推し、燃ゆ の商品レビュー
読んだあと重い気持ちになった 他人に依存すること、普通のことができないこと自分には理解できないことが多い。そこで考えさせられるものがあった。普通とは何か。 情景描写も多く感情の流れが繊細に書かれている。
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ポップなタイトルと出だしで読み始めたけれど情景描写がなかなか難解 今と言う時代の人生の純文学を体感出来る 生き辛い中で推しを押す事で救われる、背骨と言う言葉は心に刺さりました あと、あとがきが結構好き
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ひとりの生々しい人生になれる物語だった。あとがきにも書いてあったが、喪失感の話で読み手の心に充実感を満たしているという文にとても共感した。「滅茶苦茶になってしまったと思いたくないから滅茶苦茶にしてしまいたかった」がすごく印象的だった。
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本編だけ読んだ時は★3の気持ちでしたが金原ひとみさんの解説を読んで不快な気持ちになったので★2としました。 推し活してる人の心理とか世の中の推し活関連のこととかSNSの様子とか、騒ぎ方とか、著者の理解度再現度物語化が凄まじく精度高く一気に読める没入感。 ただ、主人公のあかり自...
本編だけ読んだ時は★3の気持ちでしたが金原ひとみさんの解説を読んで不快な気持ちになったので★2としました。 推し活してる人の心理とか世の中の推し活関連のこととかSNSの様子とか、騒ぎ方とか、著者の理解度再現度物語化が凄まじく精度高く一気に読める没入感。 ただ、主人公のあかり自身にはモヤモヤが残ってしまいました。ただ単純に自分の推しに振り回されて、というだけでなく彼女自身のこれまでと今の生活力がとてつもなく不安になるもので、彼女への理解が私の中で進みませんでした。どうしても、ディスクレシアではないか、ケアに繋げることはできなかったのか、これが現実だったらどうすれば良いのか、という考えが頭から離れませんでした。 様々な形で、ストレス発散や現実逃避を人は行うと思うのですが、この推し活、歪なものが広まったものだなと最近の様子を見ていると憂いてしまいます。 応援することが、グロテスクな進化を遂げ具現化されていて恐ろしいですし、そこに何もないよと言いたいです。 楽しかった思い出の体感は残るかもですが、それに見合ったものが推しから帰ってこなかった時に、あんなに貢いだのに責めたり罵ったり貶めたり馬鹿にしたり、不健全な感情をワールドワイドウェブで繰り広げたり。その感情ジェットコースター含めの推し活かもしれませんが、それが何?と思えてしまいます。 自分以外のものに打ち込みすぎたり、費やしたり、境界線を超えて感情を注がない方が良いのではと思う。 私はマイペースに情報を追って無理なく そして極力無駄のない範囲で公式にお金を落とすやり方で応援を続けてますが、SNS見るとまぁよくも飽きずに毎日毎日毎日毎日追いかけ続け妄想想像拡大解釈、自分たちが支えなきゃってなってるのを見て思考回路が謎だったのですが、これを読んで少し実態を覗けたのかもと思いました。 推しが生活どころか人生の中心なんですね…。 熱心に追いかけられることも、それのためなら頑張れることも凄いけど、なんで生活までダメになっちゃうのかが私には分かりませんでした。 読みながら『蛇にピアス』を読んだ時に感じた心の様子と近いものを感じていたら、解説が金原ひとみさんで驚きました。 ただ、PTAの場とか苦手なところに出る際にお酒飲んで行くっていうのにドン引きしてしまいました。 他者に迷惑をかけることにあかりも金原さんも鈍感というか、それよりも自分優先なのではないかと、、単純に引いています。 推し と 私。推しを推してる私と繋がって推し活を理解してくれる友達。 それ以外の人は理解してくれない、なんて思って殻にこもってるのって どうかな。認知歪むぞ。
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ずっと気になっていた本作ついに読了。 メン地下の裏方的なことをやっていた経験があり、主人公と同じような思考を持つ人々を思い返した。 生きがいにしていた推しに裏切られる様子は読んでいて心苦しくなった。 推し=生きがいがあることを羨ましく思う反面それが依存性を持つことに危険性(精神...
ずっと気になっていた本作ついに読了。 メン地下の裏方的なことをやっていた経験があり、主人公と同じような思考を持つ人々を思い返した。 生きがいにしていた推しに裏切られる様子は読んでいて心苦しくなった。 推し=生きがいがあることを羨ましく思う反面それが依存性を持つことに危険性(精神面、金銭面で)を感じた。 人間何か支えがないと生きていけないのは理解できる。 支えが一つだけだとそれが無くなった時、どうしたらいいかわからなくなりそう。 支えが複数あればどれかが崩れても他で補えるのかもしれない。 誰と本作の感想を共有すればいいか正直わからないが(周りに推し活しているような知り合いがいないからか…) 気になっているという人がいればうまくおすすめポイントを説明できないけど推したい
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自分自身に「推し」はいないが主人公の「推し」に全てを注いでいないと生きた心地がしない感じなんとなくわかる気はする。読んだ後どうにもならないなんとも言えない苦しさがありました。
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推すこと以外何もできない不器用な女の子で、推しの炎上をきっかけに彼女が少しずつ崩壊していく物語。 彼女が何をしても上手く行かず家族に諦められ推しに逃避する姿は読んでて心が痛くなった。
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「推し」と言う言葉が身近でない世代だけど、先日知り合いの女子高生に、まさに推しの話を1時間にわたって聞かせてもらった。いわゆるファンとは違うスタンスな感じで、その熱に対して嫌な感じは受けず、彼女の生き生きした感じが眩しかった。少し危険な感じを含みつつではあったけれど。 これは、...
「推し」と言う言葉が身近でない世代だけど、先日知り合いの女子高生に、まさに推しの話を1時間にわたって聞かせてもらった。いわゆるファンとは違うスタンスな感じで、その熱に対して嫌な感じは受けず、彼女の生き生きした感じが眩しかった。少し危険な感じを含みつつではあったけれど。 これは、「推し」が生きることと直結している女子高生の話だけど、その行動が、喪失が、馬鹿馬鹿しいものとは思えない。 自分の存在に関わる想いを、形は違えど、持ってしまう人は世の中にいる。それは、周りに理解されないこともある。その中でもがき苦しむ人にとっての救いは、多くの形をとれないことが辛い。 様々な表現に、物語を追うだけでなく、いろいろな事を考えさせられるだけでなく、感情を刺激される作品だった。
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個人的には合わなかった そもそも現実世界で推しがいない私にとっては主人公の気持ちが全く理解できない さらに、この小説は私の分類では“今どきの小説”で読みづらかった 決して悪評ではないのだが、表現が複雑すぎて、よりおしゃれに書こうとしすぎて正確に伝わってこない もっとストレートな小...
個人的には合わなかった そもそも現実世界で推しがいない私にとっては主人公の気持ちが全く理解できない さらに、この小説は私の分類では“今どきの小説”で読みづらかった 決して悪評ではないのだが、表現が複雑すぎて、よりおしゃれに書こうとしすぎて正確に伝わってこない もっとストレートな小説がいいな、と途中から思ってしまった、いや、最初の20ページぐらいか その辺りから読むのに疲れてしまった 確かに人の感情というのは複雑で簡単には描写できないけども、よく分からなすぎる しかし芥川賞受賞作だから、私みたいな人間には伝わらない深い良さがあるのだろう
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んーもっと明るい話かと思ったら、しんどいね。 若いってこうだよなぁ……と。本人は辛いんだろうけど、あんまり理解はされないだろうなぁ。 まぁでも、好きなものがあるうちは生きていけるんだよね。 生き甲斐ってのが、背骨なのかな。 でもこれ、親の立場で読むとホントにしんどい。 かーちゃ...
んーもっと明るい話かと思ったら、しんどいね。 若いってこうだよなぁ……と。本人は辛いんだろうけど、あんまり理解はされないだろうなぁ。 まぁでも、好きなものがあるうちは生きていけるんだよね。 生き甲斐ってのが、背骨なのかな。 でもこれ、親の立場で読むとホントにしんどい。 かーちゃんがキーキー言うのもわかるよ。 コイツこんなんで生きていけるのか?って心配だよね。 芥川賞作品てそうなんだよ……。 言葉も平易なようで、あかりちゃんの言いたいことにこちらから近づいていく必要があって、案外難しくて挫けそうになったわ。
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