桃を煮るひと の商品レビュー
全編通して高級料理や海外で食べたものというよりは身近な食材や家庭料理に着目して書かれているので、「この料理、めちゃくちゃ美味しそうだけど、私が食べることはないだろうな」という諦めやガッカリ感とは無縁で読み進められた。 あと、やはり歌人の方だからか、漢字のひらき方にも独特なセンスが...
全編通して高級料理や海外で食べたものというよりは身近な食材や家庭料理に着目して書かれているので、「この料理、めちゃくちゃ美味しそうだけど、私が食べることはないだろうな」という諦めやガッカリ感とは無縁で読み進められた。 あと、やはり歌人の方だからか、漢字のひらき方にも独特なセンスがあって読んでいて楽しい。「銀色にひかるちいさなあざらし」とか「ちいさな潜水艦のようなかたちをした苺ジュース」とか、単語のひとつひとつにまで気を配って書いているのがわかる。終始著者の食いしん坊っぷりが可愛らしかった。
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くどうさんの言葉は本当に不思議。 特別高貴だったり雅な言葉を使っているわけではないのに、心が緩む。 なんとお腹の空く本だろう。 いつも本は一気読みするタイプだが、大切なお菓子を食べるようにちょっとずつ読んだ。
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食べ物にまつわるエッセイ。 超個人的エッセイ。 それが、ものすごく心地よい。 赤裸々具合、まんま具合が最強だ。 好きだなぁ。 食べ物にまつわる、思い出がいい。 匂いとともに、思い出すこと。 この曲を聴くとあの頃の、あの思い出。 食も然り。 これ食べると、あの人、あの頃、...
食べ物にまつわるエッセイ。 超個人的エッセイ。 それが、ものすごく心地よい。 赤裸々具合、まんま具合が最強だ。 好きだなぁ。 食べ物にまつわる、思い出がいい。 匂いとともに、思い出すこと。 この曲を聴くとあの頃の、あの思い出。 食も然り。 これ食べると、あの人、あの頃、あの時代。 思い出す… 味わって生きたいよね〜。のエッセイでした。 ふつふつと、わくわく。のエッセイでした。 実はまだ途中… ***** 後半も読了。 いや〜〜〜〜〜 れいんさんの表現が、ホント好き。 スゥー〜〜っと、ズドンと、ストレートに、ダイレクトに、心に届いてくる。 いや〜〜〜〜〜〜〜〜 幸せな、味に満ち満ちた、エッセイたちでした。 クスッとさせてくれる。 明るい世界観。ほっこりと。何気ない生活の端々に「楽しむ」ヒントが散りばめられてる。 なんて、めんこい人なんだろうか。 食べることを全肯定。 食べることは、生きること。 たまに、力強い「意志」「決意」「宣言」が出てくるところも、個性の力を感じます。 ぶとうあじあじ、お腹が鳴る音の擬音。 いいなぁ 歌人でもあるからか、言葉もチョイス、紡ぎ方がとにかくいいなぁ。 そうして、やっぱり、新しい言葉を紡ぐ作家さんを尊敬してやまない。 新しい感覚を感じさせてくれるって、スゴい仕事だよなぁ。 極上の食レポ。 そのうち、食レポの仕事が舞い込む と思う。 もしくは、 「孤独のグルメ」ウーマン版でドラマ主演。 脚本も自分で書いたりして。ぜひ。 ⭐️6つですっ!これは、まちあきの方か! わかった! なんか、みずみずしいんだ! だから、わくわくさせてくれるんだ。
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くどうさんのエッセイはこれで2冊目だけど圧倒的に良い。言葉の使い方というか紡ぎ方というか自分の表現したい言葉がピッタリと書かれている。
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いい。食いしん坊の私にはたまらん。 共感とそういう表現があるのか!と感嘆。 センスの塊です。 電車でついぷっと笑ってしまう癒しの本でした。
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ずっと気になっていてやっと書店で見つけることができた。肩の力を抜いて読めてとても好みだった。ふっと笑えるところもあった。 人それぞれ生活があって、自分で作ったり誰かに作ってもらったりしながら食べて生かされている。 何気ない日常が愛おしくなるような気がした。 最初に出てきた&quo...
ずっと気になっていてやっと書店で見つけることができた。肩の力を抜いて読めてとても好みだった。ふっと笑えるところもあった。 人それぞれ生活があって、自分で作ったり誰かに作ってもらったりしながら食べて生かされている。 何気ない日常が愛おしくなるような気がした。 最初に出てきた"ウメトラ兄弟"、私も幼少期から周りに引かれるほど食べていたので名前が出てきてテンションあがった。
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大根の面取りのところでの話、ほんとそう。映画と本、仕事と私生活。どれも大切にしたい。くどうれいんさん、私だったら次の瞬間には忘れてしまうようなことも鮮やかに言語化されていて美しい感受性だと思った。きっと自分も何かを感じたり受け取ったり、あ、と思うことはあるんだろうから大切にしな...
大根の面取りのところでの話、ほんとそう。映画と本、仕事と私生活。どれも大切にしたい。くどうれいんさん、私だったら次の瞬間には忘れてしまうようなことも鮮やかに言語化されていて美しい感受性だと思った。きっと自分も何かを感じたり受け取ったり、あ、と思うことはあるんだろうから大切にしなくちゃと思う。日記を書こうか。1日に起こったこと全部網羅的に書きたくなっちゃうから、1番印象に残ったシーンだけ。
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好きな言葉の使い方。 食に対して絶対の自信があるわけじゃない。 むしろ申し訳なさとか、畏れ多いとか、自信のなさとかを感じることも多い。 だけど、確実に大切にしているのがわかる。 食べることを、言葉を使うことを。 ひとりで食べられないのは外で食べる時なんだな。家で料理はできるんだ。...
好きな言葉の使い方。 食に対して絶対の自信があるわけじゃない。 むしろ申し訳なさとか、畏れ多いとか、自信のなさとかを感じることも多い。 だけど、確実に大切にしているのがわかる。 食べることを、言葉を使うことを。 ひとりで食べられないのは外で食べる時なんだな。家で料理はできるんだ。 外で誰かの作った料理を食べるときに、ひとりではとてももったいない。 せっかくいただくのに。 だから一人じゃ食べられない。 なんとなく、わたしそんな時ある。 それをSNSや親しい人へのLINEで満たしてる気がするよ。
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詩的文章。すごくロマンチスト。 抽象的で叙情的。きっと絵本なんか作られると良い方だなぁと思いました。
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くどうれいんさんのエッセイを読むのは2作目。食エッセイは初めてだったけど、とてもよかった!食事も料理も本当に大切に愛されているんだなぁと感じる。れいんさんのお祖母さん手作りのくるみ餅、食べてみたい..。「ねずみおにぎり」を読んで、自分が小学生のときに歯列矯正をして固いものや大きい...
くどうれいんさんのエッセイを読むのは2作目。食エッセイは初めてだったけど、とてもよかった!食事も料理も本当に大切に愛されているんだなぁと感じる。れいんさんのお祖母さん手作りのくるみ餅、食べてみたい..。「ねずみおにぎり」を読んで、自分が小学生のときに歯列矯正をして固いものや大きいものを食べられなかったとき、母がひとくちサイズの小さなおにぎりをたくさん握ってくれたことを思い出して心が暖かくなった。
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