと思うし、いずれ何かの純文学の賞を取るだろう。 五話からなる短編集だが、どの話もめちゃくちゃ面白かった。 ジュニアさんが絶賛した理由がわかる。 ———あらすじ(公式より)——— 鬱屈した日常を送るすべての人に突き刺さる、ラランド・ニシダの初小説! 年間100 冊を読破、無類の読書好きとして知られるニシダがついに小説を執筆。 繊細な観察眼と表現力が光る珠玉の5篇。 「遺影」 じゃあユウシはアミの遺影を作る担当な――。中学1年の夏休み、ユウシはクラスでいじめられている女子の遺影を作らなくてはいけなくなった。 貧しい親のもとに生まれてきたアミと僕とは同じタイプの人間なのに……。そう思いながらも、ユウシは遺影を手作りし始める。 「アクアリウム」 僕の所属する生物部の活動は、市販のシラス干しの中からシラス以外の干涸びた生物を探すだけ。 退屈で無駄な作業だと思いつつ、他にやりたいこともない。同級生の波多野を見下すことで、僕はかろうじてプライドを保っている。 だがその夏、海釣りに行った僕と波多野は衝撃的な経験をする。 「焼け石」 アルバイト先のスーパー銭湯で、男性用のサウナの清掃をすることになった。 大学の課題や就職活動で忙しいわたしを社員が気遣って、休憩時間の多いサウナ室担当にしてくれたらしいのだが、新入りのアルバイト・滝くんは、女性にやらせるのはおかしいと直訴したらしい。 裸の男性が嫌でも目に入る職場にはもう慣れた、ありがた迷惑だと思っていたわたしだったが――。 「テトロドトキシン」 生きる意義も目的も見出せないまま27歳になり、マッチングアプリで経験人数を増やすだけの日々をおくる僕は、虫歯に繁殖した細菌が脳や臓器を冒すと知って、虫歯を治さないという「消極的自死」を選んでいる。 ふと気が向いて参加した高校の同窓会に、趣味で辞書をつくっているという咲子がやってきた。 「濡れ鼠」 12歳年下の恋人・実里に、余裕を持って接していたはずの史学科准教授のわたし。 同じ大学の事務員だった彼女がバーで働き始めてから、なにかがおかしくなってしまった。 ある朝、実里が帰宅していないことに気が付いたわたしは動転してしまう。 ———感想——— 「遺影」「アクアリウム」「焼け石」「テトロドトキシン」「濡れ鼠」、どれも抜群に面白く、読み応えがある。 全く予想できない展開が続き、結末に毎回うならされた。終り方はもう芸術の域。 描写の細やかさ、他の誰かがしてそうな言い回しは使わないというこだわりも随所に感じられた。 そして最も読者の感覚に近そうな、共感を得られそうな「濡れ鼠」を一本目に持ってこない構成にも驚く。 僕なら五本揃った時点で、これを一本目にしただろう。 漫才でのツッコミの立場、クズ芸人としてのキャラクター、この本を読んだら相乗効果的に、それら全てに深みが増すと思う。 これからの活躍に期待しかない。
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ニシダさんが好きだから読んでみた。 ニシダさんは頭が良いから難しい文章なのかと思っていたけれど、とても読みやすくてサクサクと読むことができた。 中でもアクアリウムが1番好きだった。自信はないのにプライドが高い彼。本当は自分が一番下の存在だって気付いている。けれど、そんな自分に病名...
ニシダさんが好きだから読んでみた。 ニシダさんは頭が良いから難しい文章なのかと思っていたけれど、とても読みやすくてサクサクと読むことができた。 中でもアクアリウムが1番好きだった。自信はないのにプライドが高い彼。本当は自分が一番下の存在だって気付いている。けれど、そんな自分に病名を付けてもらったり、波多野をそれよりも"下"の存在だと認識することによってなんとか生きながらえていた。でも、あの事件がきっかけで自分が人間以下であることに気付いてしまった。 社会人1年目の私は仕事ができなさすぎて病院に駆け込んだり劣等感で押し潰されて死にたくなることがあった。彼と同じで病名を付けてもらうことで自分が仕事をできない理由を作った。防衛本能なのだと思う。彼と自分が重なり、特に後半は読んでいて辛かった。 それでも多分、何度も読むんだろうな。
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帯コメントにも書いてあるけど、いい意味で普通というか、芸人らしさとか特定の癖みたいなのが感じられず、純粋に読み物として楽しめる作品。 ただしその中でも『テトロドトキシン』は著者の体重が乗っているのを感じられるエピソードで一番わかりやすく面白かった。 ”空がオレンジに染まる、その...
帯コメントにも書いてあるけど、いい意味で普通というか、芸人らしさとか特定の癖みたいなのが感じられず、純粋に読み物として楽しめる作品。 ただしその中でも『テトロドトキシン』は著者の体重が乗っているのを感じられるエピソードで一番わかりやすく面白かった。 ”空がオレンジに染まる、その少し前の一番見どころのない状態だった” この世界の見方が特に新鮮だった。
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ニシダ本人が好きだから気になってたけど、noteで公開してるあらすじを読んでみて、買うって決めました。^_^ 私が短編集ばっかり読んじゃうのには、腹八分目の食事がいちばん心地いいってやつと同じで。 短編集の中でも印象が薄い話って必ず出てくるんだけど、この本はそれがなかった。結構...
ニシダ本人が好きだから気になってたけど、noteで公開してるあらすじを読んでみて、買うって決めました。^_^ 私が短編集ばっかり読んじゃうのには、腹八分目の食事がいちばん心地いいってやつと同じで。 短編集の中でも印象が薄い話って必ず出てくるんだけど、この本はそれがなかった。結構自分好みだったんだと思う! 著者の書く結末がどんなものかなって思って次回作も楽しみです。ニシダ、長編も読んでみたいよーーー! メモ:初めて読む人の本って書き方に慣れないから、やっぱりちょっと冒頭から頭に浸透しにくくて、世界観に入りづらいよね〜、
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ラランドが好きで気になって購入。 描写細かくてすごいなーリアルだなーと思った。ニシダってお金持ちの家庭育ちなのになんで団地家庭についてこんな書けるのか気になったけど、友達に聞いたり実際ハンズで遺影の作り方聞いたりしたらしい、笑 あとは多分今まで読んできた本の量がすごいから書き方と...
ラランドが好きで気になって購入。 描写細かくてすごいなーリアルだなーと思った。ニシダってお金持ちの家庭育ちなのになんで団地家庭についてこんな書けるのか気になったけど、友達に聞いたり実際ハンズで遺影の作り方聞いたりしたらしい、笑 あとは多分今まで読んできた本の量がすごいから書き方とか上手いな、これ読んだあと、歯の治療行こうと思った
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おもしろかった。文章がとても上手だった。ぼくの好きな細かい描写。本を読んでいることを忘れるような没頭感。 最近はほぼ毎日ラランドに触れている。ご飯中はララチューン、歩行中は月の兎。何で好きなのかはまだ言語化出来ていないけれど、ラランドが好きだ。 どの立場で言ってるんだと思うけれど...
おもしろかった。文章がとても上手だった。ぼくの好きな細かい描写。本を読んでいることを忘れるような没頭感。 最近はほぼ毎日ラランドに触れている。ご飯中はララチューン、歩行中は月の兎。何で好きなのかはまだ言語化出来ていないけれど、ラランドが好きだ。 どの立場で言ってるんだと思うけれど、ニシダさんは本当にたくさんの本を読んできたんだなと思った。ぼくももっと読みたいなとも思った。 きっと2冊目も出してくれるだろうから、今から楽しみ。そういえば、新刊を自分でお金を出して買ったのが久しぶりだった。それくらい読みたい本だった。
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