はーばーらいと の商品レビュー
宗教2世の苦悩が感じられる作品。こういう物語を読むのは初めてで、一気に読んだ。 何かを強く信じる人を元の世界に戻すのは、本当に根気のいることだ。 何を信じるかは個人の自由だけれど、子どもにもその信仰の自由を残しておかなきゃいけないと感じた。
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お久しぶりのばななさん。勝手に海外の話だと思い込んでて、読み終わったら旅行にいきたくなるような話だと良いなと思っていたが、全然違くて宗教二世のお話だった。 閉じられた世界の正義は怖い。男女でも恋愛感情でなく、何年も会っていなくても、相手を救いたいと思える関係性って、なかなか築けな...
お久しぶりのばななさん。勝手に海外の話だと思い込んでて、読み終わったら旅行にいきたくなるような話だと良いなと思っていたが、全然違くて宗教二世のお話だった。 閉じられた世界の正義は怖い。男女でも恋愛感情でなく、何年も会っていなくても、相手を救いたいと思える関係性って、なかなか築けないよなあと思った。
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信仰と自由、初恋と友情、訣別と回復。 ✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼ 最近よく聞く宗教2世のお話だった。 重くなりすぎず、淡々とさらっと描かれてはいたけれど、なかなか考えさせられるものがあったな〜ε-(´-`*) 信仰は自由だけど、親がカルト集団の熱心な信者...
信仰と自由、初恋と友情、訣別と回復。 ✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼ 最近よく聞く宗教2世のお話だった。 重くなりすぎず、淡々とさらっと描かれてはいたけれど、なかなか考えさせられるものがあったな〜ε-(´-`*) 信仰は自由だけど、親がカルト集団の熱心な信者だった場合、どうしても未成年のその子供には強く影響が及んでしまう。 親子でもそれぞれ別の人間。 そこに疑問を抱いてしまったら、子供にとってはその教えは苦しみでしかない。 みかんの会から親を救いたいと願うひばり。 だけど信仰心ってそんな簡単には変えられない。 自分を守るためには、たとえ親であっても訣別するしかない事だってあって、、 だけどそもそも生活力のない子供にはその術もない。 一度教団施設に入ってしまうと、そこから抜け出すのは容易ではないんだと感じた。 このままでは自分が壊れてしまうと思った時に自分ならどうするだろう? そして、もしそういう友達からSOSが来たら自分は力になってあげられるのかな? 実際にはそんな簡単な事ではないのかなと感じた。 色々考えさせられる話でした。
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宗教二世の問題についての小説。 すごく重い話なんだけど、透明なきらきらした風をかんじるみたいな小説。 終盤は涙が止まらないけど、悲しいだけではなくて勇気づけられる。 希望はある、たしかに愛がある。 こんなふうに私も自分の周りの人を大切にして、自分の人生を愛して生きたい。
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宗教二世の話をかきたい、とあったが題材はなんであっても吉本ばななワールドであることは間違いない。 私は、夫を衝撃の事故で亡くしながらも強く生きてきたのに、心はふわふわ柔軟性があって、いざという時に誰かのために強さを発揮する「つばさのお母さん」が素晴らしい人だと思う。憧れる。
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いわゆる新興宗教2世が宗教から抜けていく話。 よしもとばななさんのタッチで描かれる世界はとても淡々と、けれど胸が詰まるような苦しさと一筋の希望がある。 新興宗教は定期的に話題になる。 2世と呼ばれる人たちのことも近年は特に話題になるように思う。 ニュースを聞けばどこかに分かりやす...
いわゆる新興宗教2世が宗教から抜けていく話。 よしもとばななさんのタッチで描かれる世界はとても淡々と、けれど胸が詰まるような苦しさと一筋の希望がある。 新興宗教は定期的に話題になる。 2世と呼ばれる人たちのことも近年は特に話題になるように思う。 ニュースを聞けばどこかに分かりやすい悪者がいる気がするんだけど、生きているってそんな一面的じゃないんだよね。と感じる。
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宗教二世の葛藤。入信する家族も、それを救おう試みる子供も「善かれと思って」のすれ違い。読んでいて苦しい気持ちになるが、どんな終わり方なのかが気になって一気に読んだ。幼なじみのお母さんの強さが素晴らしい。
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宗教二世の苦しみを描いた物語。 親と子であっても、人としては"別人格"。 親が、とある宗教に心酔してしまい、生活環境そのものまでその宗教集団の中にどっぷり入ってしまったとしたら...その子どもはどうしたらよいのか...。 子どもにとって、親への情はすごく大きく、離れがたい。で...
宗教二世の苦しみを描いた物語。 親と子であっても、人としては"別人格"。 親が、とある宗教に心酔してしまい、生活環境そのものまでその宗教集団の中にどっぷり入ってしまったとしたら...その子どもはどうしたらよいのか...。 子どもにとって、親への情はすごく大きく、離れがたい。でも、自分の信条にとって、その教え、その生活環境は受け入れ難い。そういう状況のなんと傷ましいことか! 主人公ひばりは、心身傷ついた上、"自分そのもの"を護るために、親との断ちがたい情を断ち、脱会を決意する。幼馴染のつばさとその母の協力を得て。 (あー?語りがつばさだから、主人公はつばさだね。つばさが幼馴染のひばりから助けを求められて悩みながら奔走するストーリーだーーー。) 19歳にして行動を起こしたひばりの痛々しいほどの強さに涙が溢れた。 ラストにひばりが何年かぶりにフルートを吹く場面がある。つばさの母は、幼かったひばりのフルートの先生なのだ。そのフルートの音色には、ひばりの言葉にならない想いやそれまでのあらゆる経験が"全て音になって表れている"とつばさは感じる。そのシーンがすごく心に沁みた。 吉本ばななさんの書き下ろし新刊ということで、図書館で借りて読んだけど、やっぱり、ばななさんの小説は急いで読み飛ばしてはいけないなー。 もっとゆっくり、ばななさんの文章を、表現を"じっくり味わうべき"だと思いました。 さっそく、手元にお迎えしたい小説です。
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港町の、のどかな風景。風景に中に、とけ込んでいるつまんなく見えるひとつひとつの事柄。そのひとつひとつが愛! 人の生き方、価値観を読者に考えさせる物語。
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統一教会をはじめとしたカルト集団をモデルにし、宗教二世を描いたお話。 両親が信仰に没入してしまったひばりは、信者たちが住む施設から脱出しようと、幼なじみのつばさに助けを求める。 洗脳されてしまった両親は良かれと思って宗教の教えをもとにいろいろなことを娘に言ったり勧めたりするけれど...
統一教会をはじめとしたカルト集団をモデルにし、宗教二世を描いたお話。 両親が信仰に没入してしまったひばりは、信者たちが住む施設から脱出しようと、幼なじみのつばさに助けを求める。 洗脳されてしまった両親は良かれと思って宗教の教えをもとにいろいろなことを娘に言ったり勧めたりするけれど、洗脳されずに自分を保っているひばりにとってそれはとても残酷な言葉になる。関係を切りたくても、親子という関係はそう簡単に気持ちを切り離せるものではないし、諦められるものではない分、辛いなと思いました。 「雑味こそが人生かもしれないのに。そこから砂金を探す作業が一生の意味かもしれないのに。」というひばりの言葉がとても響きました。
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