領怪神犯(2) の商品レビュー
ついに明かされた過去。 対策本部の切間、烏有、冷泉、凌子など現代に連なる過去の人物が活躍した時代。それは恐ろしい宿命の物語だった。 創設者とは?そもそも対策本部とは? まだ明かされていない謎は3部作の最終巻である次巻に託されることになっている。 過去編から現在に戻る物語は奥行きが...
ついに明かされた過去。 対策本部の切間、烏有、冷泉、凌子など現代に連なる過去の人物が活躍した時代。それは恐ろしい宿命の物語だった。 創設者とは?そもそも対策本部とは? まだ明かされていない謎は3部作の最終巻である次巻に託されることになっている。 過去編から現在に戻る物語は奥行きができて俄然面白い。 次巻が楽しみだ。
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神々による超常現象、領怪神犯。 領怪神犯の特別調査課の課員である片岸と宮木は、組織が秘匿するある神の真実に触れてしまう。 その20年前、詐欺で捕まった青年・烏有は、霊的なものを見ることができる力のため、組織の前身である「領怪神犯対策本部」に入れられ、元刑事の切間と、民俗学者の凌子と共に各地の怪奇現象を追っていくが……。 「カクヨム」発のシリーズ第二巻。 今回は、前作から20年前、警察の管轄下だった組織の前身時代のお話がメイン。 組織で利用していた神の存在や、人間関係など、1巻時点で引っ掛かりがあったような部分がすっとはれた気がします。 一巻だけでもすごい好きでしたけど、一気に世界が広がった感じ。 烏有と切間のバディ関係も凸凹でありながら互いに素直ではない思いやりがあって素敵。最終巻である三巻も楽しみです。 ちなみにめちゃくちゃニッチな個人的アピールポイントなんですけど、こちらの巻、蚕の神様が出てきます。 私、虫が得意なわけではないんですが蝶や蛾、蜘蛛は結構好きで、中でも蚕がかなり好きなんですよね。絹をとるためのカイコガ。人間のお世話がないと生きられない、野生回帰能力を完全に失った唯一の家畜化動物。白くてころっとかわいくて、羽があるのに飛べなくて、成虫は口すらなくて、筋力が弱いために自力で木につかまっていることもできないという、そんな弱くて儚い子です。土地によっては養蚕信仰等もあったりします。 そんな蚕の神様・くわすの神がとっても優しくかわいい領怪神犯2巻、おすすめです。
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いきなり20年前のお話。 過去に何が起こり、今に繋がるかが紐解かれる。 1巻からちょいちょい出てきた不可思議な会話の理由がちょっとずつ姿をみせるドキドキなストーリー。 時間軸の表記が何故下二桁のみだったのか衝撃をうけました! 真実を把握している人物は何人いるのか……気になって読み返しました。 領怪神犯、このタイトルが生きてきますね!!
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「善とも悪とも呼ばず、人智を超えて人間たちの日常に亀裂を入れる、奇怪にして不可侵のおぞましい神々とその奇跡を私たちは〝領怪神犯"と呼んでいるの」 やっぱそう来たかー もうセオリー通りよね ありきたりの展開ですよ でもそれが超おもしれー! ってことで第1巻から遡ること...
「善とも悪とも呼ばず、人智を超えて人間たちの日常に亀裂を入れる、奇怪にして不可侵のおぞましい神々とその奇跡を私たちは〝領怪神犯"と呼んでいるの」 やっぱそう来たかー もうセオリー通りよね ありきたりの展開ですよ でもそれが超おもしれー! ってことで第1巻から遡ること20年前の組織が描かれます つまり、今なんでそんなことになってんのー?ってのがちょっとだけ明かされるわけよね なんで領怪神犯の調査しかしてないのー?って答えは簡単もうめちゃくちゃ簡単 それはね…主人公たちが下っ端だからーw そりゃそうでしょうよ! 日本滅ぼしかねない神様とか出てくるのよ?国の機関がほったらかしのわけないでしょーが! で、じゃあ上の人たちは何してるの?ってことの一端が明かされるわけですが、さらにその上の方では…もうさらにきな臭いことがありそうでってのが第3巻になりそう うーん、これ絶対アニメ向きだわ 短編一本が調度30分くらいになりそうだし 土着の神様たちのビジュアルがすごい良さそう と、とにかく今言えるのは3巻まで借りといて良かったーってこと! ナイス自分!グッジョブ自分!
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前作の20年前の話。 切間と烏有のバディが領怪神犯を調査していく。 民俗学ミステリー。 この作品の世界観に一気に引き込まれた。 気持ちいいくらい伏線が回収されるのでページを捲る手が止まらなくて一気読み。
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1巻の終わりで語られた驚愕の事実を振り返る巻。 前作とは違うバディ(烏有と切間)で戸惑ったが、読み終えてみると非常に魅力的なバディだった。 調査するだけの組織…20年前にこのような事があり、意図的に改変された組織であったと考えると切ない。向こうに取り残された者達は幸せそう(?)で...
1巻の終わりで語られた驚愕の事実を振り返る巻。 前作とは違うバディ(烏有と切間)で戸惑ったが、読み終えてみると非常に魅力的なバディだった。 調査するだけの組織…20年前にこのような事があり、意図的に改変された組織であったと考えると切ない。向こうに取り残された者達は幸せそう(?)で、帰ってきた者達は辛さを抱え生きていく。件や蚕神を始め民俗学を取り入れるお話としても深みを増している。 粒あん入りの鯛焼きや、醤油ラーメンに半チャーハンが食べたくなるね。
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一作目の過去の話。 なぜ記録することに固執するのか、キャラのダメ押しのような描写の意味がわかる。 神を作り上げて、自分たちの都合の良いように作り変えて管理利用する。全体像さえわかっていないのに。 を読むと、科学も一つの宗教である。がよくわかる。ルールがわからないがルールにそう科学...
一作目の過去の話。 なぜ記録することに固執するのか、キャラのダメ押しのような描写の意味がわかる。 神を作り上げて、自分たちの都合の良いように作り変えて管理利用する。全体像さえわかっていないのに。 を読むと、科学も一つの宗教である。がよくわかる。ルールがわからないがルールにそう科学と違って、神にルールはあっても知らぬ間に変わっているのでより扱いがむずかい。はずなのになぜ神を扱えると思うのか。人のみであることには変わらないのに。神に対す畏れわ繰り返すのは、多分そういう人間を生み出さないためなのだと振り返る。 好きなのはすずなりの神。
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一作目の20年前の設定。 読み始めは意味がわからなかったけど、読み進めるうちに繋がってきて鳥肌ものだった。 凌子がどこか胡散臭く感じたのはそーゆーことだったのか。 ラストの展開はもう怒涛の勢いで引き込まれる! 次がラストで完結とのことだけどこれで終わるの? もっと読んでいたい。
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2024/06/04 読了。 図書館から。 前から気になっていて、 怪異系の話が読みたくなったので借りてみたけれど、 思ったような怪異譚では無かった…。 神様相手ならそうそう手は出せないもんね…。 しかも2巻を先に読んでしまっているので、 前提が分かってないかも…。 切間さんは、現在、切間(烏有)なのね。
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