無限の月 の商品レビュー
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うん、面白かった。 夢中で読み切りました。 私は他者の人生を疑似体験できたらいいなと思って映画や小説を読むときが多いのだけれども、それは、「わたし」が、「彼・彼女」の実際に体験している人生を生きているわけではない。 「彼・彼女」の感情を想像し、勝手に共感しているに過ぎない。 この小説はそれよりも深い「わたし」と「彼・彼女」の関係を描く。 そういえば、前にフォロワーさんが教えてくれた動画で、どっかの日本の有名な企業が、この小説の大きな仕掛けとなっている技術のようなものを開発中、というのを見たな〜。 この小説は、まるっきりのSFじゃなくて、近未来の日常なのかもしれない。 まるで粘菌みたいな。知らんけど! 中国と日本を股にかけた壮大な愛の物語だった。
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脳科学ストーリー。 徐春洋(シュー チュンヤン)とメアリーが会えたところで、助かった!となぜか安心感があった。 カチューシャは、恐ろしいと思った。他人を経験するって、私は嫌だなぁ。 カチューシャを装着。そのせいで、他人と入れ替わる? カチューシャを装着してたまたま2人が同時に何か...
脳科学ストーリー。 徐春洋(シュー チュンヤン)とメアリーが会えたところで、助かった!となぜか安心感があった。 カチューシャは、恐ろしいと思った。他人を経験するって、私は嫌だなぁ。 カチューシャを装着。そのせいで、他人と入れ替わる? カチューシャを装着してたまたま2人が同時に何かが起こり同期を体験する。 木下が優秀。 聡美は、夫をよく理解できたと思う。私ならそんな奇想天外なことは、理解できないと思った。 DVは許せない。 藤浪さんの救出のやり方が下手すぎる。 メアリーが頑張ってくれてよかった。 ラストの同期した人数の多さに戦慄。恐ろしい。 今までにない、不思議な話だった。
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に2作目が出るということはぼやっと頭にあったけど…. 新作のこと忘れてた。 この前大阪に行った時、梅田の蔦屋書店に寄ったら、 目に入っちゃったので迷いなく買っちゃった^_^ わぁ、面白かった。引き込まれた。 ジャンルは、SFというのかな。 3章ぐらいまで、話自体面白かったけど...
に2作目が出るということはぼやっと頭にあったけど…. 新作のこと忘れてた。 この前大阪に行った時、梅田の蔦屋書店に寄ったら、 目に入っちゃったので迷いなく買っちゃった^_^ わぁ、面白かった。引き込まれた。 ジャンルは、SFというのかな。 3章ぐらいまで、話自体面白かったけど、 どう繋がっているのか、私の想像では全く見えてこなくて、 気になって気になって。。。 4章でやっと関係性が見えてそういうことかと。 でも同時に、最後どうなるんだろうと思いながら、読み進めた。 最後の章、私は昨日読み終えた時、うん? 何が言いたい?とよくわからなかった。 朝、最後だけ再度読んで、ちょっとわかるような気がした。 でもまだあまりわかってない。。
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『無限の月とは言い得て妙』 日本の新鋭ITベンチャー企業が開発したウェアラブルデバイス。商品化には失敗したはずだったが、試作品の暴走によって引き起こされる不可思議な現象の数々。そして遠く離れた中国の田舎町で起こった怪事件とも徐々にリンクしていく…。日中の国境を超えて繰り広げる、...
『無限の月とは言い得て妙』 日本の新鋭ITベンチャー企業が開発したウェアラブルデバイス。商品化には失敗したはずだったが、試作品の暴走によって引き起こされる不可思議な現象の数々。そして遠く離れた中国の田舎町で起こった怪事件とも徐々にリンクしていく…。日中の国境を超えて繰り広げる、読み応え抜群の近未来SF小説だ。 著者の前作「ゴリラ裁判の日」では人語を操るゴリラが描かれていたが、実話をモチーフにしたフィクション作品ということもあり、どこまでが現実の話なのかロマンを感じながら読み進めた。今作もそのワクワク感は健在。メタバースのようなVR技術が発展してきた昨今では、現実世界でも実際に起こり得そうな絶妙なラインを攻めている。 ウェアラブルデバイスに起因した「入れ替わり」であれば今までも数々見てきた設定であるが、本作はそう単純な話ではない。夢か現実かという次元を超えて、どこまでが自分でどこからが自分ではないのか。もっと言えばどちらが本当の自分なのか、というところまで切り込んだ斬新な設定である。第三者視点で見れば、急に人格が変わったように感じられ、何が起こったのか、そもそも別人なのか、といった疑問が生じ、先の展開が気になり読む手が止まらない。 読みながらぼんやり想像していた結末も早々に裏切られ、最終章では思いもよらない壮大な物語へと昇華していく。無限の月とは言い得て妙。SF小説の中には難解な作品も多く、個人的には少し苦手としているジャンルであったが、本作は読みやすさも文句なし。私のようにSF小説に苦手意識を持っている方でも楽しむことができる作品に仕上がっている。
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今年3月に『ゴリラ裁判の日』で鮮烈なデビューを飾った著者から早くも2作目が到着。第1章は中国でのハッキング事件の話なのに第2章で舞台が日本に移り何やら謎を含む不倫の話に変わる導入で一気に掴まれる。どんどん謎が撒かれていくが、傍から見ると主人公はただ寝てるだけというのはクリストファ...
今年3月に『ゴリラ裁判の日』で鮮烈なデビューを飾った著者から早くも2作目が到着。第1章は中国でのハッキング事件の話なのに第2章で舞台が日本に移り何やら謎を含む不倫の話に変わる導入で一気に掴まれる。どんどん謎が撒かれていくが、傍から見ると主人公はただ寝てるだけというのはクリストファー・ノーランの映画『インセプション』的なw前作に続き近未来ガジェットを使って跳躍力のあるSF設定を考えるのが上手い。事件の解決は割とあっさりだが、Netflixドラマ『ブラック・ミラー』を思わせる最終章こそ真に書きたかったものだったりするのだろうか?
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※このレビューにはネタバレを含みます
私は、視点が多すぎる物語は切り替えが上手くできないとよく分からないまま進んでしまうので、結局最後までよく分からないまま終わってしまいました。 ラスト数ページににこの物語で言いたかったことが詰まっている感じ。ラストに書かれていた「前例のない大量殺人」というミステリー的な始まりの方がミステリー好きにはウケたかも。
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Amazonの紹介より 中国のある町で起こった奇妙な出来事。真夜中、パソコンのディスプレイに「誰かたすけて」の文字が、いくつも表示された。しかも、1軒だけではない。次から次に、異変は連鎖する。何者かによるハッキングが原因かと思われたが、犯人はわからない。日本では、脳科学をテクノロ...
Amazonの紹介より 中国のある町で起こった奇妙な出来事。真夜中、パソコンのディスプレイに「誰かたすけて」の文字が、いくつも表示された。しかも、1軒だけではない。次から次に、異変は連鎖する。何者かによるハッキングが原因かと思われたが、犯人はわからない。日本では、脳科学をテクノロジーに昇華させ「時代」を作ったやり手のIT経営者の妻が、階段からころげ落ち、大怪我を負った。相手の不倫が原因で別居をしていた夫と、妻は久しぶりに会う。そして、気づく。この人は、私が愛したあの人じゃない。別人だ……。メフィスト賞満場一致の受賞作『ゴリラ裁判の日』で注目を集めた著者がおくる待望の第2作。中国と日本を舞台に、予想を裏切る角度と速度で展開するノンストップエンターテインメント! スリリングで予想つかない展開が面白かったです。 最初の段階では、夫が不倫?と疑いながら、夫のことを見ていくて、別人かのように振る舞っているので、 「これは誰かに洗脳された?」 などといった頭の中で駆け巡り、大人のドロドロな恋愛事情かなと思っていました。 ところが、夫視点に移ると、話は予想外な展開に。試作段階だったカチューシャをつけてみると、他人の意識内にダイブ。段々と回数を重ねていくごとに、いつの間にか、他人になっていくという何ともホラーなのかSFなのかわからない状況に今後どうなっていくんだろうと興味津々でした。 自分の中でこうなっていくだろうと思っている展開よりも、グッと斜めをいくかのように、予想もしない展開ばかりで面白かったです。 読む人によって、ホラー?SF?それとも…といった解釈が違うなと思いました。「リンク」することが恐怖なのか?あるいは救いなのか?読んだ人にしかわからない解釈があり、他の人の解釈が気になります。 そして、ラストはどう捉えたらいいのか。小説内での近未来が軽く描かれているのですが、これもぶっ飛びすぎて驚くばかりでした。そんなこんなでスパッと終わったので、今この状況はどうなっているの⁉︎と思い、なんとも言えない浮遊感がありました。 前作の「ゴリラ裁判の日」もそうでしたが、ありそうであり得ない内容と予想もつかない展開だったので、今後どんな物語をまた出していくのか、楽しみになりました。
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いやーこれまた凄いぞ めちゃめちゃ楽しみにしていた須藤古都離さんのデビュー2作目 めちゃめちゃ面白かった!じゃなんで★4なの?待って待って今説明するから うんとね、最終的に意味わからんかったからw デビュー作の完成度を絶賛したワタクシでしたが、この2作目は逆に完成度低すぎと感...
いやーこれまた凄いぞ めちゃめちゃ楽しみにしていた須藤古都離さんのデビュー2作目 めちゃめちゃ面白かった!じゃなんで★4なの?待って待って今説明するから うんとね、最終的に意味わからんかったからw デビュー作の完成度を絶賛したワタクシでしたが、この2作目は逆に完成度低すぎと感じました もっと煮詰めても良かったんじゃないかな〜って ちょっと急いで世に出しちゃったかな?って気がしました 設定は素晴らしいのよ 構成も悪くない 章題にも工夫があって良い でもこれじゃ多分伝わらないって 僕別に敏腕編集者じゃないんで具体的な指摘せずに逃げるけど なんかもうひとつふたつ足したら、あるいは引いたら凄いことなったんじゃないかな〜って そんな風に思っちゃったんだよね 次回作は2024年春だそう このアイディアの質をキープしたままどんどん書き続けて行ったら凄い作家さんになりそうな気はするんよね 楽しみ!
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月というタイトルと生まれ変わり(正確に言うとちょっと違うけど)から『月の満ち欠け』を連想した。 途中まではこれからどうなっていくんだ?どう繋がっていくんだ?ってスリルがあってどんどん読み進められたけど、終盤は???だった。これは続編があるのか?
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もーーー1800円の価値あり。とんでもないものと出会えたわ。個人的に、アレックスシアラーさんの13ヶ月と13週と..,の本に似てると思った。あれも月だし!
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