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心臓の王国 の商品レビュー

3.8

66件のお客様レビュー

  1. 5つ

    20

  2. 4つ

    16

  3. 3つ

    19

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    3

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2024/02/18

メディアワークス文庫とかで出したほうが良かったんじゃないかな〜新潮社nexとか。本好きには察してもらえると思うけれど、そんな感じのライトな文章。悪くなかったのだけれど、同じテーマでもっと重厚な文章で読んでみたかった。

Posted byブクログ

2024/02/13

前半部分の表現が駄長で、途中で飽きそうになった。その割には、物語が進展する後半は早足気味。個人的には好みではなかった。

Posted byブクログ

2024/02/13

登場人物の名前がアストラル神威と、にしうりうれたろう。ラノベ風の文章。 これは苦手なやつだ、と思いました。まあ、とりあえず読んでみようと。 読めば読むほど分からなくなる(いい意味で) 続きが気になって仕方ない。 読み終えた今、胸がいっぱいです。 「めっちゃ良かった」しゅぽっ!

Posted byブクログ

2024/02/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

鬼島鋼太郎。17歳。 夏休みのある日、ロングヘアーで白いワンピース状の服に身を包む美青年と橋の上で出会う。 「アストラル神威」と名乗る彼は、『せいしゅん』をするために橋の上から川に飛び込んで溺れそうに。 数日後、神威が鋼太郎の通う高校の同クラスへ転入してくる。 青春を謳歌しようとする神威に巻き込まれながら、鋼太郎と高校生活を送り始める。 神威が乱入したことにより、鋼太郎の人生は大きく変わり始める。 妹の宇以子(うーちゃん)は心臓移植しか生き延びる手がなくて。 それを疎ましいと思う自分が嫌な鋼太郎は、仮面を被っていた。 それを純真に神威が引っ剥がす。 引き換えに、神威の過去を見せつけられる。 生体ドナーとして生きてきた過去。 あちこち傷だらけで、眼球さえも片方無くて。 神威と鋼太郎のアンダーグラウンドの言い争い。 コレが響く。刺さる。 美しい物語は確かに正論だ。 けれど言い表せないモヤモヤもあるのだ。 全てを是としてしまうと、生きてる事を非としてしまう。 神威の転校(行方不明状態)を打破するために、入念に準備して実行しようとした鋼太郎。 大怪我をして、打破を諦めかけた時。 妹がもたらした紙と、tvで見てる臓器売買のニュース。 そこには「しょけーい」、「しゅぽっ!」の発言。 鋼太郎は神威を迎いに行くため、歩き出す。 ゆゆこ氏の軽いノリから始まって・・・ かなりダークなネタ扱ってるな〜って。 第三章から、一気に持って行かれました。 ここはホントにノンストップで。 頭の中は超特急で回ってるのに、気持ちが追い付かない。 楽しかったです。

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2024/01/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ブロマンス小説が読みたくて手に取った。序盤からラノベ的な文章の青春小説で、高校生のやり取りを読むのがしんどく挫折しそうになったが、この後に展開していくのを期待して読んだ。 命に関しての倫理的な問題、心臓移植、臓器売買、新興宗教、終盤に物語が一気に動き出しすごかった。 これはアニメで観たい。

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2023/12/31

途中まではただただ、一体何を読んでるんだ??これ、最後まで読み切れるやろうか…といったよく分からない感じだった。 三章に入ってようやく面白くなってきたー! 391ページに息を呑む展開!!! 403ページでぐっと掴みこまれた感じ。 全然510ページ。 とんでもなく長ーい前フリ、もう...

途中まではただただ、一体何を読んでるんだ??これ、最後まで読み切れるやろうか…といったよく分からない感じだった。 三章に入ってようやく面白くなってきたー! 391ページに息を呑む展開!!! 403ページでぐっと掴みこまれた感じ。 全然510ページ。 とんでもなく長ーい前フリ、もうちょっとコンパクトにして、391ページ以降をもっと広げて欲しかったなぁ。

Posted byブクログ

2023/12/13

文章に慣れるまではこのノリは若い! でも、読み進めるほど引き込まれて行って、 後半はぼろぼろ泣いた ブロマンス小説!って何も考えずに読み始めたけど、 こんなに深くて考えさせられるなんて 思ってもみなかった

Posted byブクログ

2023/11/12

軽いノリとテンポで始まり、アニメを見ているかのようなハチャメチャ青春小説かと思いきや...3章での怒涛の展開に心を掴まれた。自分の「本当」を否定し続ける苦しさ、大切な人の「本当」が分からないもどかしさ、前2章があるからこその切ない痛みを感じることが出来た

Posted byブクログ

2023/11/10
  • ネタバレ

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独特の文体で、最初の25ページくらいは 「私はこの本を読み終えることができるのだろうか…(疲れる)」「おばさん、もう若者言葉についていけんわ…」 という気分でした。 が、結論。読み終えました。しかもなかなかの勢いで。 読みにくいと思っていた文体も、せいしゅんの1ページのようだったし、 いきなり普通の文体になると、空気が変わるというか、温度差にやられました。 高校二年生、17歳の夏。鬼島鋼太郎が出会った怪しすぎるアストラル神威と過ごしたせいしゅんのお話。 神威はどっからどうみても変人で、まるで怪しい新興宗教の信者みたい。そんな神威になぜか懐かれた鋼太郎が、今まで隠してきたこと、見ないでいたことを見つめ直していく。鋼太郎の妹は、生まれつき身体が弱い。それを隠して生きていた鋼太郎の、友情と恋と、自分を自由に解き放つ物語……だと思ってたら、最後の最後で大ドンデン返し。神威はマジもんの相当ヤバめの新興宗教の犠牲者で、そこでの教えは「あげれることができれば、愛される。子供は愛されるために生まれてきた」そういうわけで、そこに来た子供たちは健康体でありながら、臓器を一つずつ売られ、最後は心臓をあげて、いなくなっちゃう。 そんな恐ろしいところから、逃げそびれて死んだ神威の復讐を誓った鋼太郎だったけど、そのために自分の全てを殺してきた鋼太郎だったけど、不慮の事故で障害者となり、計画がぱあに。 復讐さえも遂げられず、惰性で生きていた鋼太郎が、もう一度、神威と出会う……んだよね? という話。 なんかすごかった。 でも、せいしゅんの、変なノリと奇跡みたいな輝きを思い出した。 そういえば、あの頃はお互いしかわからない不思議なノリで笑い合って、はしゃぎあって、ずっとずっと楽しんでた。 人を傷つけることもあったけど、苦しくてどうしようもない時もあったけど、それもまとめてぐちゃぐちゃにせいしゅんだったなあ。 あの苦しみに戻りたいとは思わないけど、最高に楽しかったなあ。 そんなことを思い出した。 この文体は、それを伝えるためにこうして書かれていたのかも。 渡辺、渡邊、綿鍋の、無印、旧字体、オルタナティブって最高やろ…と思いながらおりました。 オルタが歌上手いのも謎すぎる。ヒャーハッってなんなの……wwwwwww 巴への告白シーン、マジで震えました。みんなが巴のことを理解して、そのままの彼女を認めていくシーンとかも胸熱すぎる。巴がみんなに母親の病気を告白したのもカッコよかった。そして、みんなが一体となったのも。 本当に胸熱。せいしゅん!! そこからの怒涛の展開(神威の秘密まで)は凄かったね… 巴と鋼太郎は何にもならなかったね。でも、鋼太郎は神威がいなくなったあの日に大切なものを全て無くしてしまったんだよね、きっと。だから、恋愛なんて出来なくなっちゃったんだよね。 また二人が出会えて、良かった。 万人ウケするとは思わないが、これは確かに素晴らしい名作です。

Posted byブクログ

2023/12/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本当の自分の話、うーちゃんを探すところから神威の秘密で号泣。なんの涙なんだろう。鋼太郎の気持ち、言葉が痛いくらいに刺さった。神威の秘密は現実感なくてそこから急展開すぎて驚いて、エンディングまでどうなるのか引き込まれて、最後の最後救われて良かった。本当に良かった。 なんで助かったかとかそんなんはもう分からんけど、助かって欲しかったから良かった。 美しい物語は判断をおかしくする。 今ある戦争とかにも溢れてる。なんかいろんなことでまだ整理つかないけど、読めて良かった。 罵倒する巴に対して、死を前にした患者が 「生き方は選べる、せっかく生きてるのにさ、生きて話せる相手がいるのにさ、君がわざわざ聞かせたい言葉はそれなのか?俺は気づくのが遅すぎた。誰かがもっと早く教えてくれてたら違う生き方ができてたのに。俺は君に教えたからね。生き方は選べるんだぞ」 誰かの脳死を望むこと、臓器移植を望むことについて 助けてと叫ぶなら誰かを犠牲にする覚悟がいる。そこにまだためらいがある。そのためらいがあるからこそ自分は人間なのだ。 犠牲を美化すんな。もしそれを犠牲を払わせるほうが言い出したら、助けを求める側がそういう正当化をし始めたら、、そんなもん人間じゃねぇ 鋼太郎「溺れてないやつにしか溺れてるやつは助けられねぇんだよ。溺れてるやつ同士で、深く理解し合おう、同じ苦しみを感じていると伝えあっても二人で溺れるだけだろ!」神威「けど少なくとも一人ぼっちじゃない、2人で一緒にいられるじゃないか」 巴が一番に拘る理由。一番を喜んでくれる人がいる。その一瞬の笑顔の笑顔のためにならなんだってできるのだ。何が大切なのか、なんのために頑張っているかわかるからこそ、ほっておくことしかできないんだ。

Posted byブクログ