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獣の夜 の商品レビュー

3.7

72件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    28

  3. 3つ

    25

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    0

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2024/06/12

迷える人生を明るく照らす本。 雨の中で踊る:海パンで海に行く。人生の傍観者になるな。 獣の夜:痛快小説。誕生パーティー参加拒否 あした天気に:テルテル王国,時空を超える D/太陽/スワン/ポコ

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2024/06/10

表題作を含む7つの短編集。 つまらないと思っている単調な毎日が、何かのきっかけで気持ちが切り替わり前向きになるような話。 このなかで特に気になったのは 「雨の中て踊る」〜リフレッシュ休暇を思うように過ごせず妻の目を気にしている男が、最後の休日に自分の意思で海を目指し、見知ら...

表題作を含む7つの短編集。 つまらないと思っている単調な毎日が、何かのきっかけで気持ちが切り替わり前向きになるような話。 このなかで特に気になったのは 「雨の中て踊る」〜リフレッシュ休暇を思うように過ごせず妻の目を気にしている男が、最後の休日に自分の意思で海を目指し、見知らぬ男と語ったことで…。 弱気にならず自分を解き放ってみてもいいのではと。 「獣の夜」〜女友だちをサプライズパーティーに連れ出す予定が…気儘な彼女に振り回されるもジビエトラップにはまり込み、獣臭まみれで自分を解き放ってしまう。 うだうだと迷わず、目の前の肉にただただ純粋に向き合うことに。 「あした天気に」〜てるてる坊主を作ったという記憶はあるのだが、子どもの頃だったように思う。 そんな懐かしきことを考えながら読む。 少しファンタジーを感じるような話だが、誰かのせいにして今の自分を生きるのは虚しいと。

Posted byブクログ

2024/06/06

『ブレイクスルー』とか『気づき』ってこういうことなんだよな〜と思いました。 『カラフル』を思い出す展開の数々でなんだか懐かしかったです。 自分らしくありのままでいいんだと思える本でした。

Posted byブクログ

2024/05/26

七編が収められた短編集 数ページの短いものから、ちょっと長めのものまで様々なテイストで、どれも希望のあるストーリーなのが良い 疲れた心のサプリみたいな感じかな 「明日も頑張ろう」って思えるものばかり 私が好きなのは── 【太陽】 急に歯が痛くなり歯科医院に行くが、どこにも...

七編が収められた短編集 数ページの短いものから、ちょっと長めのものまで様々なテイストで、どれも希望のあるストーリーなのが良い 疲れた心のサプリみたいな感じかな 「明日も頑張ろう」って思えるものばかり 私が好きなのは── 【太陽】 急に歯が痛くなり歯科医院に行くが、どこにも悪い所は見つからない その診断とは… クスッと笑えてほっこりのストーリー 内服薬の袋に入っていたのはクッピーラムネ(⁠•⁠‿⁠•⁠) 【獣の夜】 表題作 女友だち二人の獣の夜とは… スカッとして思わず笑っちゃう 【ポコ】 最期まで生き抜いた老犬のポコが教えてくれたこと… 短い作品なのに印象的 名言も書ききれない程たくさんあるので、いくつか書き記すと… 〝人生とは、嵐が通りすぎるのを待つことじゃない。雨の中で踊る。それが人生だ〟 〝心の澱は溜めこむよりも、ときどき、かきまぜたほうがいいのです。見て見ぬふりをしていると重くなる一方です〟 〝俺のあしたを晴れにできるのは俺自身だけ〟

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2024/05/19

森絵都の世界好き! 案外、いろんな物事、自分の考え方でなんとかなるよねって気づかせてくれる話が多かったかな。

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2024/05/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

獣の夜、ってタイトルが何かと思えばジビエフェス!美味しそうで、お祭り特有のワクワク感もあっていいですね。美也の誕生日会に本人を連れて行けない時はハラハラしましたが、話を知っていくとそんなん行かなくていいじゃない、という紗弓と同じ気持ちになれました。人間は理性的な生き物ですが、この話の登場人物たちはみんなそれぞれ野生的というか、本能のままに行動しているところがあってまさしくタイトル通りと言った感想です。 他の話では「スワン」を読んで、別作『ラン』の番外編とのことで読み返してみました。 『ラン』の方の感想に書きましたが面白かった!!スワンで後日談がわかったのがよかったです。 最後の「明日天気に」も、てるてる坊主が話し出し、天気の願いを叶えてくれるというのがいかにも森絵都さんのファンタジー感だ・・・!と感動しました。

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2024/04/17

[1]ヘンな短編のオンパレードで、すれっからしの読者にも対応してます。 [2]でも、妙に後味がよくて素直な読者でも安心です。 [3]背景にコロナ禍があり数十年後にはその切実さがわからなくなっているとは思いますが作品そのものの価値はたぶん減じないでしょう。 ■簡単なメモ 【雨の...

[1]ヘンな短編のオンパレードで、すれっからしの読者にも対応してます。 [2]でも、妙に後味がよくて素直な読者でも安心です。 [3]背景にコロナ禍があり数十年後にはその切実さがわからなくなっているとは思いますが作品そのものの価値はたぶん減じないでしょう。 ■簡単なメモ 【雨の中で踊る】 フットマッサージに行くはずだった永井は短パンのように見える海パンで家を出たせいか海に行こうと思った。そして… 【Dahlia】 「でも、きっとどこかに抜け道はある」 【太陽】 神経を抜いているはずの歯で激痛。歯科医は代替ペインだと言う。 《素敵な犯人です》 【獣の夜】 サプライズパーティーに連れていかなければならないのに友人の美也は肉に惹かれてコントロール不能。いろいろあって女二人、野生が覚醒する。 《結局のところ、起こってしまった過去は不動なわけだから、問われているのは今このときの私自身の心模様なのだ。》 《人はそれぞれのネイチャーのままに生きればいいし、どっちみち、それしかできないんだって》 【スワン】 ハタくんちの別荘の沼で誕生日プレゼントのスワンボートを漕ぐと不思議なことが… 【ポコ】 飼い犬のポコが死んだ。 《ポコをあれほどしがみつかせた何かが、きっと、この世界にはあるはずだ。》 【あした天気に】 てるてる坊主たちのテルテル王国に行った。 《我々は非科学の申し子、てるてる坊主ですよ。》

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2024/03/23

森絵都さんの短編集。 皮肉が効いている作品が多めでした。 表題作「獣の夜」は、なかなか爽快! ジビエもおいしそう。

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2024/03/22

短編集。 表題作の「獣の夜」は 江國香織さんみたいな テイスト。 「スワン」など数編は筒井康隆の ショートショートみたいな、 ファンタジーで笑えて 心があったかくなるストーリー。 一番好きだったのは「あした天気に」 これが表題でも良かったんじゃないか?と個人的には強く思った。 ...

短編集。 表題作の「獣の夜」は 江國香織さんみたいな テイスト。 「スワン」など数編は筒井康隆の ショートショートみたいな、 ファンタジーで笑えて 心があったかくなるストーリー。 一番好きだったのは「あした天気に」 これが表題でも良かったんじゃないか?と個人的には強く思った。 設定はユニークで、 空想好きな森絵都さんが、楽しみながら書いたんじゃないかな?と 想像させる。 でも、どの短編をとっても、 誰もが共感できる部分が必ずある。 過去への後悔だったり、 家族との確執だったり、 恋愛観だったり。 本当に大切なもの、って何だろう? ここにあったね、これだったね。 ほら、見えたよね。 軽いタッチの 短編集でありながらも、 こういった人間の本質を 垣間見せてくれるあたり、 やっぱり、森絵都さん好きだ! 風に舞い上がるビニールシート、 は勿論、 みかづき、 漁師の愛人も好きな作品。

Posted byブクログ

2024/03/21

短編集ってなんだか苦手で普段はあまり手に取らない。でも、今回ばかりは装丁に惹かれて読んでみた。 最後まで読んで思うのは、やっぱり森絵都さんが書く本は本当に読み易いなと思う。 これからは短編集にも目むけたいかも…

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