推し、燃ゆ の商品レビュー
推しがいない私 推し活してる楽しそうな子を見ていいなー私も推し活したいと思ってた この本を読んで、推しがいない方がいいわと思い直した
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めちゃ好き。私は推しいないけど、満たされなくてそういったものに依存しすぎてしまう描写が繊細で分かりやすくて好き。誰かこの主人公に気付いて手を差し伸べてくれる大人が1人でもいたらな、と思った。 でもこれが多分現実に近いんだろうな。 はっきり書かれてないけどおそらく主人公は発達障害?...
めちゃ好き。私は推しいないけど、満たされなくてそういったものに依存しすぎてしまう描写が繊細で分かりやすくて好き。誰かこの主人公に気付いて手を差し伸べてくれる大人が1人でもいたらな、と思った。 でもこれが多分現実に近いんだろうな。 はっきり書かれてないけどおそらく主人公は発達障害?その生きにくさの描写がよかった。主人公をあまり喋らせない?あまり自分の気持ちを語ることができない。認識もできてなさそうな感じ。それがさっぱりとした、というか内容のない友達との、あそうだ上辺だけのそれまた少ない語彙でしか話さない会話から読み取れた気がしないでもない。どう書けば良いか分からないけど読んだら分かる。 最後の解説で作者さんが書かれてた「まだ自分の言葉を持たない子どもに」なんだっけ、「悪意を持って言葉で叩きのめそうとする大人がいるから」どうの、みたいなの書いてあってほんとそれよなって思った。
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主人公は発達障害の設定らしかったけど、家族とのやりとり(特にお母さん)が見ててしんどかった 好きな歌手がいなくなってしまったら、自分にとって一番の趣味が無くなってしまったらと思うと、何を心の支えにしていけばいいのか分からなくなりそう かわいいキラキラな話かと思ってたから、意外とず...
主人公は発達障害の設定らしかったけど、家族とのやりとり(特にお母さん)が見ててしんどかった 好きな歌手がいなくなってしまったら、自分にとって一番の趣味が無くなってしまったらと思うと、何を心の支えにしていけばいいのか分からなくなりそう かわいいキラキラな話かと思ってたから、意外とずっしりだった 2023.11.2
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
昨今耳にする「推し」を主題とした小説。冒頭、主人公あかりの推しが、ファンを殴ったことが発覚して、炎上した。あかりはアルバイト代を推しに捧げるほど心酔している。普通の人がこなせることが難しいあかりにとって、推し活とは普段の生活における支えとなる行動である。このように、本作はさきほど述べた「推し」だけでなく、主人公あかりのように、当たり前のことだと思われるものができない人がいる、ということが書いてある。そんな人たちの苦悩も本作において重要である。
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率直に、よく分からんかった。日記を読んでいるような気分。こういう、1人の人物の心情について書かれた小説は苦手だ。感想がパッと出てこない。何度か反芻して、じっくり考えないと良く分からない。ただ、自分の生活の支え、背骨は何だろうと考えるきっかけにはなった。答えは出ていないけど。
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推し活なんて言葉がいつの間にか浸透してたけど、あたしが子供の頃から、たぶんもっと前からあったよなーって少女時代を思い出して懐かしくなった。主人公のキャラクターと文体が一致してない気がしたけど、場面展開とかとても自然で、21歳の方が書いたなんてすごいと思った。
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学校、バイト先、家全ての環境で上手く行かず落ちこぼれのあかりは、言葉足らずのアイドル上野真幸を推すこと自身が生きるための意味を見出していた。しかし、推しが暴力事件を起こしたことにより、歯車が狂い出した。推しが芸能界を辞めたことにより、生きる糧を無くし、怠惰の生活になってしまった。...
学校、バイト先、家全ての環境で上手く行かず落ちこぼれのあかりは、言葉足らずのアイドル上野真幸を推すこと自身が生きるための意味を見出していた。しかし、推しが暴力事件を起こしたことにより、歯車が狂い出した。推しが芸能界を辞めたことにより、生きる糧を無くし、怠惰の生活になってしまった。 読む途中理解できなかったこと部分は作者の宇佐美さんと金原さんの解説を読んで理解できた。多くの人は何かしらに苦しんで生きている。その苦しみから毎日乗り越えるために主人公にとってはアイドル、他の人にとっては恋愛お酒などがあり、それを支えにしてる。それが失われてた時の人間の脆さであったり、周りの環境のサポート大切を感じた。私自身恵まれた家庭、友人関係だったと振り返ると感じる。刺激や自己肯定を求めてしまうのは自分の存在価値を見出すために人に依存してるのだと感じたし、不器用な人、何か欠けた人を見ると愛しく感じたり、親近感湧くのは自分を安心したいという気持ちが働くのかもしれない。
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宇佐美まことさんの著者を図書館で探しているときに隣にポツンと置いてあったのをたまたま見かけた。 芥川賞受賞作だからか、ご丁寧に単行本と文庫本が一冊ずつ。 一時世間で話題になったはず。 理解できないのは承知で借りた。 あんなふうにキレイなままで二冊並んでいるよりはいいだろ。 ...
宇佐美まことさんの著者を図書館で探しているときに隣にポツンと置いてあったのをたまたま見かけた。 芥川賞受賞作だからか、ご丁寧に単行本と文庫本が一冊ずつ。 一時世間で話題になったはず。 理解できないのは承知で借りた。 あんなふうにキレイなままで二冊並んでいるよりはいいだろ。 うん………………。 読後感は「コンビニ人間」に似てる。読みづらくはないし、難解でもない。 「推し」の存在を生きていく上での”背骨”と捉える女性の物語。 文庫版あとがきに加え、金原ひとみさんの解説まである。 おかげでちょっとだけわかったような気にしてもらえたが、人に説明できるほどでもない。 生きるのってたいへんだな〜。 ってこと。 ままならないよな。 最後は哀しくて切なかった。 こういう系統の芥川賞って多くない?
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題名を見ればわかると後から思ったけれど、推しの話だとは思わなかった! 表現の仕方や言葉のチョイスが面白くて勉強になった ここまで推しに捧げていないからわからない部分もあったけど、共感できる部分も多かった。 新しい時代の小説というかんじ
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ままならん…それがひしひしと伝わってくる。 小さな不安が虫みたいに這い上がってきて、じわじわ汗をかくような文章だった。
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