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ことばの白地図を歩く の商品レビュー

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32件のお客様レビュー

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2023/08/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 前著『夕暮れに夜明けの歌を』は、非常によかった。 https://booklog.jp/users/yaj1102/archives/1/4781620124  その著者が、仕事して関わるロシア語、その翻訳の作業を通じて、いかに異国の言葉に親しんでいくかを、これから語学を学ぶ人向けに書いた語学学習指南書か。  RPGの体裁を採っているのか(PCゲームの類をやらないのでよくは知らないが)、ひとつひとつ課題をこなし、ステージごとに経験値を上げていくような建付けになっている。  冒頭から印刷機がしゃべったり、ファンタジーな雰囲気を醸し出し、その後もそのテイストで綴られるのかと思ったが、あとは素の著者が語っている感じで、中身としては中途半端な気がした(中身と言うより作りが、か)。  なんなら10代前半、外国語を学び始めた世代も意識してか、漢字にルビもふられてはいるが、文章そのものが少し大人向けなのも、中途半端だったなあ。  占いを味方につけると言った、体験に基づいたアドバイスは面白かった。

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2023/08/18

23/08/17読了。 「あいだで考える」テーマのシリーズらしく、翻訳というしごとの魅力の伝わるエッセイだった。 異文化と語るときに国で区切るな、との指摘は胸に留めておきたい。

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2023/08/17

中1の長女のために購入し、私も読了。長女はクエスト方式でとても読みやすかったとの感想。大人は著者のロシア語を学んだ背景を知ってから読むと、より楽しめると思う。

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2023/08/16

著者はロシア文学研究者翻訳者であるため、ロシア語の例がほとんど。参考文献も。母語以外の言語に出会い、学び、翻訳に至るまでの大雑把な道のりを示している。自分には遅すぎる感が半端ないが、それでも楽しむことを忘れないようにしたい。

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2023/08/15

『ことばの白地図を歩く』 ロシア文学の研究者であり翻訳者である筆者が外国語の学び方を小・中学生にも分かるような優しい言葉で指南します。ジュニア向けですが大人で外国語を学びたいと思う方にも発見が多くある本ではないでしょうか。迷信のコラムやロシア語に興味を持ったエピソードが良かったで...

『ことばの白地図を歩く』 ロシア文学の研究者であり翻訳者である筆者が外国語の学び方を小・中学生にも分かるような優しい言葉で指南します。ジュニア向けですが大人で外国語を学びたいと思う方にも発見が多くある本ではないでしょうか。迷信のコラムやロシア語に興味を持ったエピソードが良かったです。

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2023/08/07

大切なのは体験をどのように作れるか(一緒に作っていけるか)、素直な感覚をベースに考え試行錯誤すること

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2023/08/01

いま暮らしている国で話すのとは別の どこか違う国のことばを学ぶ。 その楽しさと、さらに先にある そこに生きる人々とのコミュニケーション。 作者が小さな頃 ロシア語にひかれた理由は 寒い国に憧れていたからですって。 とっかかりはなんでも。

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2023/07/31

読了。ゲーム風の構成自体はよくも悪くもなくといった印象だけど、内容はとてもおもしろかった。おじいさんとトルストイの話なんて最高だったし、異文化という言葉に対する考え方にも深く共感した。 そしてなんといってもデザインと挿絵がとてもかわいい。中にはさまれている新聞も。同シリーズには...

読了。ゲーム風の構成自体はよくも悪くもなくといった印象だけど、内容はとてもおもしろかった。おじいさんとトルストイの話なんて最高だったし、異文化という言葉に対する考え方にも深く共感した。 そしてなんといってもデザインと挿絵がとてもかわいい。中にはさまれている新聞も。同シリーズにはまだまだ気になるタイトルがいくつもあるので、今後も楽しみにしています。

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2023/07/30

「文化というものはそもそも、自国/他国(異国)という線引きにはなじまない。(中略)文化を学ぶことはむしろ反対に、「〇〇人としてのアイデンティティ」をほぐし、解消し、もっと広い地平に踏みだすことなのだ。」 本書は4章からなるゲーム攻略本仕立てとなっており、上に記したのは第2章「文...

「文化というものはそもそも、自国/他国(異国)という線引きにはなじまない。(中略)文化を学ぶことはむしろ反対に、「〇〇人としてのアイデンティティ」をほぐし、解消し、もっと広い地平に踏みだすことなのだ。」 本書は4章からなるゲーム攻略本仕立てとなっており、上に記したのは第2章「文化のえらびかた」にあり思わずメモしたところ。そのほか章ごとのコラムがあり、巻末の作品案内にはQRコードも付いていて便利。世界は広くて複雑で、だからこそ仲間を探して歩き続けないと。10代以上すべての人のための「あいだで考える」シリーズ。

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2023/07/29

『夕暮れに夜明けの歌を』がとても良かった奈倉さん。 これの「あいだで考える」シリーズは「10代以上すべての人のための人文書シリーズ」となっているので、中高生が取っつきやすいようルビも振ってあるし、この本はゲームのような形で進むが、「翻訳をしたい」と考えている中高生はレアだろう。旅...

『夕暮れに夜明けの歌を』がとても良かった奈倉さん。 これの「あいだで考える」シリーズは「10代以上すべての人のための人文書シリーズ」となっているので、中高生が取っつきやすいようルビも振ってあるし、この本はゲームのような形で進むが、「翻訳をしたい」と考えている中高生はレアだろう。旅行で使う日常会話やメールならAIが簡単に作成してくれる。留学や移住を考えていなければ、語学学習の意欲は下がって当然。受験があるから英語はやるけど。翻訳小説を読む中高生も少ない。景気が悪くて、若い人も内向きになっているからで、もちろん若い人の責任ではないが。 だから、文学作品の翻訳をしたい人はそもそも多くない。文学の翻訳をするにあたっての心構えを体験から語るこの本が、じゃああまり意味がないかというと、そんなことは決してなく、これから翻訳家にならない私もいろいろ考えてさせられた。文学に興味のある人、つまり文学という「文化」を選んだ人にとってはとても意義深い。 この「文化」論は特に面白かった。 「原文に忠実な翻訳」についても。 翻訳するにあたって、原文を10から30回読む、というのには頭が下がる。これほどの時間と労力と熱意で翻訳しているのか、と。翻訳された作品を多くても二三回しか読まない私のような読者とじゃ理解は雲泥の差だ。それでも私のような読者のために「原文を母語とする読者が原文を読んだときの読書体験」にギリギリまで近づけたものを作り出してくれる。感謝しかない。 一つ難を言えば、一般的な中学生には少し難しいところも多いので、ゲーム仕立てでなくても良かったのではないか。ゲーム仕立てだから読めるってほど軽い本ではないと思う。 イラストも良かった。

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