ベスト・エッセイ(2023) の商品レビュー
やはりベストエッセイの名を裏切らない、珠玉の作品揃い。今回は、盟友加藤和彦の自死についての、きたやまおさむの巻頭稿に涙する。「心と心が今はもう通わない」「あの素晴らしい愛をもう一度」、きたやま氏はこの歌を歌えるんだろうか。
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よかった。どこかで読んだなぁ〜もあったけど どれも素敵。エッセイって 時間がたつと熟成するのかなぁ、と思った。同じ時間をすごしていても こんなに世界は広いんだなぁと 感動。図書館で借りたのだけど 貸出中だった「2024」が 返却日に ありますように!と祈らずにいられない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
以前図書館で、ベストエッセイ2007というのを見つけて、こんなナイスな書籍があったんだ!毎年買いたい!と思ったのですが、単行本(2200円)なので、毎年買うのに躊躇して、図書館でリクエスト(ごめんなさい)。このたび2023年版を入手。沢木耕太郎さんや、酒井順子さん、田中慎弥さんが良かった。中山祐次郎さんも入ってる!すごいなー。 この本の良いところは、非常に短い(しかも角田光代さんを始めとする蒼々たるメンバーが厳選した)エッセイが、たっぷり詰まっているところ。好きな作家さんだけ拾い読みしても良い。もちろん知らなかった方の文章を始めて読んで、すてき!この人の文章を他にも読んでみよう、という出会いもある。 今回、知らなかった方で「いいな」と思ったのは小川哲さんで「ぼくらの第二次世界大戦」というエッセイ。かつて日本がした戦争は、もう80年以上も前で、我々にとっては「他人事」ではあるが、それでも他国に対する戦後補償の問題があり、「日本が戦争をした」という文章を「僕たちが戦争をした」と読み替えなければならない。その事実とどう向き合うかを書いていて、深く考えさせられた。そこから「地図と拳」という満州を扱った小説が書かれたらしく、読みたいと思った。ご自身の作品についてのエッセイのようですね。 中山祐次郎さんの、医師国家試験の問題についてのエッセイも興味深かった。少し前に、「泣くな研修医」シリーズのスピンオフ(?)の、医学生時代の小説を読んで、まだ記憶に新しかったので、このエッセイも読んで良かったです! あと内澤旬子さんが山羊五頭と格闘する話も面白かったです。
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普段全く馴染みのない業界の方や作家さんの世界に触れられて興味深かったし、特に後半のエッセイたちが良かった。うーん、あんまり面白くないな?何で入れたんだ?と思うものも結構あった気がするけど、自分が興味なかっただけかもしれない。 なんせ気が向いた時にちょっとずつちょっとずつ読み進めて...
普段全く馴染みのない業界の方や作家さんの世界に触れられて興味深かったし、特に後半のエッセイたちが良かった。うーん、あんまり面白くないな?何で入れたんだ?と思うものも結構あった気がするけど、自分が興味なかっただけかもしれない。 なんせ気が向いた時にちょっとずつちょっとずつ読み進めて、結局1年近くかけてやっと読み終わったので記憶も朧げだけれども… 読んで良かったのは間違いないし、時間が経ってからまた読み返したいエッセイもいくつかあったので、買って良かったと思う。
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すごく面白かった。迷いなく星5。 背表紙の帯にある、 「ああしておけばよかった、と悔やむにも、こうしていこう、と前を向くにも、それを人に伝えるためには、言葉が必要です。この本には、ささやかで、見過ごしそうな言葉の標が並んでいます。目を凝らし、耳を傾けてください。繰り返される新鮮な...
すごく面白かった。迷いなく星5。 背表紙の帯にある、 「ああしておけばよかった、と悔やむにも、こうしていこう、と前を向くにも、それを人に伝えるためには、言葉が必要です。この本には、ささやかで、見過ごしそうな言葉の標が並んでいます。目を凝らし、耳を傾けてください。繰り返される新鮮な「いま」の力に、あらためて驚かされることでしょう。」 という本書編纂委員である堀江敏幸さんのこの言葉が好きで手に取った。 以下読み返したい作品 ・犬の暮らしの手帖(七尾旅人) ・つくし(高田郁) ・「絆」に二つの意味(本田秀夫) ・教えてあげたい(乗代雄介) ・間違えてはいけない問題(中山裕次郎) 読みこぼしたくなくて、何度も戻っては一つ一つの言葉を丁寧に受け止めながら読了した。
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エッセイは良い。いろんな人のいろんな見方、考え方、感じ方を知れ、それに共感したり反感を覚えたり、気付かされたり驚かされたりしながら、結局自分はどういう人間なのかが見えてくる感じがする。 1人の人のエッセイを一冊で読む事が多いが毎年発刊されるこの本は一冊でいろんな人の文章に触れる事...
エッセイは良い。いろんな人のいろんな見方、考え方、感じ方を知れ、それに共感したり反感を覚えたり、気付かされたり驚かされたりしながら、結局自分はどういう人間なのかが見えてくる感じがする。 1人の人のエッセイを一冊で読む事が多いが毎年発刊されるこの本は一冊でいろんな人の文章に触れる事ができるので本当にオススメ!面白かったー。来年もまた読もう。
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ああしておけばよかった、と悔やむにも、こうしていこう、と前を向くにも、それを人に伝えるためには、言葉が必要です。荒俣宏、武田砂鉄、柚木麻子ら、一流文筆家の名文を収録。日本文藝家協会編纂のエッセイ・アンソロジー。 思っていたより面白くなかった。
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いきなり 北山おさむの加藤和彦の 自死についてだった 彼は医師にも何も語らず 亡くなった 人の思いを感じる事 気づく事は難しい たとえどんなに親しくしていても 時代を思い出させる 多くのエッセイ いろんな意見や思いがあって 面白い
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エッセーというジャンルは昔から好きでも嫌いでもなく、ご飯を食べるような感覚の読書。変に作り物めくとむかむかするし、興味がないジャンルはすっ飛ばせばいいので気楽に、空気のようにスゥ~っと読み終える。 アントニオ猪木の熱烈メッセージが2人によって書かれていたのは、へぇという思い・・...
エッセーというジャンルは昔から好きでも嫌いでもなく、ご飯を食べるような感覚の読書。変に作り物めくとむかむかするし、興味がないジャンルはすっ飛ばせばいいので気楽に、空気のようにスゥ~っと読み終える。 アントニオ猪木の熱烈メッセージが2人によって書かれていたのは、へぇという思い・・好きでも嫌いでもない方なので・・世の中は多種多様という感じだ。 林真理子さんのものは今、ニュースオンライン的な内容なのでその後の彼女の在り方が裏に蠢いて素直に読めなく、気の毒と言えば気の毒。 追悼文的な内容が多かったのは食傷でした(ごめんなさい~~それなら今年逝去された方の追悼本にしてもいいかと思うので)マスコミに勢いがつき、メディアに氾濫する、していた方の逝去は来年、再来年と続々ついづくと思われるので。 ゲイノータレントばかりでなく、アカデミズム、陽の当らないジャンルの方、多種多様なセレクトはよかった。 毎年読みたいと思う本ではないけれど。
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中学受験を控える子どもが読むのにいいかなと思って買ったものの、自分も楽しく読んだ本。 有名な作家の方も存じ上げない方も、軽くてすらすら読める文章もちょっと難しいものも。 いろんな視点、感じ方が手に取れてよかった。 この人の小説読んでみたいな、と思いメモした方も何人かいて、また...
中学受験を控える子どもが読むのにいいかなと思って買ったものの、自分も楽しく読んだ本。 有名な作家の方も存じ上げない方も、軽くてすらすら読める文章もちょっと難しいものも。 いろんな視点、感じ方が手に取れてよかった。 この人の小説読んでみたいな、と思いメモした方も何人かいて、また読書の楽しみが増えたのも良き。
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