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獣の夜 の商品レビュー

3.7

77件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    30

  3. 3つ

    28

  4. 2つ

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2023/10/28

『みかづき』が面白かったので、7月に出た新刊を図書館で予約して読んでみました。 主人公が女性なものと男性なものがある短編集ですが、読み手が男性か女性かで好みが分かれそうな気がしました。 僕は圧倒的に「あした天気に」が好きでした。多分、中年以降の男性の多くがこの手のノスタルジッ...

『みかづき』が面白かったので、7月に出た新刊を図書館で予約して読んでみました。 主人公が女性なものと男性なものがある短編集ですが、読み手が男性か女性かで好みが分かれそうな気がしました。 僕は圧倒的に「あした天気に」が好きでした。多分、中年以降の男性の多くがこの手のノスタルジックなヤツに惹かれるはず。。 若くして亡くなった友人が生きていたら、という設定は僕にとっては友人のM男を連想させました。しみじみ。

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2023/10/18

「正しいことはうつり変わるけど、美しいものは変わらない」 言い得て妙。森絵都さんの話は、美しさは普遍的。 短編かつ、登場人物どの人の気持ちもだよなーと、納得がいくだけに、最後には心の棘を抜いて、幸せにしてくれるので、病院の待ち時間に打って付けでした。

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2023/10/07

森作品はカラフル、みかづきに続き本作で3冊目。みかづきはめちゃくちゃ長かったけど、本作は短編集でサクっと読めた。カラフルのように少し不思議だったり、変わった内容なお話が多かったけど、ちょっとほっこりな感じがよかった。

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2023/10/17

サプライズパーティーを予定する女性、長期休暇中の 中年男性、治らぬ歯痛を抱える女性会社員…。 眼の前の世界が不意にぐらりと揺らぐ瞬間を、 さわやかに、艶めかしく、ユーモラスに描き出す。 全7編を収録。

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2023/09/25

モヤモヤから解放される感じが清々しく心地良い! 「あした天気に」は、 親友の死から立ち直れない主人公の気づきがハッとさせられる。自分も過去にあった何かを言い訳にしながら生きてないか。 「俺のあしたを晴れにできるのは俺自身だけだったのに」 短編「ポコ」は切なさと優しさでジワジワ...

モヤモヤから解放される感じが清々しく心地良い! 「あした天気に」は、 親友の死から立ち直れない主人公の気づきがハッとさせられる。自分も過去にあった何かを言い訳にしながら生きてないか。 「俺のあしたを晴れにできるのは俺自身だけだったのに」 短編「ポコ」は切なさと優しさでジワジワくる。 どのお話も前向きになれる素敵な短編集でした。

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2023/09/23

短編集。 人生ってなんだろう?とは常々考えているところですが、 今のありのままで、迷うこともまた生きるということなのだと。 日々の奇跡や運命の重なりで、現在なのだと。 考えても抗えない、不思議な流れのなかで生きているのだと。 不思議な感じになりました。 「あした天気に」が私は...

短編集。 人生ってなんだろう?とは常々考えているところですが、 今のありのままで、迷うこともまた生きるということなのだと。 日々の奇跡や運命の重なりで、現在なのだと。 考えても抗えない、不思議な流れのなかで生きているのだと。 不思議な感じになりました。 「あした天気に」が私は好きです。

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2023/09/21

海で不思議な男性と出会う。また飲み友達、自分が友達のパーティーに連れて行く予定が反対に、自分が引きずられて相手のペースになっている。そういった感じの本のような気がした。

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2023/09/21

締まった構成、着想、展開に思わず唸る。風間先生もてるてる坊主も実在感があり微笑。7篇全て、哀歓に満ちていた。奇しくも『ポコ』は、愛犬チビタを偲ばせ、涙。

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2023/09/11

長さも、趣も、書かれた時期も、掲載された場所も全く違う短編7篇。だけど、何故か作品全体としてのまとまりを感じるから不思議。 森さんの作品を読むのは「みかづき」以来だけど変な技巧に走らず、すんなり頭に入ってくる文章が心地よい。 コロナ禍の最中に書かれた物語には、人々の日常に知らず...

長さも、趣も、書かれた時期も、掲載された場所も全く違う短編7篇。だけど、何故か作品全体としてのまとまりを感じるから不思議。 森さんの作品を読むのは「みかづき」以来だけど変な技巧に走らず、すんなり頭に入ってくる文章が心地よい。 コロナ禍の最中に書かれた物語には、人々の日常に知らず知らずのうちに影響を与えているコロナの姿が背景として効いていて上手いな〜と思う。 一番好きなのはやはり表題作の「獣の夜」。 女二人がジビエを食べながら解放されていく姿は痛快の一言。 心の奥深くにしまい込んだ痛みを直視し、向き合うことの大事さを描く「太陽」と「スワン」もしみじみいい。 サクッと読めるけど、なかなか奥の深い作品集でした。

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2023/09/06

SFあり ファンタジーあり 恋愛ものあり とバラエティーに富んでいて飽きない。 ともすると 芯がぶれて雑然としそうなものを きっちりと自分の色でまとめている。 器用だなー。 人の滑稽さ、あたたかさ 生きていく上でのやさしさとか そんなものを感じた。

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