獣の夜 の商品レビュー
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なんとなく閉塞感がありつつも、これが普通に平凡なんだろうと過ごしてきた日常や環境、そこに疑問を持ち、もっとどうにかしてやろうと変化を求め行動するきっかけ。 そんなきっかけを描いた短編が7編。中にはショートショートや詩のような短いストーリーもあるが、それはそれできっかけの瞬間だけを切り取ったかのような精錬度合いが味わい深い。 居心地の悪さやケツの座りの悪さを、「みんな我慢してるんだから」と辛抱することは大切だろうし、ある種ラクなのかもしれないが、ちょっとでも居心地よく…というか楽しく過ごせる環境にするために行動することは、良いことだと思いたい。 せめて、人がやってるそれを「和を乱す」的なことを言って抑止しようとする勢力の片棒を担ぐ側にはなりたくない。
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短編が7つで構成されていました。 ちゃんと短いのに読んでいて引き込まれましたが、もう少し続き読みたいと思うところで終わってしまう感はありました。
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事件とかは起きない日常だけど、どこか不思議な短編集。森絵都さんの作風やっぱり好きだな〜と思った本! 表題作でもある、『獣の夜』が好きだった! 浮気してたことに気付いたのが旦那の「枯れ葉臭」だったの、複雑だわ〜。ジビエが進むなかぶっちゃけ話をするいい歳の女2人の友情が良かったし、フェスの空気が目に浮かんだ。終わり方も好き
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軽めの短編集 設定がファンタジーだったりちょっと不思議世界だったりこちらの想像力を刺激してくる。 心の動きの細やかさはさすが森氏という感じ。 現実とファンタジーの交わりが妙な「スワン」と「あした天気に」が好きだった。 わたしもてるてるぼうずに話しかけられたい。 さむざむと。 ...
軽めの短編集 設定がファンタジーだったりちょっと不思議世界だったりこちらの想像力を刺激してくる。 心の動きの細やかさはさすが森氏という感じ。 現実とファンタジーの交わりが妙な「スワン」と「あした天気に」が好きだった。 わたしもてるてるぼうずに話しかけられたい。 さむざむと。 以下朝日新聞出版からの引用 「雨の中で踊る」リフレッシュ休暇の最終日、永井はふと海を目指す。 「Dahlia」“ATTACK”後、変わり果てた日本で生きる私の見つめる先。 「太陽」原因不明の歯痛に悩む加原は不思議な歯医者を訪れる。 「獣の夜」女ともだちをサプライズパーティに連れ出す予定が……。 「スワン」恋人乗り込んだスワンボートが見せる心の「澱」とは? 「ポコ」大好きな飼い犬を亡くした小4の朔が心にきざしたある思い。 「あした天気に」
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パンデミックで右往左往してる前提の短編集。閉塞感の中でなんとか前向きに希望を見出そうと足掻く感じがすでに懐かしい。 森絵都先生のお話は、油断して読んでたらとつぜん豪速球の牽制球をバシーンて投げられるような感じが好きなんだけど今回は牽制球無し。
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7編から成る短編集。 なかでも「あした天気に」は心に刺さりました! 私が読書に目覚めた、同作家森絵都さんの「カラフル」を思い起こさせるファンタジーなお話でした。 今日も素敵な物語との出会いに感謝致します。 ありがとうございます。
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7つの短編集。 「太陽」と「獣の夜」がおもしろかった。 とても読みやすい文章でスッと入り込めた。特に派手な展開はなくて日常をちょっと切り取ったようなお話。
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原因不明の歯痛に悩む私が訪れた不思議な歯医者(『太陽』)。女ともだちをサプライズパーティに連れ出す予定が……(『獣の夜』)。短編の名手である著者が、日常がぐらりと揺らぐ瞬間を、ときにつややかにときにユーモラスにつづった傑作短編集。個人的には『太陽』と『あした天気に』がお気に入りで...
原因不明の歯痛に悩む私が訪れた不思議な歯医者(『太陽』)。女ともだちをサプライズパーティに連れ出す予定が……(『獣の夜』)。短編の名手である著者が、日常がぐらりと揺らぐ瞬間を、ときにつややかにときにユーモラスにつづった傑作短編集。個人的には『太陽』と『あした天気に』がお気に入りです。
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